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朝起き性転  作者: ピチュを
第1章 男から女、女から男へ
2/17

1話 女の子になっちゃった!?

みなさんおはこんばんにちは!ピチュをでございます!

私の第三作品目になります!

タイトルの『朝起き性転』なのですが、本来は『朝起きたら性転換していた』です。あまり長いのは私が嫌だったのでこうしました!

前書きはいいから早く読ませろと?そうですね。あまり長い挨拶はみなさん好きじゃないですよね。

それでは、ここからが本編です。どうぞ!

俺は、朝起きたときに違和感を感じた。初めは何が起きたかさっぱりだった。まさか、あんなことになるとは...






俺の名前はもり 友樹ゆうき。中学2年。今は冬休み。2日後に明けて、3学期が始まるというところ。

足りない道具を買いに行こうと、幼馴染に誘われ、外に出ていた。


「お待たせ―!」


声のしたほうを見た。やっぱり。走ってきていたのは幼馴染だ。

おっと、紹介を忘れていたな。幼馴染の名前は花崎はなさき このみ。俺はこのみと呼んでいる。ちなみに俺は、ゆうちゃんと呼ばれている。


「ごめんね友ちゃん、じゃあ行こっか!」

「おう」


俺たちは家もそう遠くにあるわけじゃない。歩いて5分もないほどの距離だ。待ち合わせはいつも、近くの交差点にしていた。今日もそこで待ち合わせて出かけている。この町は意外と活気づいていて、大きなスーパーや商店街、少しだけ歩くことにはなるが、ショッピングモールまである。徒歩圏内で、相当珍しい物でもない限り、買い揃えられるだろう。っと、そんなことを言っていたら目的の店までついてしまった。


「足りない物ってノートとシャープ芯と...」

「そんなもんじゃないか?」

「のりとかも買わないと、なくなった時大変だよ?」

「つってもなー。あんまり買いすぎると帰りが大変にならないか?そんなに距離はないけど歩くわけだし。好、体力ないし」

「家までくらいなら大丈夫だよ!もう!」


好は頬をリスみたいに膨らませてそう言った。正直そういうところ可愛いと思う。あ、ちなみに言うが俺たちは別に付き合っているわけじゃない。ただの幼馴染だ。


「友ちゃんはもう買い終わったの?」

「あぁ、ノートとシャー芯くらいだしな」

「早くない?さっきついたばっかりなのに」

「買うもん決まってるからすぐ終わるだろ」

「そうでもないよ。ノートだってシンプル過ぎるのは嫌だし」

「そうか...まぁ、時間はあるしいいけど」


好はこういうところで時間がかかる。今のように時間があるときはいいのだが、時間がないときでもこうなので困る。

数分して、好がレジから帰ってきた。


「やっと終わったか?」

「うん!待たせてごめんね?」

「時間はあるからいいって。無いときにされると困るけどな」

「それは...ごめん」

「まぁ、いいよ。とりあえず買い物終わったけど...せっかくだからどこか行かね?」

「それもごめん!この後お母さんと出かけるから帰らないとなの」

「あー、そうなのか。じゃあ仕方ねぇか」

「ごめんね?」


好は手を合わせ、前かがみになって謝っている。別に謝ってもらうほどのことでもないけど。


「だからいいっての。また今度遊びに行こうぜ」

「うん!」


好は笑顔でうなずいた。うん、やっぱ好は笑顔が一番だ。

それから、買ったものを手に持ち、帰っていた俺たち。帰り道、同級生に会う。


「ん?友樹!なんだよまた花崎とデートか?」

「ん?みちるか、そんなんじゃねぇって何回言ったらわかるんだよ」

平野へいや君、私たちそんなんじゃないよ?ただノートとか買いに行っただけ」


平野へいや みちる。それがこの同級生の名前だ。結構親しいほうで俺にとっては親友と言っても過言ではないくらいかもしれない。こいつがどう思ってるかは知らないがな。さっきの会話の通り、俺はこいつのことを満。好は平野君と呼んでいる。


「いつも同じ反応でつまんねぇな。で、いつ付き合うの?」

「んなこと言われてもな...」

「そうだよ!私たちが付き合うなんて、もし仮にあったとしても中学卒業してからじゃないかな?」

「まぁ、そうだよな。友樹の容姿じゃ女より男が寄ってくるよな」

「それどういう意味だよ!」


そう、俺は男に見られることが少ない。身長も低めで体も細身。おかげに髪も、短い女子と同じくらいまで伸びている。切るつもりはない。そのせいで前から男のおとこのこ疑惑が出ていた。正真正銘の男だってのに...

あ、学校で頭髪検査はあるにはあるんだが、長さは特に言われず、主に色が指摘される。


「まぁ、友ちゃんは男の子っていうよりは女の子だよね...」

「なんでだよ!」

「口調はともかくとして、声も女っぽいし料理もできて掃除好き、それに世話好きとか、女子力高すぎないか?」


...非常に不服ではあるが否定はできない。料理に関しては、親が将来困らないようにと教えてくれた。掃除も同じ理由。そのせいでそれらが好きになったのだ。並大抵の家なら一晩かからず塵一つ残さないよう掃除できるかもしれない。料理だってそうだ。両親ともに調理師免許を持っていて腕に関しちゃ問題ない。そんな人から教わったのだから自信もさすがに出る。何度か友人に振る舞ったこともある。その時にみんな揃えて言うことがある。『普通の店で食うよりうまいかも...』だ。内心なんでだよと叫びたくもなるが、嬉しい事ではあったので言わないでいた。世話好きというのは自分では自覚がないがそうらしい。


