私の周りは最強でした
始めての連載小説になります。
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「お嬢様〜、お嬢様〜、どこにおられますか?」
大陸でも屈指の力を保持するカーリア帝国。
領土も広く、経済、武力共に大陸屈指の帝国。
唯一の問題は、帝国の南側に魔獣の住む森林 があることだ。
森林の面積は、誰にも把握できないほどに広大であった。
人の通行は禁じられており、許可なく侵入した場合は命の保証もなかった。
また救援を求めても、人の助けは期待出来なかった。
それでも、魔獣の素材や貴重な資源を求めて森林に入る者達はいた。
それほど危険な森林であったが、そこに住まう種族もいる。
人より優れた人体能力のあるエルフや獣人等がそうだ。
しかし、彼らは人と関わることをよしとしていなかった。
ある一部の地域の人々を除いては。
「ミト、ここよ。こっちこっち。」
私付きの侍女の呼び声に答える。
私の名前はユアキュリア·トーマス。
今年で13歳になります。
自分で言うのもなんですが、可愛いですよ。
銀髪碧眼で、顔立ちは母似ですが色合いは父似です。
父の家系は大体銀髪碧眼らしい。
我が家は、カーリア帝国の南に位置するキャーキュ領を持つ辺境伯だ。
南の森林から出てくる魔獣から帝国を守るのが仕事。
だから帝都での権力争いも関係ないし、ついでに貴族との交流もしたからったどうぞって感じ。
勿論、私もしないけどね〜。
面倒くさいし、貴族語、意味不明。
辺境伯は武力が帝国内でも断トツ一番だし、土地も肥沃であるから農作物にも困らない。
自給自足は、完璧ね。
その上、発言力もあるみたいなのよ。
我が領土がなければ、魔獣の進行をとめる術もないだろうし。
そのことを王家、高位貴族は理解している。
高位の貴族が礼を尽くしているのに、下位の貴族が横柄には出れない。
最も我が家なら、やられっぱなしではないだろうし、反対に喧嘩うった相手は再起不能にしそうなんですけど。
実際、魔獣の被害がでるとその影響は、計り知れないレベルになる。
特に自力で対処出来ない非力な領主達は。
だから、辺境伯との繋がりを持ちたがる貴族は多い。
残念ながら、我が家に近づきたくてもみんな戦う事が趣味かっていう戦闘狂だから無理なんだけどね。
貴族語、分からないと思う。
ともかく、言葉通りでなく裏をよめって意味わからない。
ややこしい話し方をするのだって、驚いたけど、貴族は、暇なのね。
時間がかかる話し方が好きなのかしら?
私には、解読不能でしたわ。
大体帝都に住む貴族が考えてるより、戦闘バカなの。
私も、戦闘バカは無理なんですけどね。
領外に出ると、みんなと同類扱いされてる。
おいおい、泣いちゃうよ。
まっ、殆ど領外には行きませんが(行かせてくれませんが)
戦闘の楽しさ、全く理解不能。
大体、戦闘狂集団が何しに帝都に行くのよ。
絶対、欲求不満で暴れ出すから。
奴らは、原始の戦う本能を捨てなかった一族だと思うの。
勿論、私だけは除外。
奴らの興味のセンサーは、戦う相手にしか発動しない。
、、、脳筋集団だわ。
イヤだわ。
知的な集団にならないかしら。
駄目だ。
頭脳戦は、この魔獣管轄区域には向かない。
その瞬間、領土がなくなるのかな?
それもイヤだな。
でも一応カーリア帝国の配下に在籍している以上、誰か帝都の屋敷に住んでないと流石にやばいでしょうって事で、領内でも脳筋でない方々が出向している。
でも所詮マシというだけで、ずっと帝都にいるのは無理らしくて、領内では3年ごとに大会があり負けた者が出向。
結果、脳筋組は勝ち進み居残り組へ。
一応、3年お勤めした方々は次の大会には出なくても大丈夫。
でないと、いつものメンバーで行くことになると思うしね。
領民と騎士と領主一族は別枠で、それぞれが戦うの。
役職に偏りが出来ると、機能しないからね〜。
そんなに、ここ好きか?っておもうけど、私も好きだから一緒なのかな?
不本意ですが。
帝国から独立してもやっていけるけど、色々と面倒事も増えるから帝国に属しているらしい。
我が家らしい。
大会でのみんなの覇気はすごいよ。
普通に森で魔獣と戦う戦闘より、最初から本気モードだからね。
様子見とか無しよ。
余裕こいてると、足元を掬われるかもしれないから。
ふっ、私も一応参加はしたのよ、領主一族で。
頑張ったと思うのよ。
、、、初めての参加で私は、試合会場の熱気で失神したけど。
一応参加出来るまで、会場には近づけないのよ。
だからまさか、あんなに恐ろしい場所だったとは。
そのまま、翌日まで目を覚ますこともなかった。
本能が、目を覚ます事の危険性を悟っていたのね。
その時ほど自分の本能を褒めたことはないわ。
ちゃんと3年間行きましたよ、帝都に。
負け組として。
領民は行かなくとも大丈夫とは言ってくれたけど、決まりは守らなくてはならないからね。
弱くても領主の娘なんですから。
結果が分かっていたとしても、負けは負け。
ただその年は、なぜか全戦全勝の兄様他も来たけど。
頼んでないのに、来やがった。
一人でも、大丈夫だったのに。
凄く話しかけてくる王子様と高位貴族が多かったけど、お兄様達が対処してくれたからその時だけは、感謝したけどね。
帝都の貴族は暇なのね。
あの3年間で勉強にはなったもんね。
凄く良くしてくれていたのかも知れないけど、毎日おくりものは欲しくない。
置き場所にも困るしね。
毎日毎日、訪問されて迷惑したしたもの。
お兄様と私と半々ぐらいの人達だったかな?
訪問して来た人達の対処は、お兄様やお屋敷で働いている者達がしてくれたので助かった。
勿論、最初の挨拶はしてたんですが、人数が多いのと毎日なのでそれもしなくて良いとお兄様がおしゃるので、お言葉に甘えました。
私も、帝都は行かなくていいです。
つまんない。
ても、お兄様が着いてきてくれて初めて感謝したの。だから贈り物したのよ。
喜んでくれたのは嬉しかったけど、その姿に引きました。
それからは、不参加です。
一応、大会の会場には行ってはいます。
陸に上がったお魚さんみたいに身体をプルプルさせながら、見学はさせて頂いております。
はい。
それでも私なりには頑張ってはいるんです。
みなさん、怖いです。
本当に怖いです。
私の目指すものは、見た目美しく気絶する、をモットーに日々精進しながら見学させて頂いております。
数多い小説の中から選んで頂いてありがとうございます。
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公爵令嬢ですが国外追放されそうです。ついでに諸国漫遊したいので、家族はついて来ないで下さい。
も投稿しています。
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