ケアの頑張り
何とか少しずつ、話しが進んでます。
応援宜しくお願いします。
≪私の背に乗りますか?≫
天の声が聞こえた。
私は迷いなく乗る!
私の横を歩くケアを確認すると、顔色が悪いし、疲れなのか足の運びも重そうだ。
流石に兄とサージは大丈夫そうだけど、それでも顔色は悪いわね。
う〜ん、昔から激弱は変わりないけど、私って身体だけは丈夫なのよね〜。
流行り病とかで、領内がその対応にバタバタしてた時も、率先して介護しても伝染ることもないのよ。
私の周りは、バタバタと倒れていったけど。
普段は、足手まといで申し訳ない領主の娘なんだけど、健康面だけは誰にも負けない。
「ケアも一緒に乗ってよ。」
「は?」
「なんかさ、竜って掴むとこないから、鈍臭い私落ちると思うし。黒さん、大きさは変幻自由でしょ?」
私の言葉の意味を理解して、黒さんも同意してくれる。
勿論、男性陣もね。
≪大丈夫ですよ。そうですね、馬位の大きさがベストですか?、、、ケア殿!申し訳ないが、愛し子さんに怪我させると煩い小舅が多いので、お願いできますか?≫
上手だわ、上手すぎよ。
黒さんの背中に乗るのを躊躇していたケアも、何とか一緒に乗って出発になった。
誤算は、黒さんの竜での移動は飛ぶ以外の手段がなかったみたいで、不安定さが怖いんですけど。
私に合わせたのと、高く飛ぶと敵にも気づかれるから、超低空飛行ですけどね。
案の定、黒さんの背中乗りにくかった。
捕まえる毛がない!
そう、私はユニコーンさんの時も、勿論、エルの時も毛を鷲掴みよ。
エルは、微妙な顔をしていたけど、志願者していたんだからそれぐらい我慢してもらいたいわ。
、、、ハゲになってないと思うし、なっても、、、育毛関係の薬ってあるのかしら?
どうやって乗ってるのか分からないけど、硬い鱗?の上に乗ったのを支えてもらいながら何とか落馬ならぬ落竜にならずにすんでいた。
あら?本当に乗るのが無理だったわ。
嘘から出たまことね。
兄も、サージもホッとしたみたい。
特に兄は、凄く喜んでいた。
ケアも素直には頼れないからなぁ。
今回みたいなのは、殆ど無い。
ケアも獣人として、また戦士として充分な力があるからだ。
今回は、色んな条件が悪かったから仕方ないけど、ケアは悔しかったんだと思う。
特に愛する人と一緒にいたいし、同等でいたい気持ちは、大きいだろうなぁ。
優秀だからこその葛藤。
、、、私には無縁な苦悩だわ。
共に背中を預けれる存在には、私はなれないから。
「ユア、黒殿、ありがとう。」
「≪、、、。≫」
「私、無理してたと思うんだ。でも、ユキと同じようにしたいという私の我儘なの。女だからって一歩後を歩くんじゃなくて、横を歩きたい。だから、今回も多少の無理をしてでも頑張りたかったの。限界だったんだと思うんだ。フフフ、情けないなぁ〜。ユキにも、サージにも負けたくなかった。」
ポツリポツリと話してくれた。
兄にも、勿論、サージにも聞こえている。
でも、二人とも優しい顔してる。
私はおかしくて、笑ってしまったの。
笑いすぎて、黒さんから落ちそうになってしまって、皆が焦っていたけど。
「どうしたの?」
「あ、馬鹿にしたんじゃないけど、それぞれのまた違う苦悩があるんだなぁって。」
「ん?」
「だって私から見たら、3人はいつも一緒に森の散策にも行けるじゃない?私なんて、行きたいって言ったら我儘よ。私の為の護衛とかいるでしょう?だから、ケアの翼が私も欲しかった。でも、ケアも当たり前だけど頑張ってるんだなぁって。」
なんか思いつくままに話したから、理解できたかな?
ん、大丈夫みたい。
ケアは、兄と一緒にいるために努力してるんだなぁ〜って、なんか嬉しくなっちゃった。
「お兄様?」
「なに?」
「フフフ、私の親友は最高でしょう?」
「、、、そうだね。私の婚約者でもあるんですけどね。」
兄もケアも、顔が赤くなってるわ。
私は、サーシを目で探すと、向こうも私をみていたのか目があった。
なんか、なんか照れくさいなぁ。
だって、サージの顔が優しいの。
なんか、私は昔からこの笑顔の側にいような気がする。
≪うむ、全く分からないな。4人の話しを理解できない。やはり、言葉だけ理解しても無理なのか。、、、やはり、どう考えても分からぬなぁ〜。≫
そんな黒さんの愚痴も聞きながら、魔族の里に着いた。
ここからは、一段と気を引き締めなくては。
エル、早く帰って来なさいよ!
私の護衛なのに〜。
エルのバカ〜。
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