ビーチタイム
2222年の未来ってどうなっているのだろう・・・
2222年のテクノロジーを2022年で使えたらどんな事が出来るだろ・・・
そんな未来を想像しながら ワクワクしながら読める小説です。
主人公は美しすぎるヒロインが2222年のテクノロジーを持って2022年にタイムリープし
日本から世界を変えて行く物語です
リアルにある世界の問題をヒロインどのように考え変えて行くのか?
圧倒的なリアル感をこの小説で体験してください。
8月28日 日曜日 伊勢湾付近
朝方まで小雨が降っていたが
朝4時には雨があがり
どんより雲の合間から
複数の光の柱が海に降り注ぐ
海面に温かい光が差し込んでいる景色は
映画の奇跡が起こるシーンを思いおこさえせる
幻想的な雰囲気を映し出していた。
心花は海中をゆらりゆらり・・・
伊勢湾の深海からゆっくりと浮上していた。
ナノスーツは、海中の生物から少しだけ生体電流をもらい
ナノスーツが活動するための電力を蓄電して
海中から酸素を生成しながら心花の生命を維持している。
海面の光がうっすらと見えてくるころ
心花は海流に乗り、岬付近に向けて浮上を続けていた。
ナノスーツのAIが心花の依存確立を上げるために出した
最適な解は伊勢湾の先端にあるあご湾の海水浴場
御座白浜付近で救助してもらう事とはじき出していた。
曇り空から晴れ間がのぞき
海面温度は夏の日差しを受け上昇
15度近くになっていた
海面にたどり着き
空気のある場所に浮上した心花のナノスーツは
肺の中から出て、心花の背中部分に回り
心花が肺呼吸ができる状態で海面をゆっくり漂っている。
心花は太陽の日差しでゆっくりと体温を回復し
正常の体温36.5度に戻ったところで
ゆっくりと鼓動する心臓にアドレナリンを注入
同時に肺も広げ、心花の呼吸を回復させた。
ゲホゲホ・・・
肺に残ったナノスーツを吐き出し
心花の意識は戻ったが・・・
目の前の幻想的な光景をみた心花の意識は
こう錯覚した
ここが 天国という所ね・・・
私は、天国に招かれたのね・・・
しかし、すぐにナノスーツが
スマートグラスに変化し
バイタル情報を心花に伝える。
低体温・血圧上昇・血流改善中、血中酸素濃度正常
脳波正常、体内臓器きのう正常、活動可能迄2時間22分・・・
スマートグラスを見ながら
心花の意識がはっきりとしてくると
日差がまぶしく、太陽光は温かい
体は海面を揺れながら漂い
ときより海水が顔にかかると
少し冷たいとうい感覚が戻ってきた。
心花はナノスーツに現在時刻・現在地の調査を依頼する
アンサー=2022年 8月 18日 11時55分
天候 曇り 気温 27℃・海面温度18℃
伊勢湾沖 24メートル アゴ湾海域 海上
時速0.1ノットで
旧日本 三重県 アゴ湾付近の御座白浜 海水浴場に向け
漂流中と伝えてくる。
私、生き返ったのね
2度も死んで
2度生き返った
奇跡ね・・・
ナノスーツが海中のから栄養素を生成
心花の体に必要な糖分を流し込み
生体維持と体力回復を図って行く。
海岸から約30メートルまで接近した所で
心花はナノスーツを背中から顔表面に戻した
こんなに紫外線が強いのね・・・
シミができたらどうしましょう・・・
2222年の技術があれば
シミ等すぐに消えるが
心花の美容への意識は
こんな時でも紫外線を受け入れない・・・
生死をさまよっていた
2時間前に比べ
心花の思考回路は完全に回復している。
浅くなった?
足をついて歩ける場所まで海岸に近ずくと
海面から顔だけ出した状況で
ナノスーツに体をすべて覆うように指示
しかし、ナノスーツの量は少なく
体を覆う事ができない。
心花は顔を覆うか
体の隠したい部分を覆うか?
