エルの旅立ち
なんとか間に合いました。
楽しく呼んでもらえると嬉しいです。
≪少し〜、神界に戻るの〜。黒〜、ユアを頼める〜。ユアを一人にするのは、メッなの〜。≫
何とか野宿出来そうな場所を見つけ、今はユアとケアは寝ている。
サージとユキは、寝ずに周りの警戒を続けていた。
もうすぐで、魔族領の中心となる集落に着く。
魔族領の状態は酷く、木々も既に枯れ始めている。
今夜の野宿の場所は、洞窟であった。
奥行きもあまりなかった。
洞窟の幅は大きく、今回のメンバーが余裕で過ごせる程であった。
この様な場所を見つけれただけでも、運が良かった。
周りは、殆ど荒地の風景とかしていた。
使徒がいるから、この様な逃げ場のない場所でも一夜を過ごすのに選ぶことが出来た。
≪それは大丈夫だが、エル殿だけで大丈夫なのか?≫
神界に行く理由は、ユアの封印の解除を何故神はしたのかを問い詰めにいくつもりであるエルに黒竜は、あの最高神夫婦にエルだけで大丈夫なのかを心配しているのである。
≪大丈夫なの〜。クロは、神に文句を言えないなの〜。言っても大丈夫なの〜。だから、心配だけどユアと別れて神界に行くの〜。≫
自分の不安定な半神を残すことは、普通ならしない。
だが、不自然なユアの封印の解除は、確認しなくてはならない。
あの神は、自分の身内には極甘である反面、それ以外の者達には冷徹でもある。
ユアの望みと違う解除の仕方である以上そこには、必ず意味がある。
≪ユアは、僕に話していない何かがあるの〜。僕は、秘密にされるのは、ヤッなの〜。だから、行くの〜。我儘な半神を持つと大変なの〜。≫
二神の使徒が話している洞窟内に、2人が帰って来た。
流石に空気が悪い中での偵察に、超人と言える二人共に疲れを隠せなかった。
「ただいま帰りました。やはり、ケアも無理をしていたんですね。顔色が良くない。」
寝ている2人を見ると、ユアはあまり変化はないがケアは顔色が悪かった。
魔族領の入ってからの最悪な環境の中での強行突破に、獣人とはいえよく文句も言わずに一緒に行動出来たのは、凄い。
しかし、無理はしていたのが分かる。
元々、封印をさせていてもユアは神の神子である。
貧弱な身体ではあるが、その反面どのような環境にも無理なく適応出来る。
≪明日は、私の背に乗らせようか?≫
「ありがとうございます。多分ケアは乗りませんよ。ケアは、戦士でもあります。また、獣人としてのプライドもあります。性別は彼女には、全く関係ないんですよ。」
ユキの言葉に、ケアのことをよく知るサージは笑いながら答えた。
「だったら、ユアを使うといいと思うけどね。」
「ユア?、、、なるほど。いい手ですね。黒殿、明日は2人をお願い出来ますか?集落の近くに行くまでにはなりますが。」
使徒の二神は、楽しそうにこたえた。
≪私は、構いませんよ。≫
≪フフフ、面白そうなの〜。でも、僕は行くよ~。クロ〜、ユアをくれぐれもよろしくなの〜。≫
そう言って神界に向けて出発しようとしたエルに、サージが話しかける。
「エル殿、少しいいですか?」
≪ん〜?大丈夫〜。≫
一度サージは、下を向いて深呼吸をする。
「ユアの封印は、今まで通りだったらならこの世界で伴侶を見つけたら、その相手の種族に合わせて生涯を共にする。しかし、伴侶に会う前に記憶が戻れば、ユアの封印は解ける。つまり、使徒に、最高神の神子に戻る、でしたよね?」
そう、封印が解けるには色んな条件があった。
それが今回に限ってでいうと、封印に対する条件が殆ど特になく解除されそうな気がする。
≪そうなの〜、僕の半神が復活するの〜。でもね〜、僕は、ユアが幸せなら何でもいいの〜。≫
「私は、ユアと離れることは出来ないと思います。、、、エル殿、よろしくお願いします。」
≪任せるの〜、神、父に話しを聞いてくるからね〜、安心して待っててね〜。≫
無言で二人は、頭を下げた。
エルは一度、黒竜と目で合図してからその場から消えた。
黒竜は、安心するように微笑むと一度下を向く。
≪さあ、寝なさい。明日の為にも、休息が必要ですよ。周りの警戒は、私に任せてくれ。≫
「「よろしくお願いします。」」
≪フフフ、了解。≫
二人は頭を下げ、ユアとケアの寝ている横で寝始めた。
黒竜は、夜空をみながら神界に想いをよせていた。
「エルが逃げた〜。酷いよね。、、、私の歩く速度に皆合わせてね。おいて行かないでね。エルのバカ〜。」
翌日、起きた時にエルがいないことに気付いて、喚くユアであった。
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