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オマケ編・第?話 †バレンタインは刺激的なイベント†

14日に間に合わなかった……

バレンタインイベントなのに遅れた。

許してください!

「さぁ! 若!!食べてみてください!!そしてこの牛のチョコより旨いと言いなさい!!」


「なんだとこのまな板チビ!さぁ団長!!私のこのチョコを食べて、まな板より旨いと言ってくれ!!」


 バチバチバチバチ………!!


「な、なぁグレッグ……なぜミルルとクレアはあんなもの作れるのだ……?」


「彼女たちに聞いてくだされ……」


「もうひとつ聞いてよいか……?」


「なんですかな……?」


「我達は……朝日を見れると思うか……?」

「………無理ですな………だって」

「さすがにあれは」

『食えるわけがない……!!』


 台所と思われる戦場後のような、爆発的な魔術を使用したような、瓦礫だらけの土地の真ん中で、甘ったるい臭いやら刺激臭やら生臭いやら………

 そんな人が作り出したとは思えない、チョコとも呼べない、原始的な生物を彷彿させる物体がグニョグニョグニョグニョお互いを攻撃しあっていた………

『どうしてこうなったのだ〜〜〜〜!!』

 二人の女性に詰め寄られた男性二名の悲痛な叫びが瓦礫の散乱した場所に響きわたる………

 話は、約半日前にさかのぼる


「ファ〜〜〜ア………ハッ!!」

 しまった!研究に熱中しすぎてまた枕ちゃんを使いそこねてしまった………

「まぁ…………寝てしまったのだから仕方ない。しかし朝かぁ……今日も我が城のペット、ブラちゃんが元気良く鳴いておる」

 ちなみにブラちゃんとはブラックカオスドラゴンのことだ。我が家の番犬……いや、番竜をやっている。父が幼き頃からの相棒らしい、ご飯は牛が一頭くらいと他のドラゴンと比べ食料が少なくて良い。我もたまにだがモンスターを持っていってやることがある。そのたびにありがとう【頭を口の中に】する可愛い奴だ。

「さてと……なにをするか」

 昨日の寝ぼけながらの研究成果によると反復実験を繰り返し行い、自分の魔力を食べられる物にすることに成功したらしい。

「我は寝ぼけながらなにをやっているのだ……そもそも魔力を物体として空中に固定、それの形をいじられるようにし、グレッグの鎧兜を作ってやる研究だったのに」

 魔力を鎧にし、自分に魔力を供給し続けて周りから魔術使用によって放出されるエネルギーを吸収。さらに貯めたエネルギーを使用して爆発的な自己強化をする、という素人には決して使えない物を作るはずだった。

