ちっぽけな幸せ
掲載日:2016/05/20
おが屑を掻き分けながら僕は進む。おが屑の先に待っているのはひまわりの種、つまり幸せだ。
「ちびー、おやつだよー」
僕は大きな手からそれを受けとる。
それが僕にとっての幸せだ。人間にとっては、ちっぽけな幸せなのかもしれない。けれど、それが僕にとっての大きな幸せなのに違いないのだ。
昼間は寝て、夕方起きる。あの子が学校から帰って来るのをずっと待つ僕。
あの子は僕にとっての幸せだ。何があっても護りたい幸せなのだ。
だからね、押し付けがましいとは思うけど、お願いがあるんだ。
ずっと、ずっと一緒にいてね。
一緒にいることが僕の幸せだから。




