第6話 どうやら俺は妹から嫌われているようです。
ゴク‥‥ゴク‥‥ぷはぁーー!!やっぱッ!!風呂上りの牛乳は最高だ~!!風呂上がりに牛乳というこの組み合わせを発見した奴は天才だな。
冒険者登録を終え精神的に疲れた心癒す為に、一時間という長風呂したせいか、今は自分の布団の上で休んでいた。
今日は色々と良い発見があったな。この世界のゲームモードがMMORPGが元になっていることが分かったのが一番の発見だ。‥‥これで俺が進むべき成長の仕方がハッキリと分かった。
――成長‥‥か。スマホの電源を入れ、1-Eの欄から真道 劉輝と検索する。
名前真道劉輝15歳。Lv3
ステータス
HP:59
MP:57
ERG:56
ATK:55
MAT:58
MAD:59
INT:58
AGI:56
DEX:59
EVA:50
スキル
剣技、身体能力向上Lv1
俺と同じようにに全ステータス平均的だが、俺とはステータスの伸びが全然違うな~。
たかがLv3なのにに全ステータス50以上あるって流石は勇者だな。
だけどおかしい所がある。俺が学園から一度家に帰り、冒険者登録をして、そして風呂まで入っていた。
つまり6、7時間ぐらいダンジョンに入っていたのにレベルが3止まりで、持ってるスキルも初期スキルの剣技と能力向上Lv1だけって、これじゃあ成長の仕方がNPCと全く同じだ。
ただダンジョンに入り危険が少ない階層でしか冒険をしない。だからLvが上がらない、そして永久にダンジョン入っているからSPも貯まらないからスキルも取れない。
でも、俺は違う。何10回、何100回・・とUtopiaの世界で死んで、一番速い成長の仕方を知っている。それがUtopiaplayerだからな。
「影臣~!!ご飯よ~!!」と母さんの声が聞こえたので、「分かった。今行く~」と返事をして下に降りて行く。
※SPとは
スキルポイントと呼ばれるもので、スキルツリーからスキルを取る為に使用するポイント。
そしてそのスキルポイントの経験値は通常のダンジョンでは得られず、ダンジョン外の魔物を倒すことで経験値を得れる。
下に降りると、母さんと妹が既に席に着いていた。
「あれ?父さんは??」
「お父さんは仕事で今日は遅くなるわよ。だから3人で先に食べちゃいましょう。」
「「「いただきます。」」」
そうか、父さんは仕事なのか。‥‥なら姉さんは?
俺がこの世界に来て1日経ってるのに、1回も姿を見ないって‥‥家出でもしてんのか?
「影臣。初めての学園はどうだった?楽しかった?」
「う~ん、特にかな?今日は挨拶だけで何もしてないから、誰かと話すこともなかったんだ。」
「話せることも無かったんじゃあなくて、コミュ障で話せなかっただけでしょ?」
「コラッ、真希。そういうことは言わないの!!」
「フンッ――。ご馳走様ッ、私宿題があるからもう行くッ!!」
「全くあの子は・・家族なんだしもう少し仲良くならないかしらね~。」
どうやら俺は妹から相当嫌われているようだな。何でなんだろう?何か嫌われるようなことをしたんだろうか‥‥まぁ、妹に嫌われていようがフラグになんら影響がないからどうでもいいけど。
俺も明日は朝からやることがあるからな。今日は早めに寝ないとな。
これから世界で説明が必要な箇所は※で説明していきます。