魔族領の現状
今回は、ちょっと説明っポイ話になりました。
ようやく魔族領に入ってからの初めての休憩になった。
元々、この森の木々は鬱蒼として大きい。
正直、太陽の光さえ届きにくいところがある。
でも、魔族領に入ってからは森の木々としては小さくなっていく。
というか、普通の私達の住む世界の木々みたい。
なんというか普通の木なのよね。
森の木々は、生命力に溢れている。
そこに意思があるように。
でも、ここにはそれがないし、森ではないみたい。
ここの森は死に絶えている。
そんな言葉が頭をよぎる。
「何か、この森ヘンだね。」
私と、同じことをケアが言う。
そうなんだよ。
なぜこの森の一角にこんなことが起こってんだろうか?
落ちし神が、精霊の力を取りすぎたからかな?
酷いよね。
「確かに。同じ森の住人として、正直こんなにひどい状態だったとわ。この森は助からないかもしれないな。もう少し早くに気づいていたら、ここまでひどい状態の森ではなかったはずなのに。」
サージが自分の力不足を嘆いている。
エルフとして、次代として、この森のこんな状態は見たくなかったのかもしれない。
でも、誰の責任でもないと思う。
あえて誰かの責任とするなら、、、
「神、あるいは女神サマ、あと使徒二神だわ。」
「ユア?」
「あ〜、ごめんごめん。今回の件で一番の責任者はこの四神だわ。」
私の話しに使徒達は、驚いた顔をした。
いやあなた達、普通に興味なく遊んでいたよね?
黒さんは、お世話していただけな感じするけどね。
≪私達ですか?≫
≪なんでなの〜?僕達は、関係ないよ〜。ユアの意地悪なの〜。≫
おや二神共に、疑問を投げかけてきたな。
他の三人も、同じような表情をしているけど。
折角の休憩の時には、もっと楽しい話をしたいけど仕方ないなぁ〜。
私は歩いてないけどね。
それに、時間もないんだけどなぁ。
「だって、どう見てもあなた達は落ちし神の動向に気付いてたはず。違う?それを放置してたんだよね?」
≪≪、、、。≫≫
「それって、、、、」
サージも、驚いている。
サージだけでなく、兄もケアも同じように驚いてるけどね。
何も言えないか。
だよね、だって神は全てを把握出来るんですもの。
その情報量は、神以外では耐えることは出来ないほどに膨大な情報が頭に流れてくる。
だから、下位の神は管理できる世界が少ないし、上位の神などは、逆に管理している世界は多い。
確かに、知らないこともあるけれども、落ちし神、つまり元神の動向を知らないなどありえない。
大きな力の変動に気づかない神など、それは管理者ではないもの。
しかも、あの女神様に、最高神が気づかない?
笑い話にもならないわ。
って、私がどうして知っているんだろう。
なぜわたしが神のことを、ここまで理解しているんだろう。
、、、愛し子だから?
いや、違う。
何かもう少しで、こうスッキリでこそうなんどけどな。
≪ユア、神界の様子って感じるの〜?≫
ん?また、エルがおかしなことを言い出したわね。
あれ?皆も興味ありそうなのね。
「分かるわけないでしょう。私は、人間ですからね。」
≪そっか~、まっ、そうだよね~。ん〜、父の方の封印が解けかけてる?≫
「は?何が?」
≪母でも、父は止めれなかったみたい〜。、、、あのジジィ≫
なんか、何を言ってるのか聞こえなかったけど、独り言みたいだし、気にしないでおこう。
今度は、三者三様の視線が痛いよ。
「えっと、なに?」
「「「別に」」」
何なの、皆ヘンなんだから。
私がしっかりするからね、任せなさい。
休憩が終わり、また、再び歩き始める。
多分、神殿か長の家か分からないけど、着くまで2、3回は野宿かありそうだわ。
道なき道を進んでるし、住民に見つかるわけにもいかないから中々進めないのよね〜。
やっぱり、木々もこの領内に入ってから進むにつれ、一段と小さくなり弱々しくなっていた。
これでは、人の都みたいになるよ。
木々の数も少なくなっていくし、農地?らしきものは多いけど、豊作とはいえない。
これは、飢饉一歩手前では?
「思った以上に、この土地は死にかけている。」
サージの言葉に、答えるものはいなかった。
ただ、野生動物は元より魔獣の姿すら見かけない。
その異常さに、魔族領の住民は気付いているんだろうか?
既に取り返しのつかないとこまで、きているような気がする。
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