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黒さんの思い出

今回は黒さんの話しになります。

楽しく読んでくれたら嬉しいです。

僕は、産まれては、この神界で誕生してはいけなかったんだ。

毎日、毎日嫌がらせにやってくる神や使徒なんて、皆いなくなればいいんだ。


僕は神界の本当に片隅の僻地のような場所に住んでいた。

勿論、家なんてものはない。

洞窟が僕の家なんだ。

でもね、神や使徒なんかよりずっと素敵な先住民がいたんだ。

小さな小さな多分これから、精霊や使徒になるひよこみたいなもんだと思うんだよね。

だって、ひよこでも、皆は僕と違って綺麗だから。


«君は、どうしてここにいるの?»

«神力、すごいのに、なぜここにいるの?»


最初は、質問ばっかりだった。

僕は気付いたら、この洞窟にいた。

誰か分かんないけど、多分神?にこの洞窟に捨てられた。


<汚らわしい。そなたのおる場所などこの神界にはないわ!>


そう言って転移していったんだ。

僕は、捨てられたんだ。


それからの年月は、どれくらいたったのかよくわからなかった。

けど、精霊や使徒の子供達と仲良くなれたから別に寂しくもなかったけどね。



<ここにおったのか。探したぞ、我が神子よ。>


そこには、美しい女神様がいた。

誰だろう?

また、イジメられるのかな?

僕がドキドキしてたら、皆が僕の前にきて庇ってくれた。

でも、今まで見た神様の中でもかなり高位の位にいると思う。

皆も顔色悪いし、体も震えてる。

僕が、僕がここにいたからだ。


≪ぼ、僕を罰してください。この子達は、関係ありません。何でもします。お願いします。≫


精一杯の大声でお願いしたんだ。

そしたら、女神様からの圧が、息苦しいくらいになった。

どうしよう、僕のせいで余計に怒らせちゃった。


«女神様、最高神様。この神子は、いい子。»

«女神様、最高神様。この神子は、優しい子。»

«女神様、最高神様。この神子は、、、»


皆、ありがとう。

すごく、すっごく嬉しい。

うん、僕のために皆が犠牲になるなんて駄目だ。


<そなたら、、、フフフ何を勘違いしておる?妾は、我が神子を探しておったのじゃ。心配せずともよいわ。じゃが少し気になる言動があるな。>


何を言ってるんだろう。

僕には、理解できなかった。

ただ、この女神の神子は幸せだろうなぁ、とは思ったけど。


<そなたらの記憶を少し見せておくれ。>


女神様がそういうと、この洞窟にいる皆、勿論この僕も例外なく体から何かがでていくような不思議な感覚に襲われた。

でも、嫌な感じではなくて、不思議なんだけど安心してしまったんだ。


<なるほどな。フム、妾の目を盗むとはな。>


どうやら、この女神様の言葉を信じるなら

僕が神子らしい。

う〜ん、なんというかあまりにも似た要素がなさすぎ。


<信じられぬとは思うが、妾たちも、神子を宿し誕生させるのは心身ともに疲れるのじゃ。そなたを産み落とし安心してしまい、少し気を抜いたのだろうなぁ。すまぬ。その一瞬にさらわれたのじゃ。多分、さらった神はこの神界にはおらぬだろう。>


どうやらこの女神様には対の神様がいて、僕はその神様との神子ではなく別の神様との間に誕生したみたい。

この女神様の近くにいた神様が僕の父神らしい。


≪女神様、旦那様がいっぱいなんですか?≫


僕の言葉に、驚いたようだ。

少しだけ困った顔をしている。

変な質問だったかな?


<いや、妾の相方は一神のみ。そなたの父神は、妾の側近であった。何があったのかは詳しくは知らぬが、そなたの父神が消失、この世界から消えようとしていた。>

≪僕の父神は、もういないの?≫

<あ〜、もうおらぬな。最後にそなたを妾にくれたのじゃ。そなたと同じ竜神であった。竜神の最後の神力なのか妾の腹にそなたは、誕生した。>

≪、、、僕の父神、迷惑かけてます。すみません。≫


やはり、僕は産まれなかったら良かったのかな?

悲しいな。

でも、仕方ないのかな?


<別に嫌ではないぞ。驚きはしたがな。そなたのような可愛い神子は、妾も嬉しいぞ。そうだ、誤解を解くとだな、そなたは父神に愛されていたぞ。妾と対の神には申し訳なとは言うてはいたがな。勿論、そなたを愛おしいと思うぞ。>


嫌がられてはないみたい。

安心?嬉しい?よくわからない温かい気持ちになったんだ。


<そなた、ここが気に入っているかもしれんが、ここは新しい生命の誕生する場所じゃ。この者達は、新しい神や使徒になる。じゃが、そなたは妾の神子。妾の館に来ぬか?>


この女神様に付いて行く?

また、他の神々の嫌がらせにあうのかな?


<なるほどな。確かに嫌なことをしてくる神がいるだろうな。、、、妾もずっと側にはおれぬ。そうじゃ、我が神子達とおるがよい。、、、我儘な兄神子と可愛い姉神子がいるのじゃ。どうせ暇な神子達じゃ。そなたを守らせよう。お〜、妾の発想はよいではないか。では、ゆこう。卵たちよ、また来るからな。ほんに、申し訳なかった。感謝する。>


そういうと女神様が頭を下げた。

最高である女神様が、まだ神にも使徒にもなれてない者たちに。

皆も嬉しそうで良かったなぁ。


感動のお別れも一瞬で終わり、女神様の館に転移した。

そこで、超絶綺麗な神様とその神子達と会うことになった。

拒絶されたらどうしようと思ったけど、皆優しかった。

女神様の神子達は、僕に害のある神たちから本当に守ってくれてんだ。

だから、大きくなったらこの恩を返すんだ。


うん、仲良くなったら楽しい兄と姉だった。

大好きな兄と姉に会わせてくれてありがとう。







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