覚醒②
何とか、終わりが見えてきました。
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未だに、最後に落ちし神と最後にいた場所からの移動はしていない。
というより、今の私には移動してもしなくてもどっちでもいい、が正解だろうか。
今の私は、キャーキ領のユアであり、最高神の神子でもある。
どちらも私であり、また、私ではないのかもしれない。
この意識がどちらの者なのか、それは分からないけど私は私だ。
≪長かった。あの時僕がもっと君を警戒しておくべきだった。君の意識は、闇に染まり落ちし神になるとこだった。僕と父神で封印を施した。でも、君の記憶も力も封印しなくてはならなかった。だから、この世界と君の心を結びつけた。何処に転生するのか分からないより、この世界にしか転生出来ないようにした。≫
なるほどね。
話は単純だったんだ。
エルは、兄は私を愛し子として愛でながら、目を光らせていたのだろう。
一番の心配は、半端な封印の解除。
または、闇が残っている状態での解除。
うん、お先真っ暗だわ。
半端な解除は、そのまんまの意味。
つまり、神としての神力がない状態になる。
それは、神は勿論、使徒でもない。
単なる長寿な生き物。
いやいや、ヤバい奴らに捕まったら想像しただけでも死にそうよ。
闇が残るのも、落ちし神にレッツゴー!になるからなぁ。
ちなみに、今のエルの姿は、子供のフェンリル。
でも、神力も大人バージョンと変化はない。
話し方も、子供っぽいのが少しだけ残っている今の話し方が、元々のエルの話し方。
無理矢理、あの世界に滞在するために、色々と規制がかかっていたんだと思う。
有難うだね。
≪う〜ん、色々とごめんね。んで、ありがとう。≫
ちょっと照れたわ。
エルもてれてるわ。
私達は、お互いに笑いあった。
≪さて、一度神界に戻るべきかな?私としては、あの世界に残してきた皆が気になるんですけど。≫
私の言葉に、困った顔をされた。
≪こんな陰気臭い場所からは、早く退散したいけど。とうしようかな?ユアも気になると思うから、神界に行く前に寄り道しようか?≫
≪うん。、、、ありがとう。≫
≪はい、お手をどうぞお姫様。まだ、力の使い方が安定してないからね。僕が連れて行くよ。≫
って、子供のフェンリルがお手状態って笑えるんだけど。
でも、エルは真面目なのよね〜。
本当に人にはならないのね、その徹底ぶりに逆に関心するわね。
≪ふふ、可愛いお手ですわね、私の騎士様。でも、手を繋げないから抱っこしてもいい?≫
エルは今の自分の姿を一度確認してから、納得したようだ。
≪お姫様、抱っこして。≫
≪喜んで。≫
私達は、落ちし神の最後の場所から脱出した。
全ての原因って、私なのかもしれないって思ったけど、深く考えないようにした。
また、そう思う人間の考え方と、神子としての傲慢さが気にしなくていいよって話しかけてくる。
どちらも立場が変われば、考え方も見え方も違ってくる。
過去は変えれない。
私は落ちし神を忘れないだろう。
忘れてはいけないんだと思う。
彼女は、私のもう一つの姿なのだから。
自分の愛した世界の修復を選択した彼女に、敬意をはらいたいと思う。
有難う、私達の愛した世界を助けてくれて。
壊したのも、彼女なんだけどね。
バイバイ、もう一人の私。
う〜ん、思ったよりカオスだわ。
三者三様とは、まさにこの3人に当てはまるよね〜。
ケアは泣きわめきながら、魔族領の住民に文句たれてる。
サージは、いや貴方の方が鬼になってますけど。
あれ?エルフではなく、魔族だったのかしら?
兄は、微笑みながら殺気が怖いです。
ここは、明るく登場するしかないわね。
ここは任せなさい、エルよ。
≪ヤッホ〜、皆私は元気ですよ〜。安心してくださいね〜。≫
あれ?エルが呆れた顔して私を見てる。
なんで?
って、3人が怖い顔してこっちにダッシュで来たんですけど、怖いんですけど。
「ユア、ごめんね。無理させて。」
「ユア、なんてことをするんだ!」
「ユア、完全に説教コースですよ。」
上からケア、サージ、兄のユキです。
まっ、怒られても同じ場面になればやはり、同じ行動をすると思うけどね。
うん、心配はさせたから謝ろう。
≪ゴメン。≫
「「「、、、。」」」
あれ?反応が可笑しいわね。
まっ、気にしないっと。
「待って、ユア。あなた、記憶が全て戻ったの?」
ユアの言葉に悲しい、別れを覚悟した声が重なる。
「ユア。そうなのか?」
そう、私のエルとは違う愛しい半身であるならサージの声が響いた。
今なら分かる。
ずっと守られていたんだ。
神力を失った役立たずの私を、ずっと3人で守ってくれていた。
今まで色々な立ち位置で、でも父神と兄神の神力もあるけど、私の永い永い転生に。
私の可愛い可愛い、愛しい人達。
「帰ってしまうのか?神になるのか?」
サージが放った言葉で、3人は何もそれ以上話さなくなった。
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