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過去編・第一章、第五話 †商人達の災難†

今回、商人達の目線でお話は進みます。

ご了承くださいませ

今回、R15指定かもしれません。

ご注意くださいませ


本日のメニューは

真面目にやったつもり

【愚か者達の末路、真面目ソースがけ】

どうぞ、お楽しみくださいませ。

 ヘッヘッヘッヘッ

 今回の商品は危険を犯したかいがあってレア物の種族を手に入れることが出来た。

 村の連中は今頃大慌てだろう、ガキの住む場所を入念に調べ、時間をたっぷり使い、計画を考え、準備して、実行に移した。

 村に火を放ち、混乱した最高のタイミングでガキどもの家に侵入して拉致

 そのままトンズラ

 これが面白い位うまくいった!!

「グル!」

 あとは近くの街の闇市場の馴染みの商人に売れば一匹、しっかりした状態だったら500万〜600万だったんだが……ストーンに自然的に見せる偽装したらしいサイレント……ま、多分それでも450万はするだろう、なにせこいつらの種族は………


「おい!!」


「なんだギー?俺様は今考え事をしていたのだが」


「すまんグル」


「ふん!今後は気を付けるようにな!!……んでなんのようだ」


「ああ、内線からガキに傷をつけたグループがいるようだ」


「!?!?!?、そ、それはどこのグループだ!!!!!!」


「新人グループ達の七番隊だ。ガキの飯を横取りして暴力をふるったとか」


「……べ」


「ああ?」


「今すぐに!七番隊のグループ全員を呼び出せ!!」


「了解、すぐに呼ぶ」


「早くしろギー!今俺はムカついてる!!遅いなら貴様を殺すぞ!!」


「わかりましたよグル、すぐ呼ぶからまってろ」

「てめぇを副官にしてるのは魔法が使えるからだ!!早くしねぇか!!」


「待てよクソが、てめぇ消し炭にされてぇのか。内部から爆発してぇか。待てねぇなら選べ」

「……チッ!!いけすかねぇ野郎だぜ」

「そうだ、それでいい。」

 全く、リーダーがこの土地のくそ豚やろうから借りた奴だが大丈夫なのか……?

 腕は確かにあるが今回の計画はギーの発案だ。

 俺様ならもっとスマートにこなせる自信があったしガキにはストーンだけで充分だ。

 全く……魔術師達にろくなやつはいねぇぜ……


「は!!ここは!?」


「景色が変わったぞ!?」


「俺達はいったい!!」


「まさか飛ばされたのか!!」


「ああ!!グル団長!ギー副官!!お待ちしておりました!」


「ああ!?まさかてめぇ告げ口しやがったな!?ぶっころしてギャア!!」

 グシャア!バギャア!!


「アアアアアア!?アギャアァァァァ!?」


「うるせえぞ新人、黙ってろや……」

 グリッ、グリッ


「アアア!!アアアアアア!!!!」


「おいギー……」


「なんだ」


「こいつ殺せ、うるさくて話が進まねぇ」


「了解した」


「ひっ、やめ」


「さぁ受けとれ、祝福だ」

「いやだ、死にたくない!やめてくれ!!頼む!!」

「おいおい・・・・ただ追加してやるだけだよ、魔力を……な」

 男の体が徐々に膨らんでいく

 腕が、足が、頭が、身体が大きく肥大していく

「い、いやだ……誰か、誰か助け」

 パァン!!ビチャビチャ……

『ヒッ、ヒ――!!』

『ギャア――!!』

「やっぱり並みの人間じゃあここらが限界か……魔力を適切に入れることができれば素晴らしい、と理論上できるはずなんだが……一定ラインを越えると勝手に周りから吸収してしまい、こうなる……か」

