ミアの長所と短所
キャーキュ領が終わります。
今度は、再び森が舞台になると思います。
何か疲れたわ。
黒さんのことは、エルにお任せしましょう。
、、、エルの世話を黒さんにお任せしましょう。
私は、あの話し合いの後自分の私室に帰り、ミトにケア自慢の紅茶をいれてもらう。
直ぐに兄、ケア、サージは私の部屋にやって来たんだけどね。
3人共同時に来たから、流石に3人で話し合ってって感じではなくて、バッタリと遭遇したんだろうけど。
「ユア、大丈夫?」
「私?疲れたけど、大丈夫だよ。ただ、何か何か申し訳ないというか、よく分からなくなった。」
「なにがだい?」
「お兄様、私達は落ちし神がどうしてそうなったのか、それは神々の問題なので人には理解出来ないと考えていたのかも。今回の落ちし神が神の座を捨てた理由は、私達にとってのキャーキュを無理やり取られたようなものなのかな?って。それは、納得出来ないと思うの。でも、落ちし神となり、私達この世界の住人を好き勝手していいのかってなると、勿論、話は別なんだけど、、、。」
私達、4人にはそれぞれ思うことがあるからか、沈黙が続いた。
ミトだけは、皆の紅茶や、お菓子の準備をしているのでガチャガチャと音を立てている。
普通の侍女さんは、勿論主人の前で物音をこんなにたてては準備をしない。
しかし、ミトは違う。
はっきり言って、お母様の信頼も厚いミト。
何をやらしても完璧なの。
指示した以上の事をしてくれる。
が、性格なのかどうか分からないけど、ミトは侍女としての仕事の大半が壊滅的にダメダメなの。
紅茶を淹れるのは、完璧なの。
ミトのいれてくれた紅茶は、本当に美味しいの。
でも、それを準備するのが駄目なの。
だから、普段の私の使う食器は、見た目重視ではなく、強度が一番大事になっていた。
ミトが、破壊するから。
本当に一度、兄が遠征に行くのに欲しがっていた。
そうこの頑丈な食器を作ったのもミアなのよね〜。
なんの素材で出来てるのか、軽いのにその辺で売っている鎧より丈夫なのよ。
ミアにしか造れないと思うのよね〜。
ミアは、基本面倒くさいことが嫌いなので、速攻で断っていましたけど。
「相変わらず無駄に頑丈な食器だな。、、、ミア、頼むから遠征や森に行く時ように造ってくれないか?」
「無理でございます。」
速攻で断ったな、ミア。
一応、兄も断られるのは分かっているけど、もしかして今日こそは了解してくれるかもって淡い期待を胸に玉砕し続けているけどね。
「ミア、私が言うのも何だけど、良かったらユキと私の分くらいは造ってほしいわ。今、使ってる食器も割れにくくしているけど、ヒビが入っていたりして、贅沢は言ってはいけないけど、食事の時位はホっとしたいもの。さすがに、全員の分を造るのは無理なのは分かってるのよ。それなのに私達だけって気が引けたんだけどね。皆が気にしなくていいって言ってくれたの。」
基本、キャーキュでは指揮官であろうとも食事も寝床も、別に特別仕様にはしない。
手間になるし、そんな形式張ったものを良しとしない。
実用性、無駄を無くすことが森の探索では大事なんだと思う。
、、、すみません、私は特別仕様でした。
みんなと同じ扱いになったら、普通に魔獣に襲われてジ・エンドですから。
流石に食事は皆と同じでしたけどね。
確かに、ボロボロのひび割れた食器?だったわ。
兄も自分の分はいいけど、ケアにはそれぐらいはしてあげたいんだろうな。
文句も言わずに、皆ように行動しているからね。
元々が森の住人だったからか、なんの違和感もなく溶け込んでいたけどね。
「周りの方々に確認をされたのですか、ケア様。」
「勿論!私は余所者よ。これからキャーキュの人間になるのよ。我儘は、言えないわ。だから、皆から言ってくれたの。」
あれ?珍しいわ。
兄からだと速攻でお断りしていたのに、考えている。
マジですか、ミアさん。
私と兄の扱いが、酷くないですか?
「畏まりました。私も雇われの身、主人の言葉に従いましょう。」
「本当?ヤッタ〜。本当にありがとう。ユアのお世話も大変なのに。」
「とんでも御座いません。このミト、必ずや次の出発までにはお渡ししてみせます!」
「ミト、ありがとう〜」
そこには美しい主人と侍女の姿があった。
いやいや、ちょっと待ってミアさん。
確かに次代の長の妻ではありますが、ここに次代とその妹いますけど、無視ですか?
「ユア、喜んでいいんだろうけど、何か納得いかないのは心が狭いんだろうか?」
「いえ、お兄様。私も納得出来ません。」
「、、、だよな?」
「はい。」
兄妹で黄昏れてしまいました。
その横で全く気にすることも無く、ケアはミトに要望を伝えている。
おかしいな、私の侍女なんだけどな〜。
お母様とケアの侍女だったかな?
その横で、サージも自分の分を欲しそうにしている。
自分も欲しいけど、断られるのは分かっているからケアに視線で自分の分も頼んでって送っている。
勿論ケアも気づいているけど、完全にスルーしている。
見た目だけ精細なエルフだからなぁ〜。
エルフの里に期待できないから必死なんだろうけど、ケアとミトに期待するの無理でしょう。
「多分、明日皇族が到着する。」
「成る程。、、、出発は、明日の早朝ですか?」
「フフフ、その通り。森の方々と会わせるのには、リスクが大きいからな。皇族の相手は、父上に任せる。」
確かに、呼んだ人の責任よね。
あれから、各種族の精鋭が数名ずつ参加して、魔族領に例の王子様を連行、、、お送りすることとなった。
使徒の二神にも、同行してもらう。
相手は、落ちし神。
私達だけでは荷が重い。
正直、計画らしい計画はない。
行き当たりばったり感がスゴい。
メンバーもスゴいから、問題ないと思うけど、皆、皇族と会いたくないが第一の理由と思うけどね。
私も会いたくないし。
私もエルが行くならと、今回も同行することになった。
反対意見もあったけど、使徒様の鶴の一声で私の同行は決定した。
ん?まさか、明日の出発にミトの食器が間に合うようにする気かしら?
まさかね〜?
流石にはそれはないよね。
でも、ミトだからな〜。
明日も早いので、直ぐに退室していった。
また、森に行くのか。
私はエルの背中には乗らないって気持ちを固めて夢の中に旅だった。
数多い小説の中から選んで頂いてありがとうございます。
良ければ下の星マーク いいね を押して頂けると嬉しいです。
ブックマークへの登録も宜しくお願いします。