「しかし……バリバリ、間違えて作ったカリカリにしてはガリガリ意外にボリボリ………旨いな♪」【ゴクッ】


「ふむ、グレッグにいい酒のつまみが出来た、とか言って紹介してなし崩し的に期限を伸ばしてもらうとしよう」

 そうと決まれば

「さっさとバリバリ起きる準備しなくてはカリカリ」

 手が止まらぬ……袋にいくつか分けておくとしよう。


 服もきたしいくつか小袋に魔力お菓子を分けておいた。

 さ、グレッグがいる場所にむかうとしようか。多分この時間なら修行場にいるだろう

「およ、若。おはようございま〜〜す。」


「ミルルか、おはよう」


「はい〜〜。どこかお出掛けですか?ミルルも連れてってくださいよ〜〜」


「構わぬが修行場だぞ?」


「ゲッ……あそこですか。」


「いやなら別に構わないが」


「いえ、仕事がおわったんで行きます〜〜あ、若。後でプレゼントがあるのて私の部屋に来てください」


「今じゃダメなのか?」


「ダメで〜〜す」


「わかった。必ず行こう」


「わ〜〜い。んじゃ行きましょう!いざもじゃもじゃの所へ!!エイ、エイ、オ――!!」


「お〜」


「乗り悪いですねぇ」


「お、オ――!!」


「よし!!」


「今のに意味はあったのか……?」


「いえ、無いですよ?さ、行きますよ〜〜」


「………ハァ」


 しばらくして

 ゴツゴツした岩場の中にある洞窟、修行場所に到着した。

「とうちゃく〜〜」


「いや、解るぞそれくらい」


「嫌だなぁ、気分ですよ、気分!」


「訳がわからぬ」


「アッハッハッ!!」


「ハァ、グレッグを呼ぶとするか」


「お呼びですかな、レイ様」


『うわあっ!!』


「なんですかな……そんなにビックリしなくとも」


「全く……客人の相手をするときくらい、スキルを切ってから来たらどうなんだ?」


「ホッホッホッ……すみませんなぁ。若い頃の癖でして。して?なんの用事ですかな?」


「ああ、実はこれを新しい酒のつまみに作ってきたのだか……試食してくれないか?グレッグ用に作った特性だ」


「ほほう!これは一体なんですかな?」


「ああ、これはグレッグが良く飲む酒に魔力を当てて固めたものだ。頼まれていた件を試していたら偶然出来た物を改良して作ったものだ」


「ホッホウ!これはつまみにするより魔力を補給する栄養剤として世に広めるべきですな、いやしかしこれは素人が真似したら……」

「間違いなく不味く、不良品だろうな。魔力の過剰摂取で」


「からだの一部が欠損、または全身が爆発……ですな」


「その通りだ、ま、そこは我が自ら作ったから安心してくれ」


「ではさっさと1つ……ってあれ?」

「ん?グレッグ、もう食べたのではないのか?ポリポリ音がするのだが」

「いえ、まだワシは食べておらぬのですが……」

 ポリポリポリポリポリポリポリポリ……

 我とグレッグが音の方を見ると

「ポリポリポリポリポリポリポリポリ、甘〜〜〜〜〜い。エヘヘ」

「う、うわぁ……」

「一心不乱に食べておりますな」

「見てる場合かさっさと奪い返すぞ!あれ以上の酒は」

「もう動けませんよ〜〜エヘヘ〜〜」

『なッ!?』

「もう私の魔術でお二人は動けなくしました!!さぁ今日は乙女の戦いです!!もじゃもじゃ!!あなたにも付き合ってもらいます!!!!」


「ああ………もうダメだこいつ」

「ミルル暴走モードですな。もうわしらに止めるすべはない。レイ様が酒入り菓子をむやみにだすから」

「しかたなかろう……」

「クレアに助けてもらいましょうか。クレア〜〜!!来てくれ〜〜!!」


「団長!お呼びですか!!」

「動けるようにしてくれクレア。原因はミルルだ」

「またかペチャパイ!!いったい団長や若様にどれだけの苦労をかければ貴様は、ムグッ!!」

「うるさいですよ牛。黙ってこれ食うですよ」

「もがもがもがもがもがもが!!」『いきなり口に入れるな馬鹿者!!』

『あ………』

 クレアの目から光が無くなっていく。

 トロ―ン……

「グレッグ、これはやばくないか」

「ヤバイですな」

「逃げられるか」

「無理ですな、動けませんよ」


「………まな板、これは旨いな」

「でしょう、牛」

「……これをチョコに入れたら美味しくなるんじゃないか?洗濯板」

「なるほど、素晴らしいアイデアですねデカパイ」

「じゃあお互いに作って二人にどちらが旨いか判断してもらうとしようではないか、ペタンコ」

「いい考えですアホ乳のくせに良い話です」

「じゃあ」


『台所へ行くか!!』

『止めてくれぇぇぇぇ!!』



 さらなるオマケ

 †バカップルチョコ†

「今回も私にチョコを作ってくれたのか?マドモアゼル」

「もちろんですわあなた……はい、私の貴方への愛の大きさを表したチョコですよ」

「それでは私からお返しにほっぺにキスだ」チュ

「あら、ありがとうあなた。じゃあ私からも」

 チュ

「ありがとう、とても嬉しいよ」

「ふふふ、喜んでくれてなにより」

「しかし……こんなに大きくては食べられないぞ」

「それだけあなたへの愛がつまってるんですもの……」

「お前……」

「あなた……」

 ギュウ………


「ま〜〜た毎年恒例だよ。チョコより甘ったるい」

「甘いよね〜〜」

「ね〜〜」

「私もあれはお腹一杯ですわ……」

「そういえばまたミルルとクレアにお酒入ったらしいよ〜〜」

「みたいだよね〜〜」

「ね〜〜」

「また台所が全壊ですわね……ハァ、父様達はいい加減台所を強化するべきですわ……」

 チュッ、チュッ、チュッ、チュッ!!


「あの様子じゃ今年も無理だね」

「無理だね……」

「無理〜〜」

「ハァ、やれやれですわ………」


次は本編で会いましょう!!

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