エルフの里からの出発
ようやくエルフの里篇が終わります。
まだ、話は続きます。
応援宜しくお願いします。
なぜだ?
なぜ再び森の中を徘徊しているのだろう。
目的地があるから徘徊ではないのか。
どっちでもいい。
散策だろうが、徘徊だろうか、目的地に向けての行進だろうが。
私はお家に帰りたい。
今まで、こんなに家が恋しかったことがあるだろうか。
、、、あった。
王都に居た時に帰りたかったな〜。
「エッ、これから獣人の里に行くの?」
「そうだよ。私も勿論、同行する。護衛は、エル様がいるから大丈夫だとは思うんだがな。やはり、エル様だけに負担をおかけする訳にはいかんだろう。」
、、、いや、お家に帰りたい。
負担、なら帰して。
森の徘徊、エルフの里での騒動、プラス天界への移動。
もう十分です。
もう一度言おう、お家に帰りたい。
帰して〜。
≪僕も、獣人の里に行くの〜。僕が、行くならユアも行くの〜。ユアが行かないって言うなら〜。≫
「お〜、行かない?行かないよね。やめる?」
≪無理やり連れてくの〜。グルグル巻きがいい〜?それとも口で咥えるのがいい〜?あとはね〜。≫
、、、駄目だ。
この馬鹿フェンリル、行かないという選択がない。
一人、いや一匹で行け。
私を巻き添えにするなら、何処にも興味をもつな。
私の行き方?運び方?の案を延々と話している。
え〜い、うっとうしい子犬め。
半端に力があるらしいから手に負えない。
サージが笑いながら言った。
「ハハハ、ユア一緒に歩こうか?」
「、、、了解。宜しくです。」
エルフの里は、少しこれからバタバタするんだろうな。
まずはおじ様の信頼の回復かな〜。
誘拐されて事件が解決したら、翌日には里を旅立つことになった。
悲しいな〜。
私は、のんびりゆったりとしたくてエルフの里を目指したんだけどなぁ〜。
「ねぇ、結局さ〜、落ちし神はどうなったの?」
エルフの里を囲む山々を横断する時は、仕方無しにエルの背中での移動になった。
行き同様、私への配慮が足りない馬鹿フェンリルだったわ。
一応、歩ける場所に着いたから自力歩行すると言うと、ショックを受けていた。
いや、ショック受けるならもっと私に配慮した運び方を研究してこい。
「正直、何も手がかりがないだ。でも、この森で起きた事はここで生活する者達で、情報を交換することになっている。特に今回は、急を要する。ユアには申し訳なかったが、エルフの里も安全とは言い難い。でも、説明にはエル様の同行をお願いしたい。だがこんな事があった以上ユアと離れるという選択はないだろう。無理はさせているが、頑張ってほしい。」
「分かってる。心配しないで。限界がきたら、エルの背中に移動するしね。嫌だけど。」
「そうしてくれ。」
何かホッしてるな。
そんなに我儘ではない、断じて。
ふ〜、やはり森の中を歩くのは疲れる。
木々がこの森の支配者であるって感じで存在感が半端ない。
エルは楽しそうに、木々と遊んでるように見える。
私達の見える世界と、エルの目で見る世界は違うだと思うの。
鬱蒼とした森だけど、恵みももたらしてくれる大事な森だ。
森には、エルフ、獣人、ドラゴン、ドワーフ等沢山の種族の宝庫でもある。
森から出ると、人が溢れかえる。
一人ひとりの能力、力全てにおいて秀でてはないが、人間の繁殖する力は他の種族の追随を許さない。
そう考えると森は、人間以外を守っているようだ
、、、そうなのかもしれない。
魔獣でさえ、森の住人に思えるもの。
ん?魔獣?
「サージ?」
「何?疲れた?休む?」
「まだ、大丈夫だけど、魔獣の姿を見ないね。もっと森に入ったら襲ってくるイメージがあったんだけど。」
そうなのだ。
エルフの里を出てから、半日以上が経っているが魔獣の襲撃がない。
≪僕がいるの〜。魔獣、逃げ逃げなの〜。僕は強いから、出会わないようにするなの〜。≫
「そうなの?」
≪エヘヘ、スゴい〜?≫
周りではしゃぎながら、付いてきていたエルが自慢げに話す。
そうなんだ。
でも、素材集めとかだとエルがいると駄目ね。
邪魔になるわ。
「あれ?魔獣が近づかないなら、食べ物は果物とかなの?」
≪趣味で食べたいだけで、空気中から必要な物は摂取できるから食べなくて大丈夫なの〜。だから。魔獣がいなくても心配ないの〜。≫
「そうか、一応エルって神獣だったわ。」
≪ぶ〜、一応じゃなくて立派な神獣なの〜。≫
つまり、エルが居たら魔獣に襲われる心配はない。
後は、この歩きにくい森が問題だわ。
木の根っこまで大きすぎて私の進行の邪魔をする。
エルの背なかも嫌だしな〜。
仕方ないけどね、頑張って歩こう。
ん?エルの眷属の小鳥ちゃん達が集まってる。
どうしたんだろう。
、、、話し合い?は終わってその中の一匹が私に近づいてくる。
青色の可愛い小鳥ちゃん。
「どうしたの?何か私に用事かな?」
≪僕に乗るでちゅ≫
「、、、気持ちだけいただくわ。大きさに無理があるわ。」
≪そうでちた。ちこち、まつでちゅ。≫
そういうと、小鳥ちゃんの体が光った。
眩しくて目が開けれない。
≪これなら、大丈夫。僕に乗って下さい。≫
目を開けると、立派なユニコーンがいた。
綺麗なツノまである眩しい立派なユニコーン。
色は純白ではなく、小鳥ちゃんと同じ青色。
って、小鳥ちゃん?
「そっか。姿を変えることが出来るって話していたわね。エッ、乗っていいの?」
≪はい。乗って下さい。≫
ちゃんと体を低くしてくれて、乗りやすくしてくれた。
ここは、チャレンジよ。
エルみたいな動きなら、申し訳ないが直ぐに降ろしてもらおう。
結論から言うと、快適だった。
凄く私を気づかって、ユニコーン酔いもなかった。
始めからエルではなく、小鳥ちゃん改めユニコーンちゃんに乗るべきだった。
やはり、上司があの親子だから、苦労していい子になったに違いない。
頑張れ、小鳥ちゃん達。
げんに、エルがユニコーンちゃんに文句を言っていた。
だまらっしゃい、エル。
私はエルよりユニコーンちゃんに乗って移動するわ。
予定より速く、獣人の里に着いた。
ありがとう、ユニコーンちゃん。
エル、ショクを受けるならもう少し移動する時に私を気にするように。
小鳥ちゃん達に文句言うのは許しません。
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