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海へゆきましょう・・・

2222年の未来ってどうなっているのだろう・・・


2222年のテクノロジーを2022年で使えたらどんな事が出来るだろ・・・


そんな未来を想像しながら ワクワクしながら読める小説です。


主人公は美しすぎるヒロインが2222年のテクノロジーを持って2022年にタイムリープし


日本から世界を変えて行く物語です


リアルにある世界の問題をヒロインどのように考え変えて行くのか?


圧倒的なリアル感をこの小説で体験してください。


第10話


パンパン・・・

頬が赤くなるほど気合を入れる


やっと来た・・・

ミカエル5年前に失踪した8月25日

あれから5日間、準備はした

よし、いよいよ出発の朝だ


どうか、ミカエルが生きていますように

心花は日課の祈りを終え外に出ると

晴天の空は心花を歓迎しているかのように

夏の青空を映し出している。


絶対に探す出すからね・・・

ミカエル待ってなさいよ

見つけたら絶対にお仕置きだからね・・・


アンサー=

出発2分前


心花はAIが5年前にミカエルが出発した時間を告げると

f-1ジェットに飛び乗る


準備は万全

完璧、さあ、出発・・・


いくらおっちょこちょいの心花でも

5日間の準備期間があった事と

絵里座の夫のアドバイスで

完璧な準備ができていた。


ゴウウウウウウ・・・・

ピシュウウウ・・・


離陸約5分後


アンサー=

消息を絶った海域に到着とAIから通信が入る


AIサーチ

クジラの群れを探して


アンサー=

サーチに反応、水面下15メートルに

クジラ発見


いた、クジラだ・・・

結構な数が居るのね。


f-1ジェットの速度を落とし

低空飛行で海面に近づく


何かしら?あの光は?

白く輝く波が、複雑で細かな波の形に変わると

海面に小さな光が無数に飛び出すのが見える


あれ、カタクチイワシ?

すごい・・・数・・・


すると、海面がぐわっと大きく盛り上がり

クジラが大きな口を開け

海面付近に集まるカタクチイワシを

海中から浮上し、その大きな口でしたら捕食している。


すごい量のイワシを食べるのね・・・

初めて見るけど、すごい・・・


心花は驚きながらも

すぐさまジェット機を海面に着水


ナノスーツ、イルカ型サブマリンに変形・・・


潜水、クジラを驚かせない様に・・・

ゆっくり、ゆっくりね・・・


クジラさん、お腹いっぱいよね・・・

ちょっとだけ お背中お借りしますね・・・

ちょっと、チクってするけど許してね・・・


心花はクジラの脳にナノスーツを繋ぎ

生体電流を蓄電できるか試し見る。


やった 

部屋では何度もやっていたけど

本物から生体電流を奪うことが出来た。


ちょっと・・・ちょっと・・・

静かにして、暴れないで・・・

キャッ・・・

クジラは身をよじり必死に心花を振り落とそうとする


もう・・・クジラさん やめて・・


しょうがない・・・・

抵抗するクジラの脳の奥にナノスーツ打ち込み脳を支配する


yes!おとなしくなった・・・

ふう・・・


さて、

うまく言う事を聞いてね・・・


クジラは心花の指示で

すぐに潜水をはじめ

クジラの仲間が集まる海域に移動


すごい・・・クジラがたくさん

優雅で壮大な光景ね・・・


次々は・・・

一番大きな あなたが良いわね・・・


心花は一番大きなクジラにのり移り

生体電流を蓄電できるか試し始める


成功、やったー!


すべてのクジラを殺すことなく生体電流を奪えた


すごい数のクジラね・・・

これだけクジラが居れば

3か月は水中で生きて行ける

もし、このクジラの側にミカエルいるなら

姿をあらわす・・・かもと思っていたけど・・・・

姿は無い・・・・


もう・・・

どこに隠れているのよ・・・

ミカエル


クジラさんごめんね・・・

しばらく一緒にいさせてね・・・


心花は、クジラの腹部に小判ザメのように張り付き

一緒に行動を始めた


クジラは何度も何度も

カタクチイワシの捕獲をしている

何度も何度も・・・


本当に沢山食べるのね・・・

もう20回以上の

お腹が、はち切れそうね・・・

え、まだ食べるの?


AI、クジラの食事の量は?

アンサー=

クジラは体重の3%程度は餌を食らうが

それ以上は食べない

しかし、すでに体の20%近く餌を胃袋に詰め込み

クジラの腹部は大きく肥大、これ以上の捕食は危険


そうよね・・・

まるで、食べ放題を極限まで食べた

フードファイターのようになっていた。


ちょっと・・・

待って、待って。クジラさん・・・

お腹が破裂しちゃう


心花がクジラの食事を止めようとしたその時

クジラの群れが一斉に海底に向きをかえ潜り始めた


ふう・・・

よかった・・・・

やっとお腹一杯に成ったのね


クジラは、群れをなし

クジラにとっての限界深度

水深1000ⅿ近くまで潜水を続けている


限界よ・・・

クジラさん これ以上は無理・・・


AI、行動分析

アンサー=

今のクジラ行動は不可解

何かに支配されている可能性 90%


え、・・・

操られている?


