長の決断
ちょっとシリアスになってしまいました。
「ねぇねぇ、エル?」
≪なに〜。≫
エルフの里に戻った時は、話しの内容に驚いたわ。
でも、疲れているだろうって事で夕食まで、与えられた客室でゆっくりさせてもらっている。
勿論、今度はちゃんとしたメイドさんがついてた。
快適快適。
「あのね、おじ様、、、いや、三馬鹿に禁呪を使えるようにした元神様って、まだこの森の住人を狙っているのかな?」
もしそうなら、対策とかたてるのかな?
元とは云え、神様なんだよね。
今回みたいなのが、獣人の里でおきないとはいえないよね。
大丈夫かな。
≪ふ〜ん、やっぱり気になる〜?≫
「確かに私達は森には住んでないわ。でも、森の恵みで生活してる。森の住人達にも、助けてもらっている。その森で悪い事をされるのはイヤよ。」
≪なるほどなの〜。でも安心して〜。この森で、イタズラは出来ないと思うよ〜。≫
「どつして?」
≪フフフ、だって〜、神と神の使徒の愛し子がいるもんね〜。僕だけでも、強力なのに〜、神も加護したの〜。≫
「だから?」
≪あのね〜、他の神々は知らないけど〜、あの神の加護はウザいからね〜。多分、神の意識の一部はずっとユアを確認してると思うよ〜。≫
「は?、、、いやいや、忙しい方みたいなんでそれはないでしょう。ないよね?、、、そんなに見守られたくないし。」
≪わかる〜、僕もそう思うの〜。でもね〜、無理なの〜。神はね〜、僕に対する愛が気持ち悪いくらい深いの〜。だから、ユアに対しても同じなの〜。≫
「、、返却してきなさい。」
≪したの〜。一度したら、大喧嘩になって、周りの神々に迷惑かけちゃた〜。でも、悪いの神〜。≫
駄目だ。
やはり馬鹿親子がここにもいる。
私は入りたくない。
いや、入らない。
、、、でも、困った時は頼ろう。
神様、必要な時にだけ関わって下さい。
後は、どっかにいっててください。
「おじ様、遅くなりました。」
「いや、疲れていたんだろう。寂しいが、部屋で食事をするようにしなくても大丈夫か?」
「ありがとうございます。でも、折角の機会なので皆様とのお食事を楽しみたいと思います。」
「そう言ってもらえると、助かる。皆も話したいであろうからな。私のせいで、ゆっくり話すこともできなかったわけだしな。」
今までの食事会と違って、雰囲気もなんか明るく感じる。
料理の品数も増えてる。
おじ様の様子がおかしかったから、みんなも遠慮してたのかな。
まっ、過去をグダグダ言っても仕方ないしね。
結論から言うと大変楽しい時間を過ごさせて頂きました。
与えられた客室で、エルとゆったりと時間を過ごす。
そういえば、こういう緊張感がないの久しぶりだわ。
いつ、三馬鹿の嫌がらせがあるか分からなかったもんね。
ベッドの上で、殆が眠りの世界に旅立ちながらエルと話す。
「楽しかったね。」
≪ユアが楽しかったなら、良かったの〜。今日からは僕がいるからね〜、安心なの〜。≫
「うん。ありがとうね、エル。」
≪おやすみなの〜≫
「おやすみなさい、今日一日ありがとう、、、」
≪フフフ、寝ちゃったね〜。良い夢を見てね〜。≫
コンコン。
静かにドアのノックの音がする。
エルは、ユアの回りに結界をはる。
音も全て遮断するようにしてある。
これからの話しが、ユアには聞こえないように。
≪入ってもいいの〜。≫
「失礼します。」
サージとエルフの長ートキが入ってきた。
部屋の様子を見て、ユアがゆっくりと寝ている姿を確認して安心する。
神の使徒であるエルが居れば、安心なのは分かっているが今回のような事が起きると余計な心配をしてしまうらしい。
「エル様、誠に申し訳なかった。自分の油断です。長もサージに変わりたいと思っております。」
「父上、それは、、、」
エルが、興味なさそうにトキを見る。
その目は、ユアを見ていた目と同じとは思えない色をしていた。
元々、神も神の使徒も無慈悲なのだ。
≪変わる必要ないの〜。≫
「しかし、このような事件を起こしてそのままという訳にはいかないかと。」
≪里のエルフには、ちゃんと説明するの〜。今回の内容〜。トキ、息子の名誉を守るのが、メッなの〜。分かるよね〜。≫
エルの言葉に顔色が変わる。
サージは、自分の父の姿に驚きながらも、納得もできた。
今回の急な長変更は、父が全ての罪をかぶり、兄であるケイを守りたかったのか。
生きているなら自分の罪を償っていくのは当然だ。
しかし、亡くなってしまった。
死んだ者の尊厳は、親として守りたかったのか。
だが今回は、駄目だろう。
隠しとうすことが難しいし、里皆の協力なくして守りに入れない。
現実、長でさえ呪いにかかったのだから。
しかし、こんなことを考えるのなら、長として役割も無理なのだろうか。
≪よく考えて〜。闇に属する神が関わっている以上隠すことはよくないよ〜。長としての資質すら、なくなったのかな〜。≫
「!」
≪サージが長になるには、まだ早いと思うの〜。魔力とか強さは、大丈夫〜。でも、精神的に負担になるよ〜。馬鹿息子の為に、優秀な息子を潰すの〜?≫
「私は、そのようなことは!」
≪一緒だよね〜。≫
「父上、私が長になるのは時期早々。まだ、全体を指揮するより皆と一緒に現場でいたい。もう少し頑張ってほしい。」
「フフフ、そうか。私も年を取ったな。使徒様と息子に言われなければ気づかなかったかもしれない。私は、長ではなく親として判断していたのか。、、、申し訳なかった。もう一度ネジを巻かねばな。まだ、サージには負けれないからな。」
「勿論です。頼りにしてますよ、父上。」
もう大丈夫だろう。
少し時間ほかかると思うが、元の長の戻れるはずだ。
後は、ユアだ。
ユアの立ち位置を決めたい。
安全な場所に居てもらいたい。
戦いの場に、居てほしくない。
エルさまが居てもだ。
≪さて、答え合わせをしようぞ。≫
神の使徒は、真の姿になっていた。
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