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過去編・第一章、第四話 †最強のタッグ†

本日のメニュー

助ける為の下準備中

【監視の二人、甘酸っぱいソースがけ】

どうぞ、お楽しみくださいませ。

 ザザザザザザ…………

 我とミルルは今木の上、茂みの影を移動している最中だ。

 我はミルルに小声で喋りかける。


「ミルルよ。声が聞こえたのはここら辺でよいか?」


「ええ、若。ここら辺ですよ」


 では、真面目に観察するとするか。

「それでは少し、周りを見てみるとする。ミルルよ、我が落ちそうになったら支えてくれ」


「そこまで看破のレベルあげなくても……しかし真面目にスキルを使ってないとはいえ私と若の看破を無効にするとは、声の主に何かしらした?かは今はわかりませんがそいつ、なかなかやりますね〜」


 ふっ、なにをバカなことを、気配が出てる時点で我達に見つけてくださいと言っているものだ。城の者達の方がまだ隠蔽のスキルと隠密のスキルが高いわ。

「平たく言ってしまえば気配が隠しきれてないから三流だ……な!!」


 ブゥン………ジジジ………

 ふむ、我が見えるのは7人までか……魔導書が使えればな。

【ちなみに我が今使ったのは看破系魔法のうちの1つだ。スキルと魔法は別の物だが……それについては落ち着いたら説明しようではないか!】


「ま、私と比べるなら確かに三流と認めますけど、若と比べたら王宮魔道士も三流ですけどね。やれやれ」


 ふむふむ、なるほど。


「わ〜か〜見えました?」


「ああ、バッチリみえるぞ、ホレ」

 ミルルの手をガッチリ握る。

「ふわ!い、いきなりなにを!!」

「口で説明するのが面倒だから自分の目で見てくれ」


「だからって手をいきなり握るなんて……肩でいいじゃないですか!(小声で)まったくこのバカ若、人の気持ちも知らないで!!」


「ん?なにか言ったか?」


「なにもいってませんよ!」

 妙に手が濡れておるな?草木の湿気か?


「まぁよい。………それで?索敵できた人数を報告せよ、ミルル」


「お、若の真面目な口調だ。じゃあ私も」


「早くせんか……」


「あ、すいませ〜〜ん。テヘッ。じゃあ……ただいま視てみますね」


 キンッ!!………


「若、見える範囲では7人確認、3〜5メートル事に配置された5人程度の生体反応を確認」


「全ての反応を合計した数は?」


「約40人くらいかと」


「方角は」


「前を半円型に、7小隊ですね」


「なにか気になる反応は他にあるか?」


「私達の見える範囲には……いえあります。ちょうどあそこの、真ん中空いてますよね?」

 確かに、言われて見れば7人の真ん中が不自然に空いておるな。


「ふむ、確かに空いている、あそこからなにか感じるのか?」


「はい、微弱ながら……」


「これ以上看破をあげるとこちらがバレてしまう……ミルル、一緒に頼めるか?」


「お任せを」

「では行くぞ」

『ハッ!!』

 キン………ッ、パリン

「二人ならバレないだろう、さて、あれは檻か?」


「そうですね、檻の中に獣人がいますね」


「ふむ………他の場所の反応はどうなっておる?」


「既に影を向かわせました。影からの情報によると複数の檻を運ぶ7つのグループ発見とのこと、中身は一部ストーンになっており反応は近づいてやっとわかるほどの微弱です。檻の中にいる者から暴力を加えられたあとを発見。ひとつのグループの会話から【飯を俺が代わりに食ってやった、不味かったから地面に捨ててやったよ!】などの下らない会話を入手しました」


「………飯なしか……これは………」


「ええ、達の悪い方の奴隷商人のグループですね。先ほどのグループは売りにいった金で新しい服を買う、と言っています」


「……売らなくては生活できないのか?………実に嘆かわしことだ」


「ええ、そうですね」


「まとめると檻の者たちは飯なしにストーンさらに暴力……か、早めに助けてやらなくては………ミルルよ、この敵と思われる数、周りに被害をださずにいけるか?」


「………無理ですね。若ではオーバーパワー過ぎます。逆に私では数を相手出来ません。ただ一人一人なら問題になりません」


「それでは、お互いの得意分野でいくとするか。ミルル、あとは頼むぞ。奴等にはそれ相応の対処を」


「はっ、若の仰せのままに。作戦の開始はいつ頃で?」


「我は太陽の沈む少し前、または奴等が集まったときに、ミルルは好きに動いてくれ」

「ハッ!!」


 さぁ、奴等に、我等のコンビネーションをみせようではないか……!!


「ハァ〜〜疲れたぁ……まともな口調なんて久しぶりだったあ〜〜」


 ミルルの仕事モードが終了したようだ。


「ミルルよ……いつもまともなしゃべり方だったら良いのではないか?正直あっちの方が似合うぞ?」


「なんで真面目なしゃべり方を若にしなくてはならないのか」


 ええ………

「いや、一応我は上司な訳なのだが……」


「まぁまぁ良いじゃないの若!幼なじみなんだからさ!」


 幼なじみというのはよくわからんが城で一緒に遊ぶのが多かったのがミルルってだけでなつかれてしまった。

 我なんかよりも他にも遊んだ、我が城の現騎士団長がいるはずなのだが


「まったく、グレッグや父上、他の者には口調がまともなのに………なぜ我だけ」


「アッハッハッ!」


「何が楽しいのだ……」


「この状況!」


「ハァ………」




本日のメニュー

お楽しみいただけましたでしょうか?

お客様のまたのご来店を

心よりお待ちしております

†ポイント、お気に入り、ブックマーク、メールなどの使用をよろしくお願いいたします。


お客様

本日はオマケもございます。

12時頃だしますので

お楽しみに。

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