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森へ向けて出発

すみません。

次から森篇になります。

宜しくお願いします。

早朝というのだろうか?

いや、早朝かもしれない。

確かに、時間をしっかり聞かなかった私も悪かった。

朝日が昇り始めるのが午前4時頃。

太陽が沈み始めるのも、午後4時頃。

この世界は、昼と夜の割合が大体半々。

言い伝えでは、太陽の神様と月の神様の力が均衡しているかららしいけど、私は言い伝えはあんまり信じてなかったんだけど、益々、神様への信仰は薄まっているので真偽にも興味がない。

神様達は、物語や時々助けてくれる位でいいのかも。

いや、私は生きていけないのか?

でも、助けてもらってるけど、迷惑もかけられてるんだけどな。


いかん、話を戻すと出発が午前4時。

つまり出発する為の準備は、もっと早くなる。

私が多分、断トツで一番遅く起きているとは思うけど朝の2時起きは、辛い。

朝というより、夜中なのでは?

今思えば森に散策に行く時、私が起きたら散策隊はいなかったなぁ。

駄目だ、身体が睡眠を欲している。


≪ユア殿、我の背中に乗られるか?≫

「オンブ?、、、年齢的に恥ずかしい。でも、魅力的ななお誘いです。」

≪元の姿に戻る。≫

「結構です。私には、専用の素晴らしいユニコーンさんがいます。竜の背中、、、危険な響き。使徒の背中は、阿呆フェンリルで十分。気持ちだけで結構です。私は、使徒の背中には乗りません。」


私達の話しが聞えたのか、ケアが目を輝かせて話に参加してきた。

おかしいな、兄と一緒に列の前の方に居たはずなんだけど、獣人だから人よりダイブ耳がいいのかな?


「竜の使徒様!私は、竜の背中に乗りたいです!」


鼻息あらいな〜。

乙女には見えない。

折角、美人さんなのに性格が男性的なのかしら?

あんな野蛮な使徒の背中に乗りたいなんて信じられないわ。


「やめときなさいよ。最悪よ。私は、ユニコーンさんのゆっくりと進んでくれる背中をお勧めするわ。私のユニコーンさんは、渡さないけどね。」

「あら、軟弱なユアと一緒にしないでよ。私は、お二方の使徒様の背中に乗りたい!あの速さに、高さ。素晴らしいわ。ぜひ、体験したい。」

「信じられない。本気なの?」

「当たり前でしょう。こんな機会早々ないし、ユアは恵まれていることに気づくべきよ。」


いや、私には無理だわ。

でも、今のケアには勝てない、絶対に口でも勝てない。

、、、その後、本当にあの使徒の背中に乗った。

エルは、愛し子以外は嫌なの〜って拒否。

愛し子も拒否しとるがな。

結果、黒さんの背中に乗った。

空高く舞い上がる竜。

速さも半端なく、いや何ならそのまま魔族領に行けたよね?って感じでしたよ。

同行している種族の垣根関係なく、ケアに感想を聞いていた。

皆も乗りたいらしいが、流石に黒さんも拒否。

ケア、鼻高々で自慢げに話していたわ。

黒さんは苦笑してたけどね。

エルさん?興味なかったみたいで、その辺で自分の眷属と遊んでいたわ。


という出発前のゴタゴタを乗り越えて、再び森へと向かった。

魔族の王子様には申し訳ないけど、護衛兼監視役として、竜族の方が連行、、、連れて行ってくれている。

魔力でも武力でも、竜の方々には敵わないからなぁ。


元々、話し合いに来ている方々は、自分の種族の精鋭達なので伝令を自分の里に走らせて、そのまま一緒に魔族領に向かうことになった。

ただ、魔族領に入る前に竜の里に立ち寄ることになったみたい。

細かい事は、よく分からないけどね。

そうそう、父だけ納得出来なかったのか、文句を言っていたなぁ。

母に一蹴されていたけど。

仕方なく母も、皇族を迎えるために屋敷に留まった。


「本当は一緒に行きたかったけど、あの馬鹿に任せるとまたとんでも無い事を約束しそうで、仕方ないから残るわ。全く、あの馬鹿には、、、」


母の愚痴を延々と、聞きました。

勿論、私の横には兄がいますよ。

一緒に聞く以外の選択肢は与えませんとも、ホホホ。

その時のケアは、ですか?

なんと、ミトに食器をもらっていたの。

恐ろしいことに、どういう過程で造っているのか分からないけど、ミトが食器を渡していたわ。

ケアは感動して、魔獣の肉を必ずお土産にすると約束してたわね。

あの食器って簡単に造れるの?

、、、兄が頼んだ時に断っていたけど、造ってあげても良かったのでは?

兄が、微妙な顔をしていたわ。

気持ちは分かるわ。


ようやく森の入口に着いた。

私は半分寝ていたけどね、もちろんユニコーンさんの背中よ。

体力、速度全てにおいて足手まといなので、最初から私の自力の歩行は計算されていなかった。

のんびりしていると、皇族が追いつてくる可能性があるかららしいけど、本当に嫌われているな。

気持ちはわかるけどね。


「ユア」

「ケアどうしたの?」

「今更なんだけど、私がユキと番になるの嫌じゃない?嫌でも、別れるのは無理だけどね。」


少し不安そうに、聞いてきた。

少し離れた場所で、兄とサージが耳を澄ましているのが目茶苦茶うっとうしい。

聞きたいなら一緒に聞けばいいのに、それに私が反対しても変わらないと思うけどなぁ。


「そうね、感想ね。あの兄と番うなんてもの好き。」

「失礼ね。ユキは優良物件なのよ。」

「フフフ、いいんじゃない?」

「は?」

「だから、いいんじゃない?お兄様とケア、お似合いよ。お母様みたいに首根っこ掴まてみなさいよ。」

「、、、任せなさい、義妹さん。」

「「フフフ」」


兄の微妙な顔が面白かった。

嬉しそうなのに、困惑している顔が面白かった。

素敵な夫婦になるんじゃないかな。

私も負けずにいい人捕まえるって言ったら、微妙な顔されたわ。


さぁ、竜の里の向けて頑張りましょうか。

、、、頑張れ、ユニコーンさん。




数多い小説の中から選んで頂いてありがとうございます。

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