閑話 第1話 勇者パーティー〈涼風 心結 視点〉
影臣とは家が隣同士で互いの両親が仲が良かった。そのお陰で影臣と影臣の妹ちゃんと姉さんと子供の時は4人で仲良く遊んでいた。
その当時は私も凄く楽しかった。
お互いが家族の様に仲が良かった、お互いが互いの家に行き朝から晩までたくさん遊んだ。でも時が進み心身ともに成長していくと周囲の人が私を見る目が変わり、その目がとてもいやらしい物となった。
そして、それが謙虚に現れたのが‥‥影臣だった。
私はその目が凄い嫌で影臣から距離を取った。距離を取れば‥‥影臣自身が気付いてくれると思ったから。でも、距離を取れば取る程‥‥ますます影臣からの視線は強くなった。
だから私ももっと距離を取った。
そうして行くうち影臣との関係がなくなり互いに高校生になり、同じ学園に通う事になった。
そして影臣の両親から影臣のことを“よろしくねと頼まれた”もちろん断ることなんて出来ないので、一緒に登校することになった。
私は登校日がものすごく嫌だった。また、あの目で見られるんだと思ったから。そして影臣の家に着きインターフォンを押すと影臣が出て来て短い挨拶を交わした。
その目で見られることを覚悟していた。でも、久しぶりあった影臣は見た目こそ変わっていないが、中身は全然違っていた。
まず、私のことを見もしない。学園に着いたらパーティーに誘ってくると思ったけど、それもなく静かに大人しく1人で過ごしていた。
そして私真道|君達とパーティーを組むことになり、一緒にダンジョン潜っている。
「涼風そっち行ったぞ!!」
「任してッ!!」
私の向かって2匹のゴブリン突っ込んできたので剣を抜き、相手を速さで翻弄し倒した。それが初めて冒険で初めて魔物との戦いだった。
戦いが終わると思っていたよりも体が固くなっていたので、緊張をほぐすためにも一度深く深呼吸して体を落ち着かせた。
ふぅーー‥‥あぁ緊張した。
“お疲れ様。怪我はしてないかい?”と真道|君が聞いてきたので、 “うん、大丈夫”と返してまた再び先に向かって進み始めた。
3階層の探索が丁度終わり、今日は止めておくことになった。そして集めた魔石を換金する為に役所向かい、無事に換金が終わり役所を出ると。
――影臣と出会った。
私はすぐさま影臣から視線外し、他人の振りをして、速くどっかに行ってくれと願ったが、真道君が影臣に“一緒にダンジョンに潜らないかい?”と言って私は絶望した。
朝はたまたま見て来なかっただけで、一緒に冒険なんてすれば確実に見てくるじゃあないかと思ったけど、既に真道|君が誘ってしまった以上、我慢するしかないと腹を括った。
いつもなら100%誘い乗って来るのに、今日の影臣はその誘いを断った。
私の知っている影臣は何処か変わったのかもしれないなと思った。
そして真道|君と内藤|君の3人で再びダンジョン入り冒険を始めた。