楓さん お世話に成ります
2222年の未来ってどうなっているのだろう・・・
2222年のテクノロジーを2022年で使えたらどんな事が出来るだろ・・・
そんな未来を想像しながら ワクワクしながら読める小説です。
主人公は美しすぎるヒロインが2222年のテクノロジーを持って2022年にタイムリープし
日本から世界を変えて行く物語です
リアルにある世界の問題をヒロインどのように考え変えて行くのか?
圧倒的なリアル感をこの小説で体験してください。
おーい・・・
持ってきたよ・・・
大声で話し掛ける
手を振る楓
ありがとうございます。
ほっとした表情の心花
楓は涙目の心花に
大きなタオルを渡す
心花はタオルを受け取ると
水中で苦労しながら体にタオル巻き付け
ゆっくり、そっと
タオルが擦れ落ちないように
砂浜に歩いてゆく
海から上がってくる楓を見つけ
颯が走って近寄って来る
楓・・・おいどうしたんだよ?
颯は楓に声をかけたところで
心花を発見
動きが完全に止まり
目が釘付けになった
ビーナス・・・
まさにビーナス様
楓が絵に描かれたような
美しすぎるビーナスを連れてきた・・・
海からゆっくりと赤面した顔で現れる
この世の物とは思えないほどの絶世の美女に
颯だけでなく周りの男性の視線は釘づけである・・・
自分が貸したタオル体に巻き
頬を赤らめうつむく20代美女
美しく、伸びた脚は
ミニスカートの長さのほどにまかれた
タオルから伸び
歩くたびに何かを期待させるのか
男子の目線が刺さってくる
また、肩から下に巻かれた濡れたタオルが体にはりつき
胸から腰のラインの曲線美を浮き出させている
颯は顔に生暖かい液体が流れている事に気づき
顔を手で触れると
血?・・・
大量の鼻血が出ているのだ・・・
それでも、にやけながら鼻血こすりながら
心花から視線をはずさない颯を見て
何見てんだ・・・
バチン・・・
楓の手のひらの形で、颯の頬が赤く色づく
目をまるくして、砂浜に尻もちをつく颯の左頬には
紅葉した楓の葉のような跡が痛々しく残った
もう・・・
ばっかじゃないの・・・
変態を見るような冷めた視線を颯に向け
頬を膨らませ、頭に角をはやした楓は
このままでは、ビーチが大変か事になる・・・
とりあえず、こっち・・・
心花の手を引き
楓は海の家のシャワー室へと導く
ビーチの視線を全て集めながら
どうにかタオルを抑え
海の家に到着した心花はほっと溜息をもらす
楓はシャワー室へ心花を押し込むと
ドアを閉め、安堵の表情を浮かべ
扉越しに楓は話し掛ける
少しだけ心花に焼き餅をやいた顔で話している様子は
扉越しの表情からも伝わって来た
そうだ・・・あの・・・
自己紹介未だでしたよね
ねえ、名前を教えてください・・・
心花はとっさに偽名を使おうと考えたが
命の恩人に失礼かと思い本名を名乗った。
私は、貝瀬心花といいます。
助かりました
本当にありがとうございます。
いえいえ、困った時はお互い様
それに、心花さん年上でしょ?
敬語はなしで・・・
照れるから・・・
少し考えていたが・・・
楓の雰囲気から敬語を止める事を決め話し出す
分かったわ、本当にありがとう
ところで、あなたのお名前は?
あ、私は、楓、
緑野 楓 大学4年です
しかし、とんだ災難でしたね
とりあえず、お連れさんを探してきましょうか?
心花は返答に困ったが
正直に答える
私、ビーチには一人で来たの
連れは いないわ・・・
心花は話を替え
タオル びっしょりね・・・
ごめんなさい
と話題をそらした
いいの いいの
どうせ、安物だし
馬鹿のタオルだから気にしないで・・・
とりあえず・・・
着替えの荷物を取ってくるので
どこの海の家に置いてあります?
心花はますます苦しくなる・・・
えええっと
ビーチの堤防の上かな・・・
ええええ・・・
堤防の上って
とりあえず、探しては見ますけど
このビーチは盗難が多くって
みんな海の家のロッカーに荷物を入れますよ
それに堤防って・・・
かなりやばくないですか・・
心花はとっさの答えが
疑いを抱かせるのではないかと
冷や冷やしながら楓に話す
不安に思ったけど
堤防で座っていた年配の女性が
見張っておくって・・・
そう言ってくれたので・・・
預けておいたのですが・・・
ううう・・・嘘・・
じゃあ・・見てくる
どんなバック?
心花は2022年の博物館で見た
半透明の茶色のビニールのバック
を思い出し楓に伝える
楓は 颯に声をかけ
かくかくしかじか・・・・
心花のバックを探してくるように依頼すると
ビーナス様のバックですか
速攻で探してきます・・・
鼻息荒く、走り去った
心花さん、颯がバック探しに行ったから
シャワー浴びて待ってて
心花はシャワー?
