落ちし神②
何とか少しずつ、話しが進んでます。
応援宜しくお願いします。
≪変わりましたね。元の姿の面影もなし、ですか。≫
黒さんが、不敵に笑いを浮かべながら問いかける。
うん、喧嘩売ってるよね。
あれ?好戦的な竜だったのかしら?
<お主には、言われとうはないわ。>
顔は見えない。
でも、怒りのためか全体的に黒さがましたような気がする。
長い髪、服も何もかも真っ黒。
本当に黒しかない。
、、、神としての神力を失った代わりに、落し神として得た魔力。
それをまとい続けると、自分の黒に侵略されてしまう。
最後は消失し、何も無い黒闇の中に未来永劫囚われるらしい。
エルが教えてくれた情報なんだけどね。
<あ〜、全てが憎憎しい。我が愛しい最高神様。あなた様の敵は私の敵。必ずや息の根を止めてみせましょう。ア〜ハハハ。>
ヤバい、この落ちし神。
精神が、病みきってるかじゃないかしら?
って、あの馬鹿使徒、帰ってこないんですけど。
サージ達は既に、戦線離脱してる。
黒さんが、結界張ってくれたから大丈夫だとは思うけど、3人共に苦しそうだ。
落ち神の中にある、闇には耐えられなかったようだ。
残ったのが、戦力外の私って黒さん、ごめんねぇ。
う〜ん、半端な事すると余計に足を引っ張るよね。
≪申し訳ないが、その程度の力では私を殺すことは難しいぞ。≫
黒さん、かっこいい。
不敵に笑ってる姿が、イケメンすぎ。
惚れるわよ、、、いや、使徒はイメージ悪くて駄目かも。
某フェンリルのせいですけどね。
<甘いわ。元より私の力が弱いのは周知の事実。じゃがなぁ、ここの住民の生命力をもらったら私の力は、増す。クククッ、今の私の力をみよ!>
ヤバい、ヤバい、ヤバい。
今まで以上の力を感じる。
黒さんを見ると、先程の余裕が嘘のように緊迫している。
落ちし神の闇の力が、私達の側まで手を伸ばそうとしている。
私達より先に、3人の結界を攻撃しようとしている。
落ちし神から出ている、黒い霧。
黒い霧が、干からびた土地さえも覆い被さり、そこには暗闇があるだけの世界が広がっていた。
「黒さん、あの闇ヤバくない?」
≪よく気づきました。アレは、落ちし神が落ちる先の闇。この里の住民をの生命を吸収したんでしょう。あの闇を召喚している。≫
何かヤバいヤツ。
私たちもピンチなんだけどね、3人を助けなくては。
闇に飲まれると、輪廻転生からも外れる。
≪グオ〜〜〜。≫
黒さんが、吠えた。
っていうか、本来の竜の姿に戻っている。
黒さんが、口から竜のブレスを吐いている。
黒さんのブレスは、火なのかしら?
うん、よく燃えてるわ、闇の力まで。
「凄っ。黒さんのブレス、凄いね。」
≪いや、一旦ブレスで闇を払いましたが、すぐに復活すると思いますよ。ほら、もう復活した。≫
本当だ。
だけど、黒さんのブレスでも消えないのか。
私にも何かできたらいいのにな。
あれ?暗闇の中に、何か光がある?
「ねぇねぇ、なんか光がみえる。なんだろう?」
≪光ですか?≫
「そう、本当にこの闇の中にひつ粒だけど、光ってるのが見えるの。」
あれが見えないのかな?
この闇の大きさからしたら、1%にも満たないかもしれない。
でも、輝きは、光は闇に負けてない。
≪私には確認できませんが、、、あ〜、どこに行くのですか、姉上!お待ちください!≫
黒さんの慌てた声が聞こえた。
でも、あの光が確認できてるのは私だけかもしれない。
このままでは、黒さんが落ちし神を消失させるよりも先に、サージ達の方がもたないかもしれない。
ケアはすでに意識を失っている。
それを支えてる兄も、そしてサージも限界が近いのが見て分かるほどだ。
時間がない。
私の愛しい三人を、失うわけにはいかない。
何もできなくても、出来ることがあるならやるしかない。
私は、黒さんの側を離れて光めがけて走っていた。
私の鈍臭さなら、すぐに黒さんに捕まりそうなのだけど、どうやら最高神の神力が働いているようだ。
だって、私には聞こえるもん。
神の声が。
<本当に手間のかかる愛しい神子ですね。ふふふ、狼と竜は押さえておきましょう。自分の力で、かの神を助けてみなさい。それが、あなたの最後の封印を解く鍵となるでしょう。あなたの本意ではなくともね。>
何か、また変な事言ってる。
でも、チャンスをくれた。
私は、皆を助けたい。
暗闇に身体が、スッポリと覆われた。
だって、闇の真ん中辺りに光がある以上、私が闇に触れないなんて無理。
体が、悲鳴をあげる。
多分、見なくても分かる。
私の人としての体が、闇に触れて消えていっていく。
私は、死ぬかもしれない。
ごめんね、皆。
でも、私は助けたいから。
いつも私を守ってくれた大切な大切な人達なんだもん。
だから、私は負けない。
体が、痛いなんてもんじゃない。
時間にしたらたいした時間ではなかったかもしれない。
でも、私には長い長い時間に感じられた。
私の身体、もう少しだけ頑張って。
「光よ、闇に負けるな!」
私は、光にようやく手が届いた。
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