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赤光

あの日、太陽が死んだ。とあの娘が言うから、

わたしは息を呑んでこの世界の終わりを待った。

朝焼けに烏が羽ばたいたのも束の間、

死に損ないの閃光が蒼天を貫いて、この世界に血液を巡らすように、じんわりと生活のはじまりを予感させた。

なんだ、いつもと同じ毎日じゃないかとあの娘に言うと、

いいえ、太陽は死んだ。と同じ言葉を繰り返した。

赤光に照らされた横顔には水がひと筋きらめいていた。

その理由を問い糺せぬまま、わたしは眠りについた。

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