基本的にナノスーツが身の回りをお世話しているので
シャワーなる者の利用方法が分からない
ナノスーツにシャワー使用方法検索を指示
と同時にナノスーツはシャワー室の電気から
電力の供給を受け脳波連絡が可能になり
シャワーの使用方法が脳波から脳に流れ込む
基本この時代は4Gから5Gなで
2222年の衛星20G回線では対応できないはす・・・
しかし、博物館見学でスマートフォンの情報をインストールしていたおかげで
ナノスーツでも今の情報を検索できるようになっていた
なるほど・・・
この 赤・青 二つの蛇口なるものを
右にまわすのか・・・
一気に蛇口をひねる心花
すると、固定されていたサワーヘッドから
勢いよく熱いお湯が心花の体に降り注ぐ
ナノスーツは熱いお湯の温度を危険と感じ
即防御を行った。
熱い・・・
心花は直ぐに青い蛇口を空け
シャワーから出るお湯を適温にして
ナノスーツの防御を止めた。
ナノスーツは水温が安全になった事確認し
心花の顔からネックレス状に変化して首に巻きつく
ああああ・・・
あったかい・・・・
いい気分
これが200年前のシャワーか・・・
心花は実体験をして、シャワー楽しむ
心花さん
新しいタオルです・・・
楓がシャワー室の扉をあける
そこで、心花の顔をチラリ
シャワーの湯気で
良くは見えないが・・・
あれ?
心花さん、見た目より 年を取ってる?
楓はちょっと不思議に思ったが
ま、いいかと気に留めない
ありがとう・・・
心花がシャワーを終えると
ナノスーツは心花の頭部にもどると
心花は体にタイルを巻きながら
扉を半分あけて
楓の顔を見せる
そこに
落胆した 颯が戻ってきた
楓・・・ないよ・・・
堤防には誰もいないし
バックもない
ま、予想はしていたけど・・・
そっか・・・
そうよね・・・
楓も落胆し
颯の顔をみると
鼻の下を長くし
ラッキーと言わんばかりに
目をキラキラさせた赤い顔をしている
楓は、再度、渾身の一撃を
右の頬に叩き込み
このスケベ・・・
シャワー室から颯を追い出す・・・
あんた、覗いたわね・・・
え・・・・・えええええっ
探せと言われて、必死で探してきた颯に
またもや理不尽な命令を出す
颯、あんたの財布だしな・・・
はっ・・・財布?
なんで・・・???
いいから、出すのよ
心花さんの水着を買うの
早く出しなさいよ
覗きをみんなにばらすわよ・・・
理不尽すぎる楓の言葉だが・・・
心花さんの水着姿を想像し
颯はいいアイデアがひらめく・・・
あの、水着・・・俺がすぐに買ってきます
と颯は海の家に向かって走り出す
はっ・・・
危険・・・
颯のいやらしい思惑に楓は気づき
後を追う・・・
すみません
水着ください・・・
海の家にある水着売り場で
颯は一番 露湿度の一番多い赤のビキニを
すぐさま手に取り
店員に
こ、これください・・・
それは、興奮した野獣の雄たけびの様に聞こえた
しかし、楓が颯の後ろから
怖い顔で近づき
●●を思い切り蹴り上げる・・・
グオオオオオ・・・
口から泡お拭き
悶絶し、床に倒れる颯
借りるわよ・・・
とその手から財布を奪い
楓は心花のサイズにあった水着を探した
これなら、ま、いいか・・・
少しだけ大胆だが
心花に合うサイズの水着のなかでは
一番、スタンダードな露出の少ない
ビキニを選び購入した
今からすぐに着るから
このままで良いです・・・
と言って支払いを済ませると
現金を抜き取った財布にレシートを入れ
颯に投げつける
ふん・・・ど変態・・・
楓は捨て台詞を履いて
颯に背を向ける・・・
浜辺はオレンジ色に染まり
ビーチにいるお客さんの人数が
だんだん少なくなってきた
心花の姿は、夕日に染められ
その美しい髪と目が妖艶なシルエットを醸し出す
楓はタオルを背にかけ
うつむく心花に話し掛ける
警察には落とし物とで届いて居ないし
盗難届を出してもまず見つからない
それより、心花を水着姿で交番までいかせたら
いい見世物になってしまう・・・
心花さん・・・
とりあえず私の家にきて・・・
少し肌寒くなった浜辺で移動の話を切り出したのは
風が心地よい18時をまわった
美しいビーチサイドであった。
日本が違う世界になった?・・・過去という名の もう一つの未来 season1をお読みいただき
誠にありがとうございます。
皆様に出来るだけワクワクして頂けるように書き進めてきたので
皆様の感想などをお寄せいただけましたら非常に光栄です
お手間だとは思いますが、皆様のご意見がやる気の源ですので
どんなコメントでも結構ですので、何卒宜しくお願い致します。
お読みいただき、面白かった場合は、高評価を頂けましたら幸いです。