もう・・・海底が見えてきたわよ・・・

クジラさん 


え、何をするの?


グワン・グワン・・・

グルグル


大きく身をよじり腹部をうねらせ

海中を回転しながら


お腹が破裂しそうよ・・・


ゲオ・・・ゲオ・・・

グウウウウ・・・ググググウ・・・

クジラの腹部が波打ち

今まで胃にためていたカタクチイワシを一気に吐きだした


わあ・・・

どうなるわよ・・・そんなに動いたら・・・


カタクチイワシはまるで雲のように海中に広がり

ゆっくりと海底に沈んでゆく。


沢山食べたから・・・

苦しかったのね・・

でも、ここで吐き出すって?

なんで?


クジラの魔訶不識な行動に

考え込む心花ではあったが


脳をフル回転して考える

しかし、クジラの行動は意味不明過ぎて

過去のデーターからは予測・解析が出来ない


そこで

AIが答えを出す


サンサー=

カタクチイワシ=餌

捕食者=シビレエイ



?? シビレエイ?


心花は海底を素早くサーチすると

暗い海底にびっしりと張り付いる

保護色になっているシビレエイの大群を確


シビレエイは餌となるカタクチイワシが目の前に来ると

素早く最小限の動きで口に入れ捕食している


クジラさんは運搬役だったの?

シビレエイ牧場に餌を運ぶ貨物列車?


もがき苦しむクジラが

胃の中を空にすると

ゆっくり、海面めがけて浮上し始めた。


海底のシビレエイ大群は

待ってました

とばかりに海底の砂を巻き上げ

カタクチイワシを捕食する


アンサー=

シビレエイの行動には規則性あり

一定の海底のシビレエイが規則的に捕食

操作されている可能性有


まるでプログラムされた機械ね・・・

それでは違和感があったあのね


ちょっと・・・調べましょうか?


心花はシビレエイを一匹捕獲して

サーチでシビレエイの体と脳の解析を行う


まさかとは思ったけど・・・

やはり・・・


シビレエイの脳の一部に

小さな小さなナノマシンが埋め込まれており

行動を操られていた


いったい、どれだけのシビレエイが居るの?

サーチ・・・

え・・・458万匹


AIが直ぐにシビレエイの持つ電力を計算する


サンサー=

シビレエイ電力約60Ⅴ×458万匹

2万7480Ⅴ 

小規模の町を動かせる程度の電力に相当。


これだけの電力を搾取するって・・・

絶対にこの海底には何か人工物があるはね


え、何が起こったの?

目の前の砂が大量に巻き上げられ

シビレエイが突然大群で移動をはじめた


ど、どこ行くの?


食事を終えたシビレエイがブロック毎に移動

次々に摩訶不思議な事がおこっている海底


絶対にミカエルに近づいている

ミカエル、生きていて・・・

この海底のどこかで生きているのでしょう・・・

いるなら、顔くらい出しなさい・・・


移動するシビレエイの後を追う心花


ねえ・・・もう5時間よ・・・

どこまで、行くつもり?


おや・・・動きが止まった?

ここは?

駿河湾の深海2500メートルにつながる開口部付近ね

ますます

怪しい・・・

シビレエイに大群を確認すると

綺麗に整列し、砂の上で動きを止めている


ライトオン・・・

心花は肉眼でシビレエイが見えるように

シビレエイを照らす


一瞬、何かワイヤーの様な物が動くのが見えた・・


何か動いたわ・・・サーチ


アンサー=ナノマシン?


肉眼では見にくいが

ナノマシンと思われる

細いワイヤー状に分かれたケーブルが

シビレエイに接続して

そこからシビレエイの電気を搾取しているのだ。


AIが解析した結果

ワイヤーはシビレエイに刺激を与え

電気を強制的に搾取している。


すごい・・

こんな事をするなんて・・・


とこれで・・・ワイヤーはどこから伸びているの?


あそこね・・


え、こんなの多くのワイヤー束なんて見たことない

かなり奥かへ繋がっているわね・・・

行ってみましょう・・・


ピピピピピピ・・・・

AIから捜査続行を中止の信号が出る

アンサー=

調査成功確率2% 続行危険

ケーブルに発信機をセット

装備を整え、再度アタック


なるほど・・・

悔しいけど・・・

今日はここまでね・・・


AIがそこまで危険を知らせるのは非常に珍しい・・・


ここは装備を整えてから・・・

再度アタックしましょう


心花はゆっくり、ゆっくり、浮上する

焦る気持ちを抑えながら・・・


今のままでは、準備が足りていない・・・

心花は冷静に現状を分析し

悔しい思いを胸に海底をあとにした。


日本が違う世界になった?・・・過去という名の もう一つの未来 season1をお読みいただき


誠にありがとうございます。


皆様に出来るだけワクワクして頂けるように書き進めてきたので


皆様の感想などをお寄せいただけましたら非常に光栄です


お手間だとは思いますが、皆様のご意見がやる気の源ですので


どんなコメントでも結構ですので、何卒宜しくお願い致します。


お読みいただき、面白かった場合は、高評価を頂けましたら幸いです。

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