森の気持ち
始めての連載小説になります。
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私達は、今回の目的である森の異変の原因が判明したので森からトーマス家へと進路を変更した。
そう、森の異変。
フェンリルである神獣が目覚めた事によって、魔獣が活性化したようだ。
しばらくは、やはり魔獣が活性化するので気をつけた方がいいみたい。
神獣っていうと神様の使いって感じで、正義?の味方って感じするけど違うみたい。
神様にとっては、人間も魔獣も、勿論エルフや獣人、ドワーフ何もかも皆んな加護の対象何だって。
神様にとっては、光も闇も関係ないの。
皆んな神様が、造られた者達だから可愛いだって。
≪考えて見て〜。永遠に生きるからね〜。人間の一生何て神にとっては一瞬なんだ〜。だから、極端な話、光が勝っても、闇が勝ってもいいの〜。もし人間居なくなっても、神はまた新しい種族を作るよ〜。基本、平等らしいの〜。神はね〜、そういう奴らなの〜。≫
納得できるけど、神殿に使えてる人には話しては、ダメなヤツだ。
神を愚弄したって、怒られるな。
「神様とあんまり仲良くないの?」
≪え〜、仲良しだよ〜。でも、僕はやりたい事しかしないもんね〜。だから、いつも喧嘩になるの〜。アッカンベー、なの〜。≫
「、、、そのうち罰あたるよ?」
≪アハハ、そうかな〜、でも、僕は強くなりすぎたらしいから、無理かもね〜。≫
「あんまり強そうではないけど?」
≪そうかな〜?≫
「うん。だから油断しない方がいいと思うのよ。」
≪フフフ、じゃ〜そうするね〜。≫
大丈夫かな、この子犬さん。
多分、そんなに強くないと思うのよ。
だって、私が気絶しないからね。
実は、強い方々との初対面はゾワワって、身体に何か電流みたいなのが走るのよ。
エルフの長とか、獣人の長とかはとくにね。
神獣らしいけど、それがないからそんなに強くないと思うけどな〜。
「色々と貴重なお話しがポロポロとでているんですが、中々興味深いですね。俺達の考え方からすると異端になりますね。でも、それが真実。本当に面白いです。」
流石エルフの王子。
エルフでも保守的な考え方の者達は勿論いる。
サージが時々、切れかかってるもんね〜。
それでも次期長として抑えてるみたい。
公平な判断をしなければならないからね、次期長ともなると。
保守的でありながら、先進的でもなければならない。
大変ね〜。
私は、領主の娘だけど無理だな。
まっ、次代でもないし、ワガママに育てられた自覚はあるから、余計に偏った考え方だと思う。
同じような育て方でも立派な方々はいるから、私の性格の問題かもだけど。
「あれ?もしかしてもうすぐで、エルフの里の近くを通らない?」
「よく分かったな。、、、どうした?」
「う〜ん、久しぶりにおじ様達に会いたいかな?」
「戻るのが遅くなるが、大丈夫か?」
「やっぱり無理かな?私が激弱だから、過保護だもんね。」
無理か。
家族は、すっごく心配してるだろうしね。
でもなんだろ?
子犬にあったからかな?
すごく、森の空気が心地いいのよね。
なんでだろう?
今までは恐怖を感じて、この森自体怖かったのに不思議な感じ。
≪今回は、森を選ぶの〜?≫
「心を読むな。、、、子犬の言うことはよく分からないけど、森が優しい?」
「森が優しい?何だそれは。」
≪同じ魂でも記憶はないの〜。今までは、人に近い位置が多かったの〜。森は寂しかったの〜。だから、いつもプンプンしてたの〜。でも、今回は森に近い位置になりそうなの〜。森は、喜んでるの〜。だから、今までの気持ちは、忘れてあげて〜。いじわるではなくて、寂しかったの〜。≫
え〜と、つまり私は人として森と関わってきたなら、森は恐怖の対象だったのかな?
わかるわ〜。
私が、子犬に会うまでそうだった。
だから、森の方も拒絶してたのかな?
いや、今みたいに優しさ出してよ。
なんだろう、森を隅々まで感じられる。
変な感じ。
≪やめよ!森、喜びは分かるが、時期早々。愛し子を害するなら、我も容赦せぬぞ!≫
子犬が吠えた。
言葉づかい、話し方ノホホ〜ンとしてないかど、キャラ変えた?
回りのエルフ達の顔色悪くて、倒れそう何だけど。
大声にビックリか?
サージは、無表情だけど剣に手をかけてるな。
子犬と決闘?
子犬、泣いちゃうよ。
断固、阻止よ!
子犬の話してる内容も意味不明なのよ〜。
「子犬君、大声だしたら皆が警戒してる。ダメよ。こう見えてもサージ、強いよ。苛められるよ。」
私の言葉に皆ビックリしてる。
なんでだろう?
間違ってないよ。
サージ、強いよ。
エルフも獣人も長を、血統も勿論大事だけど、実力主義なんです。
人間みたいに、馬鹿な子程可愛いってないと思うのよ。
だから次長は、長の次に強いよ。
長になる時は、長に戦って勝たなくてはいけない。
≪フフフ、僕のこと心配してくれるの〜?嬉しいの〜。≫
「、、、どう見ても、俺等の全滅だよな。力に敏感なユアがフェンリル様の覇気には、反応しない?なぜ?」
≪簡単なの〜。僕達は、元々同じ魂だからね〜。人は自害するかもしれないけど、僕達は出来ないの〜。だから、自分を、傷つけることも出来ないの〜。愛し子の方も自分を害してこない存在だし、元々一緒だったから力に対して鈍感になるかもね〜。≫
「俺も害さない。」
≪アハハ、だね〜。でも、絶対ではないので無理なの〜。納得出来ないの〜?そうだな〜。もし、洗脳されたら自分の意思関係なく攻撃するでしょう〜?僕は、洗脳されて攻撃したら本能が拒絶するから、たぶん攻撃できないの〜。僕を洗脳できる者なんて、存在しないと思うけどね〜。神でも、無理なの〜。≫
「納得いかん。」
≪面白いね〜。≫
「、、、森はユアを害そうとしたのですか?」
≪フフフ、そうだね〜、害になるかな〜。森が喜んで気持ちを開放しすぎたの〜。そうすると、魂が僕と同じだかね〜、同調しそうになったの〜。でも、まだユアには無理なの〜、心が潰れるか〜、森と一体になるの〜。だから、メッしたの〜。≫
よく分かんないや。
森さんとも仲良く?なれたし、やっぱりエルフの里に行きたいかな?
どうしようかな。
≪行きたかったらいくの〜。僕の使いを、愛し子の家に行かせるから、安心して〜。森も、もう何もしてこないよ〜、だから大丈夫なの〜。≫
「使いなんて出せるの?」
≪出せるよ〜。≫
そうなのか。
なら、行ってみようかな?
ここまで来てるしね。
サージの顔を見ると、了解って顔してる。
なら、大丈夫かな?
よし、エルフの里に行こうっと。
もう少し、大人しく家族達お待ち下さい。
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