過去編・第一章、一話†最強魔族†
今日のメニュー
冬の新作
【ニート過去編】
始めました
変更点
*枠を『』から「」に変更
*ちょっと台詞変更
今日、我はついに100歳になった
「我もついにこの歳に・・・フフフ、今からとても楽しみで、ほどよい緊張だな。持っていくものの再確認をしなくてわな。遅くまで確認と取捨選択をしたとはいえチェックは大事だからな、フフン♪」
さて、我の研究を纏めた魔導書、父上母上からのお小遣い。
そして枕!!枕が変わると我は良く眠れぬからな!!
他にも寝るための布団、野宿セット、簡易の研究施設、他もろもろ……う〜〜む……いっぱい有りすぎて山になってしまった
こんなときはあれに限るな
†山をごそごそ
これだ!我がつくりし魔導書!全てにおいて万能性能だ!さぁゆくぞ!!
『我が叡智の結晶たる魔導書よ!!我が作り出し、書き記した術式を命ずる!!目の前の物を圧縮せよ!!』
うむ、鞄に収まる量になったな。
準備もしっかり終わった所で父上のいる部屋に向かうとしよう
「お兄〜様〜〜!!」
む?この声は?
「おお、妹よ!おはよう!!」
十字の廊下の右側から妹が走って来た、妹は我の背の二分の一しかない。顔は母上の顔に似ていてとても可愛い。
【ちなみに我は父上と母上を足して2くらいだ】
一部コンプレックスがあるようだが全く問題にならないと思うのだが
「お兄様、いまなにか変なこと考えてなかった?」
「いや、全く考えておらぬぞ」
勘が鋭い妹だ
「ふ~~ん・・・まぁいいわ、とにかくおはようお兄様!!ギュウ~~!!」
「ハハハ、妹よそんなに強く抱き締めたら兄の骨が折れてしまうではないか。」
実際妹は父上の腰を折った経験があるのだからな。
「にいちゃ〜ん!」
今度は左側から弟達が来た、弟達は四人いるはずだが三人しかいない
「おはよう!弟達よ!!一番下のムルはどうしたのだ?」
あと妹よ、いい加減抱き締めるのを止めてくれないだろうか、頬擦りを始めおるし……
「ムルは寝てるよ〜」
「寝てる寝てる〜」
「あいつにいちゃん早く送るんだ〜って言って早く寝なかったから、寝てやがんの〜」
「バカだよね〜」
「「「ね〜!!」」」
「早く寝た俺達の勝ち〜!」
「イェー!!」パチン
「アハハ……ムルは相変わらずだな」
「ムルは一番下ですからね!仕方ないですよ!!」
「そうだな妹よ、まぁ後で父上の道具でムルは連絡してくるだろう」
多分宝物庫の水晶玉で連絡よこすだろうしな
「レ〜イ〜?」
ん?あの声は母上?
「妹、弟達よ、母上が呼んでいる。行かなくては。」
「そうでしたわ!今日は儀式の日でした!」
「儀式儀式〜〜!!」
「大事な儀式だ~!」
「儀式ーー!!」
「うむ、という訳で降りてくれ妹よ」
「は〜い……」
「それではまたあとでな」
さて母上のお側に行こう
「どうしました母上?」
「もう儀式の時間三分前ですよ。」
「え、もうそんな時間なのですか!?」
「そうですよ、早く向かいなさい。私は先に行きますからね。」
「わかりました!!」
「お母様、お兄様はなぜ走っていくの?一緒にいけばよいのに。」
「「「「ねぇ〜」」」
「レイはたまに抜けがあるのよ、ほらこれも落としていった。」
「あ、お兄様のまく……」
……なにか聞こえた気がしたが気のせいだ、さっさと行かなくては!!
「レイよ、100歳誕生日を父は喜ばしく思うぞ。」
「は、はい父上!」
「さてはレイ、こちらに急いできたな」
「すいません父上……少し準備に時間がかかってしまいまして……」
「まぁ、良い、そそっかしいのは相変わらずだな。さて、レイよ100歳になったら、なにをするか、我が家のしきたり覚えているか?」
「は!覚えていますとも父上!」
「申してみよ。」
「はい!我がクルメリア家は100歳を迎えた歳に父上、クルメリア・ナギカ・ギルのような立派な王になるため、そして良き魔神となるために別世界の支配者になり、知識と経験を学んでくるべし!!」
「よろしい、ではレイよ、良き支配者になるよう我のあとを継げるよう精進してこい!!」
「ハイ!!必ずや立派になって帰ってきます!!」
「では、ゆけぃ!!」
……ブゥン
我は父上が作り出したゲートに足を踏み入れた。
これから未知の世界にいくのだからいくら緊張をしても問題はないだろう。
【さて、心の準備はできたぞ!!】
「…いさま〜!」
ん?
「お兄様〜!!枕!!」
あ!!
『わ、我の枕がぁぁぁぁ!?!?!?』
……ヒュン
我は初めて父上のいる世界から別の新しき世界に移動した。
またのご来店をお待ちしております
ポイント、お気に入り、よろしくお願いします。