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出発の前日

ようやく獣人の里が終わりました。

まだ、続きますので宜しくお願いします。

「キャーキュ領にですか?」


私は、獣人の長でありケアの父でもあるおじ様に尋ねた。

今日は珍しく、おじ様の書斎に一人で呼ばれた。

4人中3人は出立に向けての準備等で忙しいからな。

私は、基本あまり用事がないのよ。

このまま魔族領に向けて直接行くと思ってたんだけど、落ちし神が1度ならず2度も関わってきた以上森に住む住人達に報告するらしい。

確かに、獣人とエルフの独断で動いたら後々揉め事になるわね。

多種多様な種族が、この森には住んでいるわけだし。

キャーキュ領は、森の住人と友好な関係を築いているとはいえ、森の住人ではない。

元々、数多いし、実力もあるから獣人とエルフが勝手に物事を決めることが多い。

本当は、キャーキュ領を含めた3カ国«キャーキュ領は、国ではないけどね»で決めていたんだけど。

それに対して不満があったんだ。

無関係の事柄が多いから、興味ないのかと思ったわ。


「そうだ。森の話し合いの場所が人間の領内というのは微妙だが、中立の立場でもあるからなキャーキュ領は。」 

「お父様も、同意しているんでしょうか?」

「勿論だ。今頃、国に許可をもらっているのではないかな?」

「、、、脳筋なお父様が?」

「いや、あやつは無理だろう。」

「ですよね〜。」


全く戦闘以外には、役に立たない。

その分、お母様や部下の方が頑張っている。

お父様は、サインするのだけ上達してる気がする。

そうか。

確かに、殆がキャーキュ領は独自での判断を許されている。

殆ど独立してるみたいな感じなんだけど、独立すると後々外交とか面倒くさいし、今のところ国の皇族もいい人だから問題ない。

森でのことでイチイチ許可を持っていたらキャーキュ領は消滅する、つまりカーリア帝国も消滅する。

でも、今回のような案件は、やはり一度は国に報告してからの方が、国としての立場が保てる。

けど、、、。


「国からの派遣があるのでは?」

「あるだろうな。」


だよね〜。

そうなると、森の方々に不愉快な思いをさせるかもしれない。

我が国では奴隷制度が廃止されたけど、まだまだ残っている国々は多い。

何を勘違いしているのか、森の住人を人間より格下に見ている。

はっきり言って、全てにおいて人間の方が能力が低いのに。

数という強みと、嘘をつける種族。

森の住人も嘘をつかないわけではないけど、人間と比較にはならない。

森の住人を騙して、奴隷市場に売る人達もいる。

代々、奴隷として産み落とされていく元森の住人達。

まるで家畜扱い。

助けたいけど、これが中々難しい。

本当に、キャーキュ領以外の人間は大嫌い。

いい人もいるんだけどな。


「おじ様。」

「言いたいことは、分かるよ。」

「、、、帝都から派遣された人がいると思います。森の方々には、不愉快な思いをさせてしまいます。話し合いの場を変更した方がいいじゃないでしょうか?」


その話は、兄達キャーキュ領から来た騎士達、エルフ達も勿論、みんなで話し合ったらしい。

位置てきにも、キャーキュ領が来やすい。

獣人、エルフの里で行うと他の種族の反感をかう可能性がたかくなるのかな?

帝都から派遣された人は、大まかな話し合いの後に来るように日にちを誤魔化したらしい。

やはり、邪魔なんだろうな。

なんの役にも立たないのに、自分の立場を理解していないからなぁ。


「私は、一緒に行きますからね!」

「了解しているよ。ケアも、鼻息荒く話していた。、、、もう少し、落ち着いてもらいたいのだが、どう思う?」

「おじ様、それは無理だわ。だって、ケアはあの猪突猛進が素敵なんですもの。初対面ではムカつきましたけど。、、、我が領の婦人には、ピッタリ。我が親の役目が、反対になってお兄様が、お母様方みたいになるんでしょうね。」

「ユア、父親の意見としては脳筋枠が我が娘というのは、悲しいな。」

「あら、私は大好きですわ。」

「、、、宜しく頼むよ。、、、いや、ユアはエルフの里に行ってるかな?」

「ん?何か言いました?」

「いや、なんでもないよ。さあ、ユアもキャーキュ領に戻る準備をしなさい。」

「それでは、失礼しますわ。」


さて、私が寝泊まりしている客室に行こうかな。

そんなに、というか殆が私物はないんだけどな。


「ヤッホ〜、片付け終わった?」

「片付ける物がなかった。」

「アハハ、ユキ?出たわ、シスコン。本当にユアが妹じゃなかったら嫉妬で無理だわ。」

「そうお?」

「だって、私より妹命何だもん。腹立つよ。でも、残念ながら幼少期より見てきてたし、そんなユキに惚れたんだから仕方ない。」

「う〜ん、私よりケアを優先してるよ。まっ、確かに激弱だから私を優先してるように見えるけどね。家族愛と恋人の愛は、別物でしょう?お兄様が、妹命なのは心配だからでしょうね。」

「そっか。フフ、ユアに言われると自信が持てるよ。」

「分かりやすいでしょう?2人の時間を作る為に結構頑張ってるよ。分からないようにはしてるけどね。」

「マジ?ちょう〜、嬉しいわ。さて、出発は明日だから折角だから、里を回りましょう。エル様も一緒に。おいしい食べ物が多いのが、この里の自慢なんだから。」


食べなくてもいいはずのエルの目が輝いたわ。

ハイハイ、興味があるんですね。

確かに中々ない機会だから、ゆっくりとエルが満足いくまで里を回ってみますか。

エルの尻尾、これでもかって感じに振られてますよ。

可愛いから、何でも食べなさい。

お小遣い、お兄様にお願いしなくては。




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