「さぁ……てめぇらに聞くぞ七番隊。商品に傷をつけたのは?」

「さっき死んだ野郎だ!!」

「そうだそうだ!」

「嘘言ってんじゃねぇ!!てめぇらもやっていたじゃねぇか!!グル団長!!私以外やってました!!」

「新人てめぇもやってたろうが!!関係ねぇふりしてんじゃねぇ」

「めんどくせぇ、おいギー」

「なんだ」

「こいつらで『実験』しろ、手短にな」

「おお、てめぇにしちゃありがてぇはなしだ!!サンキュー!」

『ヒッ……』

「さぁ!『実験』……楽しもうじゃあねぇか!!」

『やめてくれ―――――!!!!!!』


 ……しばらくして


「やっぱり難しいな」

「終わったか、もう夜だぞギー」

「お、すまねぇなグル」

「全く……てめぇの飼い主はこんな惨状、想定してんのか?」

「お前さんが話さなきゃバレねぇよ」

「ああ、わかってるよ」

「七番隊の変わりは?」

「てめぇが殺したんだろうがてめぇでなんとかしろ」

「おいそりゃないぜ団長、やっていいと言われたからやったんだ。お前さんが何とかしてしろよ」

「……だよな、お前さんがやるわけないか。安心しろ、残りで今編成中だ」

「そいつはよかった、無駄なエネルギーを消耗しなくてすむ」

「ハァ……戻るぞ」

「あいあいさ〜」

 ザクザクザク……


「止まれグル」

「どうしたギー」

「なにかいる……」

「本当か!!」

「木の上にいるやつ!!でてこい!!いるのはわかってるぞ」


 ……………


「……なにもいないじゃないか」

「隠れてるなら……」

 ボボボ!!

「炙り出すまでだ!!」

 ヒュヒュヒュ!!ズドンズドンズドン!!!!

「危ないではないか、三流魔術師が」

「貴様、何者だ!!」

「我か?我はクルメリア・ナギカ・レイ、ここの支配者になりに来たものだ」

「………そんなやつがこそこそなんのようだ。俺達は仲間の元に戻らなくてはならないのだが」

「ふむ、仲間か……もう死んだぞ?」

「……いったいなんの冗談だ?」

「冗談ではない、もう死んだ。見に行くがよい。見たらまた会おうではないか」

「ま、待ちやがれ!!」

 スゥ……

 ズドン!!

「ちっ逃がしたか」

「仲間が全員死んでいるらしいが……いったいなんの冗談だ」

「なやんでても埒が明かねぇ見に行くぞ」

「ああ……」

 ザザザザザ……

「行ったか……さ、ミルルよ。最後の獲物だ。じっくりと近接戦闘の練習をするがいい。我は疲れたから寝るとするか、枕ちゃんアイラブ……」

 ……その場所には小さな寝息が聞こえ始める

 一方、商人達のベ―スキャンプでは

「嘘……だろ」

「全滅か、こりゃひでぇ」

 全員が首を切られて死んでいた、死体は一ヶ所に纏めてあって、分かりやすくズラリと、首と一緒に並んでいた。

「外傷は……首だけだ。鮮やかに一回で切り落とされてる、争った形跡は無し」

「なん……だと」

 こいつら全員、ここらじゃかなりの手練れだったはず、少なくとも山賊風情に殺されるやつらじゃ……

 ザッ、ザッ、ザッ。

「誰か……来る」

「警戒しとけよ」

「わかってるよ」

 誰かが松明の灯りに照らされる

 闇から現れたのは

「……ガキ?」

「だな、ただ違うのは」

 子供のするような眼じゃないこと、そして全身が真っ赤に染まっていることだ。

 真っ黒な髪は血で所々汚れ、顔は白だったはずなのに赤黒く染まっている

「お前たち二人が最後ですか?」

「なんのことだ」

「このグループの最後ですか」

「ギーいくぞ、サポート頼む」

「はいよ、了解した」

「遅い」

「う、動けねぇ!!」

「ほら、解除する時間を10秒あげます」

「おい!ギー、早く解除しろ、なにをやってる!!」

 9

「すまねぇなジル、こりゃ任務失敗だ。逃げ指してもらうぜ」

 8

「ハァ!?何言って」

 7

「実力差がありすぎる、失敗だよ。じゃあな」

 6

 ヒュン

「ぐ、クソッ!!」

 5

「解けろ!解けやがれ!!」

 4

「なぜだ!?なぜ解けないんだ!?」

 3

「俺だって魔術師だ!!」

 2

「出来ないはずはないんだ!!」

 1

「クソッ、クソッ!!」

 0

「くそったれがぁぁぁぁ!!ガキぃぃぃ!!」

「はい、タイムアップです」

 ザシュ……ドサッ

「弱いですね、城の皆はもっと強いですよ?」

 まったく、若にも困ったなぁ〜面倒ごとは私に任せてさぁ〜〜

「あ〜疲れたなぁ〜〜甘いもの食べた〜〜い!!」


本日のメニュー

お楽しみいただけましたでしょうか?

お客様のまたのご来店を

心よりお待ちしております

†ポイント、お気に入り、ブックマーク、メールなどの使用をよろしくお願いいたします。

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