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神獣と出会う

始めての連載小説になります。

温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

応援ヨロシクお願いたします。

森から何か来るような?

でも危険な感じはしないのよね〜。

って私が分かるっておかしくない?

周りのエルフ達を見ると別に変わりなく普通だ。

全く警戒をしていない。

あれ?

でも、何か感じるんだよな〜。

こっちに向かってる気もするし、気になるんですけど。


「ねぇ、サージ。」

「なに?」

「何かこっちに来るよ?イヤな感じはしないけど、なんだろう。うっとうしい感じはするわ。」

「、、、それは。」


サージが周りのエルフに目で合図している。

エルフ達は、頷くと周りの気配を探ってるみたい。

でも、感知できてないみたい。

あれ?

気のせいかな?

でも、やっぱり感じるし、何ならもう着きそうなんだけどな。


「ユア?どっちから来そう?」

「信じてるくれるの?」

「勿論だよ。、、、ユア。怒らないって約束してくれるなら話すけど。う〜ん、時間がないみたいだから話した方がいいとは思うけど。」


ん?

何か嫌な予感がするわ。

私、感だけ天下一品なのよ。

何かよく当たるの。

、、、自分以外の事柄なら。

周りのエルフ達も何か言いたそうだし、仕方ないな〜。

普段から森の住人達には、大変良くしてもらってるしね。

そんな不安そうにしないでもらいたいわ。

フッ、大人になった私を見てもらいましょう。


「怒らないわ。」

「本当に?」

「失礼ね。約束は守るのが大人よ。」

「、、、まだ、赤ちゃん?」

「失礼ね!人間の15歳は大人よ。長寿のエルフ達と同じ感覚で比較しないで。、、、あれ?サージ今更ながら何歳?」

「俺?今年で100歳かな?もうすぐしたら成長期に入るかな?まっ、身体の見た目年齢に精神も引っ張られるからな。ちなみに、ケアは70歳ぐらいかな?でも、俺より見た目成長してるから、お姉さんみたいな感じになったな〜。、、、ユアは、実質共にかな。」


ん?またしても後半聞こえないんだけど。

驚いたわ。

初対面のアホコンビ、人間なら大人じゃん。

身体年齢でいうと、年は近いけど。

全く気づかない幼稚な2人だったわ。


「、、、サージ、呼び捨てやめる?」

「ハハハ、そこ?別に気にしてないよ。言ったでしょう。身体に精神も引っ張られるって。」

「うん、ありがとう?」

「なにそれ、へんなユア。で、話を戻すよ。」

「そうだった。怒らないから話して。」

「う〜ん、どこまでユアがエルフとキャーキュ領の事を、知ってるか俺にはちょっと分からないんだけど。エルフと精霊が親族であるように、キャーキュ領の人々もエルフと親族なんだよ。特に、領主一族かな?ほら、銀髪碧眼でしょう?あれってエルフの特徴なんだよね。さすがに耳までは、尖ってはないけどね。」


全く知らなかった。

何で、私には話してくれてなかったんだ?

おかしいとは思ったんだよね。

何か、お祖父様方見た目が若いし。


「それで、領民の方は獣人との混血が混じってるかな?ほら、何か領民の人達パワフルだと思わない?あれって、人より獣人よりだと思うよ。普通の人間には、森に入って魔獣を狩ることは難しいと思うしね。領主一族と同じで、外見は他の人間と全く同じで、能力だけ受け継ぐらしい。でもその方が、領外の人間から怪しまれないから良かったかもね。」


またしても知らなかった。

そうか。

だからパワフルなご老人方が、ゴロゴロといるのか。

確かに、強さ半端ないもん。


「あれ?全く知らないのおかしくない?まるで、私にだけは隠していた?仲間外れだわ。、、、激弱でも、仲間外れは悲しい。」


何か泣けてきた。

皆んな大好きなのに、ヒドイよ。

激弱だけど、足引っ張ってるけど、大好きなのに。


「泣かないの。皆んなユアを仲間外れにはしてないよ。逆だよ。守ってるんだ。」

「ウソ。皆んな私の事、本当はイヤだったのかな?」

「ユア。今までそんなこと、感じたことないでしょう?急に話した俺が悪いんだけど、時間ないと思うから申し訳ないけど、話しを続けるよ。」

「、、、うん。」

「、、、その周期は長寿のエルフでも把握できないほどに長い時もあるし、短い時もある。ごめん、理由は分かってない。ハーッ、領内に殆どの割合で特に、領主一族には激弱な娘が産まれる。血筋的にも、親の力量からいっても不自然な程の弱さなんだ。それでも、皆で守りながら育ててたらしい。」


私みたいな娘が、いた?

それも周期的にって、意味不明なんですが?


「でもある時から気づいたんだ。その娘達は皆、、、神獣様の愛し子だって。」

「は?」

「今回も、森への同行があの過保護家族から渋々ながら許可がおりたのも、森に神獣様が再び誕生したのかもしれないからなんだよ。神獣様と愛し子は、、、多分、一心同体なんだと思うだ。身体は、別々か。」

「は?」

「どちらが先に産まれるのかは、分からない。でも、多分愛し子が居なくなったら神獣様は眠りにつくか、輪廻に戻られる。私達には、居なくなったことしか分からないけどね。」

「愛し子?なにそれ?」

「どう説明したらいいのか。本当は、家族からの説明が一番なんだけど、今回は急を要したから俺からの説明になったんだ。だから、言葉足らずだったらごめん。」

「サージ、悪くない。私が幼稚だったの。だから、サージなりの説明でいいから真実を教えて。」


サージが頷く。

私もドキドキしながら、サージの言葉を待つ。


≪僕が説明するの〜、任せて〜。説明まだなら、僕に任せてよ〜。≫


超〜脳天気な声を響かせて、森の木々から可愛いい小犬が一匹飛び出てきた。

なになに!

