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女嫌いの俺が居る  作者: 尻尾の形
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第9話-悪魔の席替えのお知らせ

いつもの通学路をいつもの様に歩き、いつもの様に学校へ行く。学校に着くと女史の痛い視線を浴びながら、一日を過ごす。何一つ変わりない日常の出来事。そんな日々を今まで過ごしていた。


でも、今日からは違う。いや、正確に言えば変わらないのかも知れないが、確実な変化が俺にはある。たった一人だけだが、女の子と話す事が出来るようになった。友達という友達にはなれなくても、そこには小さくてもろくて柔らかくてつたなくて、でも頑丈な友情がある。だから、今日からの学校生活は少しは楽しくなる筈だ。


なんて事を考えながら、通学路を歩いていると自然と笑顔がこぼれてくる。愉快になる。足が軽くなる。古枝と会うのは気まずいが、菖蒲アヤメと自由に話せるなら問題ない。俺が勝手に距離を置いて、俺が勝手に距離を縮めて、そんな強引で強欲だから女に嫌われるのかな。あ、俺が女を嫌ってるんだった。


色々考えてたら、学校に着いた。普段、めんどくさいと思いつつ登校する通学路と、何か考え事をしながら登校する通学路では、感じる時間が全然違うなぁ。片道徒歩約20分位の道だが、普段だと1時間位に感じる。



教室のドアを開け、教室の窓側の最後尾にある自分の席に着く。俺たちのクラスは基本的に、男女が机をくっつけたペア状の席なのだが、多少男子の比率が多いのと不登校生徒が2人いるかとから男男だったり横の席の人がいないというのがたまにある。


俺は女が嫌いだ。察しの通り女子の横の席になるのだけは勘弁してほしいと言う切実な願いの元、前回の席替えの時に、「女子が俺の席の横に座るのは絶対に嫌だ!」と担任に抗議し、一時間以上に渡る交渉の上、永久的に隣が女子という鬼畜設定から解放されたのだ。そして、一つ前の席と一つ後ろの席には陰キャの女子で固められている。今の俺の席は最強だ。



そして、今日の朝学活ロングホームルームで新しく席替えをする。席替えはくじ引きで決められるが、不登校生徒の席は固定されているため、俺はそこの席の横に固定されている。問題は、俺の前後に来る女子だ。担任もそこまで面倒は見てくれない。正直、男子は誰が来てもいいが、女子は出来るだけ陰キャの子がいい。前回は運良く陰キャの子がそのくじを引いてくれたが今回もそうなってくれる確率は低い。


そして、決まった席順は、俺の後ろには樫村カシムラ 杏子アンズと言う超ド級の陰キャで前には1組の学級委員長。柏木カシワギ 皐月サツキだ。やはりこの世界には神も仏もない。一番嫌な奴が前に来ちまった。


展開的には菖蒲アヤメが前に来るパターンでしょ!


それに、古枝と菖蒲アヤメが席で前後になってるし、俺の席から一番遠いし!


クッソ!最悪だ!


一ヶ月、なんとかやってみるが、絶対に耐えられなくなるな...



あれ?目から塩水が...




.......気のせいだった








どうも。尻尾の形です。この小説を友達に見せてみたところ、「タイトルが『やはり俺の青春ラブ○メはまちがっている。』のパクリじゃん」と言われました。僕自身、略し方が『俺ガイル』と言うと始めて知り驚きました。「タイトル変えた方がいいんじゃね?」と言われまして少し考えてみたのですが、パクった訳でもないですし、正真正銘の僕のオリジナル作品ですのでタイトルはこのままにしようと思います。やはり、僕自身、このタイトルに愛着が湧いているんでしょう。もし、不快に思われる方がいらっしゃいましたら、申し訳ございません。でも、この作品は僕の大事な子供の様な物ですので、内容を楽しんでください。よろしくお願いします。



p.s.感想、レビュー、お待ちしております!

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