未来の上書きの始まり
2222年の未来ってどうなっているのだろう・・・
2222年のテクノロジーを2022年で使えたらどんな事が出来るだろ・・・
そんな未来を想像しながら ワクワクしながら読める小説です。
主人公は美しすぎるヒロインが2222年のテクノロジーを持って2022年にタイムリープし
日本から世界を変えて行く物語です
リアルにある世界の問題をヒロインどのように考え変えて行くのか?
圧倒的なリアル感をこの小説で体験してください。
ズッキーン・・・・・
ズッキーン・・・・・
ズッキーン・・・・・
頭が割れる・・・
手に力が入らない・・・・
何も見えない、ここは暗闇なのか?
キーン キーン ドクン・・ドクン
心臓の音ってこんなに大きいのか・・・
う、う、 おえっ・・・おえっ・・・
なんだ なにが口の中に入ってきた・・・
ガク・ガク・ガク
全てをはぎ取られた裸体が震える
虫か? ナメクジ? なんだ・・・
この動くものは?液体?
おえっ・・・おえっ・・・
口から脳に向かってくる
駄目だ、これは駄目だ・・
絶対にヤバイやつだ・・・
う、う、う、・・・
ガク・ガク・ガク
拘束された体を揺らし
死に物狂いでもがくが・・・
あらがえない・・・
熱い・熱い・・・目の奥が熱い、首が熱い・・・
やめろ・・・やめてくれ・・・
くそぉ・・・
このままでは絶対にダメだ・・・
しっかりしろ・・・
落ち着け
考えろ・・・考、え、ろ
かん・・・が・・・・・え・・・・・・・・・ろ・・・・・・・・・・
意識を完全に失う寸前
最後の最後に残ったのは
心だけは 守りぬく 守り・・・ぬ・・・
全てが消え 脳の奥底にそれだけを刻み込んだ・・・・
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時は5年後
2222年8月 とある博物館
コンコン・コン
生徒の一人が
金属を軽く叩く音に気付いた。
ちょっと・・・そこ
なにしているの・・・
もう・・・やめて・・・
ここには大昔の貴重な資料が沢山あるの
展示物をむやみに叩いたりしない…
すみません・・・
苦笑した男子生徒は
すぐに展示台の上に戻す
ぬる、ぬるぬる・・・
男子生徒の手には銀色をしたスライム状の金属が
素早くまとわりつき元の手を形成する。
ふう・・・まったく
ジェイは・・・
いつもこうね・・・
みんな いい
これは 2022年に使われていた通信機器なの
歴史的に非常に価値ある物だから絶対に触らないで
台座のスマートフォンを展示されていた位置に戻そうとした瞬間・・・
あっ・・・
いや・・・待って
悲痛な叫びは届かず
スマートフォンが空中を回転し
舞いながら床に落ちる・・・
寸前 ・・・
ナイスキャッチ・・・
ジェイの足から網状の突起が素早く伸び
スマートフォンの落下を止めた
あ、あぶなかった・・・
ペタン・・・
先生、 おちょこちょいだね・・・
ワハハハ・・・(複数の生徒の笑い声)
やばい、またやっちゃった・・・
私は何事もなかったように
素早く立ち上がってはみせたが
ナノスーツの下は
かああああ・・・
と火が出そうだ・・・
バサバサ
スカートの汚れを手で払い、話を戻す
オホン・・・
注目・・・
これは Aphon14と言います
ピピ・・・
脳に情報が伝わる
これが・・・大昔の通信機器?
スマホってなに?
サンサー=
2022年製 200年前のナップル社製 通信機器
スマートフォン(通称スマホ)と呼ばれており 2050年まで人類が利用・・・
脳内の疑問は直ぐにAIが答えを出してくれる
先生、スマホ使ってみたい・・・
分かった 分かった・・・
下で、生徒の興奮を抑えながら話し掛ける
では、皆さん、自分のナノスーツに
このスマートフォンの製造方法と入力して
はあい~
みんな、入力作れた?
