竜の里への道②
長くなりました。
ようやく、竜の里に着きそうです。
さて、全く竜の里に着く気がしない、ユアさんなのでした。
只今、森に入ってから4回目の野宿です。
文句は言いませんよ、文句は。
寝床も食事も準備して頂いて大変ありがたいんですが、私は言いたい。
入浴したい、服も新しく着替えたい。
我儘でしょうか?
、、、すみません、我儘言いました。
いや、言ってはいないけど、辛いです。
「ねぇねぇ、ケア。」
「なに?」
「魔法で身体を清めるのあったよね?、、、クリーンだっけ?あれ、誰か使えないの?」
「は?」
「いや、我が儘なのは分かってるんだけど、自分が汚すぎてイヤ!」
何だろう、ケアが信じられない顔してますが?
そう、今は私とケアと2人だけのテントの中。
テントの周りに護衛の使徒がいるから安心安全よ。
で、ケアがどうして驚いているのか私には分からないんですけど。
「やだ、気づいてないの?サージが小まめに、ユアの体にクリーンかけてたわよ。」
「えっ、マジ?でも、何か汗臭くない、私?」
「あのね、屋敷にいる様にはいかないわよ。森の中だしてね。クリーンしてもまたすぐに汗かくし。でも、獣人の鼻は異常に優秀だから分かるけど、クリーンを普通の方々よりかけてるわよ。サージは、あなたの為だけにだけどね。」
持つべき者は、優秀な幼馴染ね。
感謝感激です。
私の体はキレイだったのか、変な誤解して恥ずかしいわ。
でも、何で黙ってクリーンをかけてるのかな?
「何で黙ってクリーンかけてるのかな?」
「知らないわ。私もユキにかけてもらってるけどね。」
「そうなの?」
「え〜、森ではパートナーがいればその人にかけてもらうの。いいと思わない?いなければ仕方ないけど私は、ユキひと筋ですから。いなければ、同性にして貰うわね。」
はて?私は、異性にしてもらってるけどいいのかな?
今の話しは獣人の考えで、エルフは関係ないのかな?
森と話してるけど、自分の里の考えが森の常識って勘違いしてるんじゃないかな。
サージが、私を異性として見てる?
いや、ないでしょう。
私なんて基本落ちこぼれだし、劣等感はないとは言わないけど、皆に大丈夫って言ってもらいながら育ったから、卑屈さはないのよね〜。
それでも、次代のエルフの長の想い人、、、ないわ〜。
そこまで自惚れない。
自分のレベルは、私が一番知ってるしね。
ウンウン、やっぱりケアの思い違いだわ。
「は〜っ、また、自己完結してる。ユアは、自覚無いから自分にセーブかけるし、サージは、、、ヘタレ。この2人、前に進めるのかしら?」
ケアがそんな独り言を言ってるとは、全く考えていない私だった。
翌日、再びユニコーンさんの背中の住人になっていました。
「あれ?ねぇねぇ、エル。」
私の側を移動中は、あまり離れないエル。
直ぐに返事が返ってきた。
≪何々〜。≫
「結局、どうやったら竜の里に入れるの?勘違いかもしれないけど、何か同じ所を回ってない?」
≪正解なの〜。すごいね〜、ユアは〜。自分で歩けないのに、周りをちゃんと見てるんだね〜。≫
完全に嫌味だよね。
まだ、エルに乗らないの根に持ってるのね。
やっぱりか、皆もも気づいてたけど言い難かったのかな?
だって、今皆の耳がこっち向いてる感がスゴいよ。
「、、、で、やっぱりそうなの?」
≪そうなの〜。意地悪ババァが、意地悪するの〜。≫
≪エル殿!我が主は、里に降りて、、、≫
黒さんが何か言うとしたら、急に真っ暗になり、雷みたな音まで鳴り響きだした。
は?晴天だったんですけど、山の天気は変わりやすいっていうけど、ここは山ではなく森なんですけど。
一緒に同行していた皆にも緊張がはしった。
兄とケア、サージは直ぐに私の近くで周りを警戒していた。
皆、手には武器を構えていつでも、対処できるように身構えていた。
勿論、私は武器を持ってません。
、、、持たせてもらえないんです。
自分で自滅しそうって、意味分かんないり理由で!
いつものことながら、守られてる感が半端ないです。
すみません。
「は?何々?」
≪ヒステリーなの〜、八つ当たりなの〜、大人げないの〜。≫
≪エル殿!いい加減に、、、≫
『どの口が、妾をババァと言った。この口か、いらぬことしか言わぬなら、口を縫い付けようか?』
声と共に現れたのは、絶世の美女でした。
腰まであるウェーブのかかった金髪碧眼。
何よりも、そのスタイル。
ケアよりスタイルの良い女性を初めて見た。
クビレは負けてなくても、胸が、私には胸がない、、、。
美女に、エルはホッペを引っ張られている。
、、、結構伸びるのね、エルのホッペ。
≪いた~い〜、何するの〜、山姥め〜。≫
『誰が、山姥なのじゃ。主人に似て小憎たらしいのぅ。』
≪痛い〜、イジメ反対〜、あっち行け〜、若作りババァ〜。≫
『まだ、言うか。妾は、若いのじゃ。分かるか、若いのじゃ。』
どうしよう、この低レベルな争い。
黒さんが、疲れて遠い目をしている。
現実逃避をしたい気持ちは、理解できるけど頑張って!
私の心の声に、ため息で返事をしてくれた。
≪主、エル殿いい加減にしてください。≫
≪だって黒、この若作りババァが、僕を虐めるんだよ〜。ホッペが、痛い痛いなんだよ〜。≫
『この生意気なフェンリルめ。主人共々、許せぬわ。』
≪やめなさい!神と使徒が、恥ずかしいとは思わないんですか?≫
≪『別に、、、』≫
その後、神(神なんだろか?)と使徒もどきは、しっかり者の黒さんに延々と説教をされていました。
そして、私達はずっと待ちぼうけ。
本当に、神界の方々に関わると疲れるんですけど?
竜の里には、明日こそ着けると思います。
今日は、黒さんの長い説教で終わりそうです。
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