迷った末に
顔を保護する事を選択
ふう・・・
なぜかナノスーツがため息をついたように思えた。
あたりを見渡すと
大きな浮き輪で海面に浮かびながら
日光浴を楽しんでいる女の子を発見
髪は濃い茶色で
肌は小麦色
黄緑と黄色のビキニを身に着け
グラマラスとはいいがたいが
細身で適度に胸が張り出した少女だ
サングラスをかけた顔・目の色は、はっきりとは解らないが
日本人女性 10代後半から20代前半であることは心花にも理解できた。
心花が言葉をかける
すみません
お願いです
助けてください
浮き輪で漂う女の子に声をかけた
女の子は 浮き輪から体を起こし
驚きながら
返事をしてくれた。
どうされました?
足つりましたか?
女の子は手をオール代わりにして
心花に近づいて来る
いいえ・・・
実は・・・
恥ずかしながら
水着が流されてしまったので・・・
浜辺に上がれないのです・・・
え・・・・・
それマジヤバッ
サングラスを外し
水中の中で微かに見える心花の体を見た
全裸
上下なしって
あり得ない・・・
大変・・・
彼女の名前は楓
健康的に自焼けした22歳の大学4年生
学生最後の夏を楽しむべく
海水浴場にきて物思いに海を眺めていたところに
こんなハプニング発生
何にでも首を突っ込んでは
色々と問題を起こす楓にとって
最後の夏に起こった
有り得ないハプニングに
胸を躍らせ
ワクワクしていた。
すみません
なんとか助けていただけないでしょうか?
心花は楓に話し掛ける
なんで、裸なのですか?
不思議そうに楓が話し掛けると
心花は赤面しながら答える
遠くまで泳いでいたら
何かが足に触れたので
クラゲ?と思いパニックになって
慌て、もがきながら クラゲから離れるように
必死に泳で・・・・
苦笑いする心花と楓
海が浅くなり、足がつくようになって
とりあえず クラゲから離れたと安心したのですが
ふと、自分をみたら
水着の紐が緩んでしまったようで
何も着けていなかったのです・・・
真っ赤な顔の心花
このままでは浜辺に戻れず
どうしようと思っていました。
楓は期待していた以上のハプニングに
目をキラキラさせ
ちょっと待っていてください・・・
タオル取ってすぐに戻ります
心花に声をかけると
腕で海水をかき分け
浮き輪を浜辺に近づけて行く
楓は岸に向かいながら考える
でも?・・・あんな美人
一人で何していたんだろう?
水の中で良くは見えなかったが
心花の体型は、非常に整っていた
その上、綺麗な黒髪に青い目?
日本語を流暢に話しているので
外人には思えないが・・・
カラーコンタクトにしては
目が蒼く透き通てるので
不思議に思う
どんな人かな?
浜辺には人は多かったが
あんなに美人がいたら
浜辺男子が心花を見て騒ぎ立てていたはず・・・
私だって、連れの颯がいなかったら
数人の男子は声をかけてくるだろう・・・けど・・・・
不思議?
だれか連れがいたら
きっとあの人を探しているはす・・・・
でも、楓は名前聞きわすれた事に気づき
とりあえず・・・
タオルを渡そう・・・
そう思いながら
浜辺に着くと浮き輪を放り投げ
海の家に向かった
そこで
一緒に海水浴場に来た颯を見つける
颯は他の女の子の水着姿を見ては
鼻の下を伸ばしている
痛ってえ・・・・・・
颯の悲鳴
楓・・・いきなりなにすんだよ・・・
うっさい・・(他の女の子をみてデレデレしていたくせに・・・)
今はそれどころじゃないの
一大事なの
颯、あんたのタオル大きかったよね
早く貸して
いきなりなんだよ・・・・
蹴りのあとはタオル貸って
何があったか説明しろよ・・・
かくかくしかじか・・・
楓は美人女性の状況を説明し
颯から大きなタオルをもぎ取ると
浮き輪にタオルをのせ、心花のもとに急いだ
急げ・・・・
男子に気付かれたらパニックになりそう・・・・
日本が違う世界になった?・・・過去という名の もう一つの未来 season1をお読みいただき
誠にありがとうございます。
皆様に出来るだけワクワクして頂けるように書き進めてきたので
皆様の感想などをお寄せいただけましたら非常に光栄です
お手間だとは思いますが、皆様のご意見がやる気の源ですので
どんなコメントでも結構ですので、何卒宜しくお願い致します。
お読みいただき、面白かった場合は、高評価を頂けましたら幸いです。




