新たな神の使徒
頑張って書きました。
少し、今回は暗めです。
そして長くなりました。
≪大変だったの〜。でも、ユアにも一緒に居てほしかったけど、僕だけで頑張ったの〜。すごいよね〜。≫
エルが片付けが終わって、屋敷に帰ってきたらずっと褒めてコールが続いている。
おかしいわね。
自分達の後始末をしただけなのに、なぜ私が褒めるの?
褒める理由がないと思うんだけどな。
「ユア、ここは褒めてあげろ。話しが進まない。宴会にも遅れるぞ。」
サージが、小声で話しかけてくる。
確かに、報告という名の話し合いは終了した。
今から楽しみな、夕食という名の宴会が催される。
そして、私は宴会が大好きなのだ。
いいよね〜。
無礼講な感じの、皆が楽しむのがいいのよ。
、、、確かに、この我儘フェンリルのせいで遅れる可能性がある以上、背に腹は代えられない。
仕方ないか。
「あ〜、頑張ったんじゃないかな?」
エルフの皆の目が冷たい。
私なりに頑張ったんですけど。
褒めたいけど、褒めてあげたいけど、何を褒めるのか分からないのよ。
≪わ〜い、ユア褒めてくれる〜。僕、偉かったでしょう〜。≫
「、、、かもね。」
≪ありがとう〜なの〜。フフフ、神は褒められないの〜。僕の勝ち〜、アッカンベーなの〜。≫
皆の目が冷たくても、エルが喜んだので問題なし。
あと、何処かで天候がまた悪化するから、神様の話はやめなさい。
エルフの皆まで、あたりを警戒してるじゃん。
、、、皆が褒め方か可笑しいと思っても、エルが凄く嬉しそうだからいいのではないでしょうか。
やっぱり、問題なし。
さぁ、宴会に行きましょう。
遅刻するなんて、絶対駄目よ。
宴会場に着いたら、でっかい亀がいました。
なんだろう。
普通は怖いと感じるけど、この亀さん何か怖くない。
というか、エルと同じ感じがするんですが、なんでだろう。
、、、会場が外で良かったわね。
この亀さん、10メートルはあるわね。
大きく育つのね。
少し、大きすぎないかしら?
海亀ではなく、陸亀ね。
長寿なのかしら?
甲羅が緑色の何かに覆われているわ。
でも、疲れた感じもするんだけどなんでだろう。
「すまない。最近、保護と言っていいのかわからないが、多分、使徒様ではあるとは思われるが、お仕えする神様が消失されたのか、もしくは闇落ちされたかそれは分からない。だが、使徒様は神様に引きづられずにこの場におられる。獣人の里の皆で話し合いで決定した。それで、我が里に来ていただいておる。報告が遅れて申し訳ない。」
成る程、神様も使徒様も消失する。
人間でいう死だ。
多分、使徒様が先に消失しても神様に影響はあまりないと思うけど、逆は影響ありすぎだと思う。
エルんとこは、愛が重いから精神的にこたえそうだけどね。
でも、引きずられなかった。
すごいよね。
そうか、だから弱々しく見えるんだわ。
だって、この世に留まる為のエネルギーが貰えないんだもん。
人間なら、餓死になるわ。
それでも、使えし神様に反旗したのかな?
おじ様のいう、消失はないと思うけど。
消失したら、そのまま同じ道を行くと思う。
普通の使徒は。
、、、落ちし神。
エルフの里にも関わってきたのが落ちし神。
う〜ん、嫌な予感しかしないけど大丈夫かしら。
流石に別の落ちし神ではなく、同神だと思う。
≪やっぱり、あの元女神なの〜、き〜、ら〜、い〜、でも、亀さんは嫌いじゃ〜ないの〜。≫
エルの声が、聞こえたのかゆっくりと目を開ける。
少し眩しそうにエルを見てから、ポツリポツリとゆっくりと話しだした。
≪これは、エル殿。久しぶりにございます。≫
≪久しぶりなの〜。なんで、天界に戻らないの〜?≫
≪それは出来ませんな。我が神は、落ちし神になりました。その責任は、私にもあると思いまする。天界には、戻れません。こうして、獣人達の好意に甘えながら、時を待っております。≫
≪、、、消失して良しと、逃げるか?そなたがどう思うと、そちには何も非はあるまいに。≫
エルが大人に変わった。
元の姿かな?
でも、多分エルはこの亀さんのこと気に入っている。
ここで、主の罪で消失してほしくないみたい。
よく分からないけど、天界に行けば亀さん消失しないのかな?
「亀さん、天界に行って元気になれるなら、私も行ってほしいかな。だって、獣人の人たちがこんなにお世話しているんだもん。きっと、今まで皆の為に頑張ってたんだと思うし。中には、自分の欲求でしか動かないひどい使徒もいるのよ。親子でも、師弟でもどっちでもいいけどね。両方とも、どうしようもないの。」
私は、エルを見た。
何ならここにいるエルフ達も、エルを見た。
≪なぜ、我の事を見るのだ。我は、愛し子思いだぞ。愛し子を守っているだろう。≫
「、、、私ではなく、貴方と神様の話です。」
≪我は、神よりダイブましであろう。≫
「どんぐりの背比べ。」
≪ひどいの〜。我は泣くぞ。≫
「う〜ん、今の姿で泣いても似合わないよ。」
≪今回の愛し子様は、面白いし方なようですね。フェンリル殿も楽しそうで良かった。≫
亀さんが、ゆっくりと噛み締めるように話す。
まるでもう心残りは、心配事はないかのように。
生への執着がみれない。
多分、愛し子を待ち続けるエルの事も心配してたんだと思う。
逆に、消失することを願っているように見える。
でも、獣人達との今までの何かしらの絆があっんだろう。
皆、悔しそうな悲しそうな顔をしている。
「なぜ、天界に行かないの?」
≪私の仕える神は、落ちし神になりました。私は止めれなかった。命をかけて止めなくてはならなかった。でも、神の気持ちも分かってしまい動けなかった。私の落ち度だと思います。、、、責任を、取らなくてはなりません。≫
「それは、落ちし神が取ればいいのよ。見てみなさいよ。周りをよく見るの。今までどんな交流があったのか、残念ながら私は知らないけど、獣人の方々が必死に亀さんを助けようとしているのは分かるもん。」
私の言葉に驚いたようだ。
そして、周りをゆっくりと見つめる。
≪私は、幸せ者ですね。、、、しかし、落ちし神は、私の事を駒と思っているのでしょう。≫
「は?なにそれ。」
≪本当に、よい思い出を頂きました。、、、今度、お会いする時は私の命を天に返して下さい。≫
「なにそれ、どういう意味?」
≪もう少し、お話ししたかったけれども、、、。獣人の方々も本当に助かりました。心より感謝を、、、≫
亀さんが話している最中にそれは起こった。
黒いモヤが亀さんを覆う。
皆が、サッと戦闘の体勢に入った。
だが、黒いモヤが無くなると亀さんも居なくなっていた。
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