出来ました(生徒全員の声)
なにこれ・・・固いし、重い・・・
では使用方法をAiにインプットして実際に使ってみて
生徒たちが、スマートフォンの情報をナノスーツ入力すると
制服の一部が、銀色のアメーバーのように変化
その後、2022年製のスマートフォンを忠実に再現する。
皆さん・・・
スマートフォンはナノスーツで触れても動きません・・・
自分の指で直に触わってみて・・・
少し自慢げに声をかけると
自分の指を出すの?
わああ・・・原始的・・・・
シュッ・シュッ
動いた・・・
オー
画面に沢山なんかある? 何これ・・・
キャー
音声通話だって初めて・・・
ヤバッ コレ
耳から情報を入れるのか・・・
このイヤホンってなんだ?
生徒たちは大昔の通信機器を楽しんでいる。
現在 西暦2222年
情報はナノスーツにインストールされ
あらゆるクデータは衛星からナノスーツに送られ
脳波を通して直接脳に入り込む
また、ナノスーツはあらゆる物を作りだせるので
現在・過去、どんな物でも情報さえインストールすれば
そのまま正確再現できる。
しかも・・・
想像力と細かな設定さえ出来れば
この世に無いものまで作り出せる万能な液体金属だ
みんな、楽しい?
ナノスーツって便利でしょう・・・
先生、でも・・・
ナノスーツ持ってないクラスの子は作れないよね・・・
どうするの?
もしかして、本物変わらせてもらえるの?
それは無理よ・・
ナノスーツを持っていないクラスの生徒は
入館する時にナノスーツを借りてから見学しているから
心配しないで・・・
ねえ、先生・・・
ナノスーツいつごろからあるの?
それは・・・
AIに聞くのが早いわよ
アンサー=
0.01ミクロン以下の極小のナノマシンの集合体
2010に完成一般に普及
2013にあらゆる物がナノナシンの集合体で作成可能。
2014年に防衛機能搭載法可決、障害物や物理的な衝撃に対する攻撃可能追加
へー・・・
生まれてからずっと
ナノスーツと一緒だから
皆、着ていると思ってた・・・
違うのよ・・・
衣服の役割もかねて、どんなデザインにも変化する様に成ったのは
10年前くらいかな・・・
それまでは、ネックレスなどの形状にして身につけて
使っていたのよ
へー・・・(生徒)
便利に成ったのよ・・・
体を覆ってくれるようになってから
お洋服がいらなくなったし・・・・
でも、先生はちょっと困るの・・・
なんで?
だって皆の年が見た目で全く分からなくなったから
そこだけは、まだ慣れないのよ・・・
そうなんだ・・・
ふう・・・
ナノ世代とのギャップがあるわね
年を感じるは・・・
先生~
次はなに体験する?・・・
ジェイ、スマートフォンは体験できた?
先生・・・もうあきた・・・
ねえ ねえ・・・次は化石燃料で走っていた車を作りたい
そうね・・・
うんんん・・・
それもいいけど・・・
次は大昔の人が 学校に入るときに行ったという
入試テストを再現してみましょう・・・
えー・・・やだ・・・(生徒全員の声)
????
なぜ嫌がるの?
皆、テストなんて見るのも初めてよね・・・
楽しそうじゃない・・・
それとも・・・・
遺伝子的なレベルで嫌う何か有るのかしら?
私は不思議な体験をしたと思いつつ 博物館を生徒と一緒に体験してゆく。
日本が違う世界になった?・・・過去という名の もう一つの未来 season1をお読みいただき
誠にありがとうございます。
皆様に出来るだけワクワクして頂けるように書き進めてきたので
皆様の感想などをお寄せいただけましたら非常に光栄です
お手間だとは思いますが、皆様のご意見がやる気の源ですので
どんなコメントでも結構ですので、何卒宜しくお願い致します。
お読みいただき、面白かった場合は、高評価を頂けましたら幸いです。