ビックリするじゃない。

急に出てくると寿命が縮まるわ。

、、、この子犬、話さなかった?

森の犬は、お話もするの?


≪しないよ〜。僕はフェンリル≫

「私の心、読んだ?やだ、やめてよ。人権侵害よ。」

≪なにそれ〜、へんなの〜。仕方ないよ〜、僕達はつながってるから分かっちゃうんだ〜。≫

「切れ」

≪無理なの〜、出来てもしないし〜、繋げないと危ないの〜。激弱だから危険から守るの〜。≫

「貴女が、一番怪しいから。」

≪僕、フェンリル≫

「聞いたわ。関係ないから、切りなさいよ!」

≪イヤなの〜、意地悪なの〜。≫

「フェンリルか、子犬か知らないけど心を読むのは失礼よ。」

≪べ〜≫

「生意気な子犬ね。」


私と子犬のおいかけっこが始まった。

勝敗は歴然としている。

子犬だけあって、すばしっこい。


「、、、じゃれ合ってるとこ申し訳ありませんが、フェンリル様で間違いありませんね。今回は、子犬のお姿なんですか?」

≪愛し子に合わせたの〜。面白そうだから〜。≫

「成る程。では、これからの成長もユアに合わせた速度になるのでしょうか?」

≪今回のナイトは、心配症なの〜。いつもか〜。愛し子、弱弱だからね〜、分かる分かる〜。でも、なに〜、僕の強さ疑ってるの〜?≫

「とんでもありません。相対するだけで多少は、分かります。が、外見が子供で、潜在能力だけでは心もとないかと。」

≪アハハ、おもしろ〜い、君、面白いよ〜。気に入ったな〜。今回のナイトは、いいね〜。≫

「答えになっておりませんが。」

≪大丈夫だよ〜。僕ね、当たり前だけどね、大きさ変えるの自由自在だから〜。今は、愛し子に怖がらたくないから、すべてを抑えてるんだよ〜。でも、安心してね〜。危険感知能力だけは、マックスだから〜。愛し子は、簡単に居なくなるからね〜。≫

「それは、」

≪大丈夫〜。ずっと守りきってるよ〜。≫

「ありがとうございます。」

≪アハハ〜、お礼言われちゃた〜。≫


待て待て。

私を置いて話をしないで。

どういうこと?

この能天気そうな子犬が神獣のフェンリルで、その愛し子が私なの?


≪そうだよ〜。君はね〜。僕の永遠の愛し子だね〜。生まれ変わるのを、僕はいつも待ってるんだ〜。健気でしょう〜。他の神獣も同じだけどね〜。≫

「心を読むな!、、、決定なんだ?」

≪うん。あのね、神獣の愛し子って、う~ん半身かな〜。僕の魂の欠片から君が産まれたの〜。だから、僕が君のことを間違う事もないし、輪廻の輪に戻っても分かるんだ。流石に、輪廻の輪に一緒には戻れないけどね〜。君がいないと、つまんないから寝ることにしてるの〜。他の神獣は、神の使いとして仕事してるかもしれないけど、僕はイヤだからしないの〜。≫


何かサラッと話された。

そうか、寝るのか。

起きて働け!

待て待て、そこではなくて、私が神獣の愛し子は間違いないのね。

いや、普通に愛し子とかでなくてもいいんですが。

でも、エルフ達には興味深い話らしい。


「輪廻の輪に戻るのではなく、眠りに入られるのか。では、なぜ愛し子が神獣様の魂の欠片から生まれるのに力がないのでしょうか?」


分かる〜、そこ本当に重要よね。

私には、隠れた力があるのかしら?

サージの言葉に頷くよ。


≪愛し子は、不完全な形で産まれてしまったから、力がないの〜。だから、普通の人間よりも弱いし、簡単に死んじゃうよ。だから、僕は森の住人達の側に転生させるの〜。凄くいいよね〜。優しいの〜皆ん。お礼に僕も、助けるの〜。≫

「愛し子の居られる時間が違うのは、亡くなられたのではないんですか?」


今度は隊長さんからの質問だわ。


≪亡くなってはいるよ〜。でも、天寿は真当してるから安心してね〜。≫

「存命の時間の違いは?」

≪あのね、愛し子は人間ではないんだよ〜。体は人間でも魂は神獣なんだからね〜。だから、愛し子は自分の選んだナイトの寿命に合わせるの〜。人間だったら短いから、ヤッなの〜。でも決めるの愛し子だから、仕方ないの〜。フフフ、今回は、長くなりそうで嬉しいの〜。≫


なんだ?

なにが?

なぜ、サージが照れて、エルフ達が見てくるの?

はて?


≪先は長そうなの〜。でも、僕も応援するの〜。≫

「、、、頑張ります。」

≪うんなの〜。≫


ともかく、私の激弱は変らないってことね。

巫女とか、聖女のかの方が役立ちそう。

結局、愛し子って、この我儘そうな子犬のお世話係っとことだよね。

一瞬でも期待して損したわ。



数多い小説の中から選んで頂いてありがとうございます。

良ければ いいね を押して頂けると嬉しいです。


公爵令嬢ですが国外追放されそうです。ついでに諸国漫遊したいので、家族はついて来ないで下さい。

も投稿しています。

よかったらそちらもヨロシクお願いたします。

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