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一寸先は闇
3作品目を出しました。とは言っても1、2作品目をまだ全然進めていないので、これからは進めることを考えていこうと思います。ちなみに題名は「僕のモテ期は3重解」「SCHOOL BRAKER ~転校生・上杉蓮~」です。よかったら読んで頂けると嬉しいです。
志井慶太は、朝日が顔を出した頃おもむろに起床する。そして学校に行くまでの間、「死」について考える。
これが、彼の毎日の日課である。無論、生命活動は常人のようにしっかりと行っている。むしろ身だしなみなどは清潔そのものと言って良い。だがそれらの行為は全て機械的であって、決して生きる人間のそれとは共通点を持たない。
彼は精神的に死んでいる。いわば脱け殻なのだ。そして彼はそんな自分を、肯定も否定もしない。彼にとって自分というものは一番どうでも良い存在だからだ。
この物語は、そんな彼が人に恋をした一年間の一部始終を記したものである。彼を待ち受けるのは一縷の希望か、さらなる破滅か。是非見届けてもらいたい。