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第4話 冒険者登録

初めての学校が終わり、登校してきた道を通り帰路に着いた。


家に着くと俺はすぐさま自分の部屋に籠り情報整理することにした。


今日半日を過ごして分かったことは、この世界が間違いなくゲームのUtopiaであること。

それ故に地形についても‥‥家から学園まで道のり、学園の教室の配置、街の店の配置‥‥その全てが全部がUtopia(ユートピア)と同じだった。


つまりマップ‥‥地形事態もUtopia(ユートピア)と同じであるということ。


正直‥‥この発見はかなり大きい。


地形が分かったことでこの世界はMMORPGのUtopiaではなく、ストーリーモードのUtopiaであることが分かった。なら後は‥‥スキル・魔物・ゲーム設定がどっちになっているのかを確かめるだけだ。


スキル・魔物・ゲーム設定が“MMORPGのUtopia”“ストーリーモードのUtopia”のどちらのものなのかを知るには‥‥俺が冒険者になるのが一番手っ取り早い方法になる。

‥‥なら、そういうことなら俺も冒険者登録しに行くか、ついでにダンジョンも見たいしな。


冒険者登録を行うことと、ダンジョンを見る為にスマホと父からもらった短剣を持ち家を出た。


冒険者登録は役所で行うことが出来る。普通なら登録に1,000円掛かるが、上政学園に通う生徒なら生徒特権で無料で登録することが出来る。その為に生徒手帳となるスマホを持ってきた。


役所に入り、冒険者登録をする窓口へと向かい受付の人に声を掛けた。


「あの~‥‥冒険者登録をしたいんですけど。ここで合ってますでしょうか?」


「はい、合ってますよ。上政学園の生徒なら無料で登録が出来ます。ですので生徒手帳はお持ちですか?」


「はい。――持ってます。」


「少しお預かりいたします。登録が完了しましたらこちらの番号でお呼びしますので、しばらくお待ちください。」


「はい、わかりました。」


受け取った番号は23番。

さぁ~弱いのは確定しているけど‥‥一体どんなステータスしてるのか楽しみだな~。

それにどんな価値のない弱いスキルでも何か持っているだけでいい。


そうすれば、この世界の設定がMMORPG基準なのかストーリー基準なのかが分かる。

スキルを何か一つでももっていればMMO、持っていなければストーリーというわけだ。


正直、MMORPGの時の設定になっていて欲しい。

じゃないと強くなるのにかなり時間が掛かかってしまうし、それに()()()()()()()()()()()()


そんなことを考えていると‥‥アナウンスが鳴った。


「23番でお待ちのお客様、6番窓口までお願いします。」


やっとお待ちかねのスキルチェックの時間だ。ウキウキな気持ち半面不安な気持ちで6番窓口に向かい“23番です”とカードを渡した。


「お待ちしておりました。では、スマホをお返ししますね。」


「ありがとうございます。」


「これからすぐダンジョンに入られますか?」


「――え? そうですね。そうするつもりです。」


「ならいくつか説明があるのですが、今、聞かれますか?

上政の生徒であれば今聞かずとも、すぐ同じ話を明日にも聞くことになるとは思いますけど。――どうしますか?」


あぁ、なるほどね。 “明日、ダンジョンに入るから”と担任も言ってたし、それにゲーム世界でも授業でその説明受けたけど。‥‥一応、今、聞いておくか。もしかしたら俺が知っている規則と何か違う所もあるかも知れないからな。


俺は受け付けの人の説明を受けることにした。


「お願いしてもいいですか?」


「かしこまりました。なら説明さしていたただきます。ダンジョンに入る為には、まず役所にて冒険者登録が必要です。逆に言えば、冒険者登録さへしてもらえればいつでも入る事が出来ます。


 そして上政学園の生徒には冒険者登録を絶対してもらう規則があります。それは何故か、ステータスつまり自分の能力を全校生徒が見れるようにするためです。

お客様も登録を行ったのでこれで上政学園の名簿に自分の能力を載せたことになりますので、あなたも全校生徒の能力を閲覧することが出来ます。


続いては換金についてです。

ダンジョンで魔物を倒したときに得られる魔石はここで換金することできます。

魔石以外にも、 “素材”や“何かしらのアイテム”は隣に素材換金窓口でしか換金出来ませんので、ご注意ください。


最後にトラブルについてです。

ダンジョン内はトラブルが多発します。

ですが、我々国が動く条件として第三者目視、または証言が2名以上、または物的証拠となるものが必要になります。

以上のどちらかがない場合は動くことが出来ませんので、ご自身で解決することになります。


――以上にて説明を終わりますが、何か質問はありますでしょうか?」


「能力値を更新するには、どうしたらいいのでしょうか?」


「その時は、今日と同じようにスマホを持って来てもらえばこちらで更新できます。」


「なるほど‥‥分かりました。――もう大丈夫です。」


「かしこまりました。本日は冒険者登録――お疲れ様でした。」


冒険者登録を終えた俺は、そのままダンジョンへと向かった。

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