部屋
御転居のお知らせ
動いている
この部屋は動いてる
ドクドクかも知れないし
トクトクかもしれない
この部屋は生きている
私が肌で感じる部屋は少し狭い気がする
気がするだけ、生きてる感じもするけどこれじゃなんだ
私の中にも違う私が住んでるからかな
人間の体って部屋だって
特に心臓はおっきな集合所だって
そう考えると、私たちは私たちの中に知らない私を住まわせてるのかも
心臓だけで私は四人も住んでるし
肺なんかもう随分といるに違いない
私の体は、その私たちが引っ越しと増築を重ねると
大きくなるのかもね
心臓はきっと賑やかだ、なんせ地方毛細血管から
大都会心臓までやってくるんだからね
彼らは私と一緒だからね、私が驚けば彼らも驚くよ
きっと人間が声を出すときはその部屋の自分たちが
頑張っているんだね
人間が立ち上がるときは自分たちが踏ん張っているんだね
泣くときは自分が流れているんだね
生きてるだけで自分達は減るんだから
そんなに自分を責めないでおくれ
自分を腕から流さないでおくれ
部屋は何時でも開いてるんだから
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