「それに関しちゃもう話しただろ?それにそれだけが女子力じゃねぇだろ」

「そりゃそうだけどよ...おまえ、男から告白受けたこともあったよな?」

「...思い出したくもねぇから言うな」


正直、満を殴ってでも黙らせたくなった。でも好がいるからやめておいた。男から告白を受けたというのは事実だ。それも1回やそこらではない。もうすぐ二桁になる。まじで勘弁してほしい。何が『性別なんて些細な壁だ!愛さえあれば関係ない!』だよ。俺はそんなものごめんだっての。


「とりあえず!俺はそんなじゃないっての!」

「「はいはい」」

「おまえらな...」


まじで殴っていいかな?さすがに我慢するのもきついんだが。


「っと、そろそろ帰らないと。お母さん待たせちゃってるから」

「ん?花崎これから用事でもあんの?じゃあ早いとこ帰ったほうがいいんじゃね?俺は友樹ともう少し話してっから」

「うん、そうする。友ちゃん、平野君、またね!」

「「おーう」」


好は元気に小走りしながらこっちを向いて手を振っている。正直危ないから前を向いてほしい。


「んで?話ってのは?」

「んな露骨に早く帰りたいって感じを出すなよ...ま、ちょっと付き合えや」

「告白か?悪いな、俺にそんな趣味はない」

「そっか、それじゃ仕方ない......ってそうじゃねぇよ!ここじゃ話しにくいからどこかに移動しようぜってことだよ!」

「それならそうと先に言え」

「普通これで通じるだろ...」


さっきまでの会話を考えれば俺の反応は正しい物だと思うんだが...まぁそれは置いといて、俺は満の後ろをついて行った。行先は近くの公園だった。俺たちはベンチに腰掛ける。


「友樹、お前さ。花崎のことどう思う?」

「どうって...普通にお人よしの元気な幼馴染くらいにしか」

「なるほどな...俺が毎回デートとか言っている理由わかるか?」

「好の事が好きなんだろ?」

「なんで知ってんだ!?」

「いや、なんでと言われてもな...」


普通に考えればそれしかない。俺と好が並んで歩いているところをこいつが目撃すると毎回最初に『デートか?』と聞いてくる。最初はただのからかいかと思っていたが、こう何度も言われるとどっちかに気があるとしか考えられない。満の性格からしてどれだけ好きになってもカップルが成立しているなら手を出さないからな。それでさっき俺にはそういう素振を見せなかった。じゃあ消去法で、好が好きと言うことになるわけだ。


「今までの行動でわかるんだけど」

「...そんなにわかりやすかった?」

「あぁ、結構」

「花崎に感づかれたりしてないよな!?」

「それはたぶん大丈夫だ。好は意外と天然だからな」

「よかった...」


満は胸をなでおろした。


「んで?こうやって俺に話したのは告白でもするからか?」

「良くわかったな?その通りだ!でも、その前に花崎の幼馴染であるお前に一言言っておこうと思ってな」

「別に言わなくてもいいんだが...」


別に俺は好の事が好きなわけじゃない。もちろん幼馴染だし、友達と言う意味じゃ好きだがな。


「まぁ、そういうことだから。始業式の日。放課後に告白する」

「おう。まぁ、がんばれよ。ボソッ(多分無理だろうけど)」

「おうよ!じゃあまたな!」

「あぁ」


満は即座に立ち上がり、俺をおいて公園を出て行った。なんでおいていくかな...

俺はその後すぐに、家に帰った。






家に帰ってからは、何ら変わらない、いつもの日常だった。親は仕事で忙しいのでいつも夜遅くに返ってくる。そのため、毎日親が、帰り際に買っておいてくれる食材で自分の晩御飯を作り、風呂を掃除して湯を張って入り、布団を敷く。そしてやることやって寝る。そんな生活。ちなみに言うと、俺はあまりゲームはしないほうだ。これも親の影響で、暇があれば本を呼んだり料理したりしていた。ただ、連絡アプリを使って友達とは会話していたりする。そのため、時たま寝るのが遅くなる時があった。この日はそんなことはなく。すんなり寝られた。


翌日。日曜日。明日は始業式なので軽く準備もしなければと思い少しばかり早起きをした。だが、俺は体を起こして、自分の体に違和感を感じた。初めは何が起きたかさっぱりだった。まぁ、いいかと安易に考え、俺は朝にシャワーを浴びに行った。この違和感が疲れだとするなら、そうするのが一番だと思ったからだ。


「な、な、な...」


だが、俺は、風呂の鏡を見て...いやその前だ。服を脱いだ時点で体の違和感の正体を目の当たりにした。そして...


「なんじゃこりゃーーー!!!」


俺は叫んだ。近所迷惑?そんなことはどうでもいい。なぜって?今起きた出来事に比べれば些細な問題だからだ。この日、俺の日常は崩れ落ちた。


俺は、男から女へと謎の性転換を遂げたのだ。

お読みいただきありがとうございます!ピチュをです!

いかがでしたか?もし気に入っていただけたり、続きが気になるなどあればブックマークをよろしくお願いします!

こちらの小説ですが、主観での書き方をメインで行こうと思います。更新頻度は、基本月に1話以上の更新とさせていただくつもりです。何かしらのトラブルがない限りはそうする予定ですので、なにとぞよろしくお願いします!

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