6/6
C 若返りの試験薬 end
「ではよろしくお願いします」
私は念願の高校生活を送りはじめた。
「私の名前は~(彼等に用意された偽名)ですよろしくお願いします」
「よろしく~」
「よう、こんな時期に転入なんて珍しいな」
みんな普通に受け入れてくれたけど、まったく身体が変化した実感がない。これ、本当に若返ってるのかな。
――――だまされているんじゃないだろうか?
研究員を尾行して、怪しい組織の実態を暴いてやるわ。
―――なんて、真似はしない。
秘密をみたら消されるにきまっている。
――――
『プラシーボ検査をやれ』
『治験者は……?』
『探してこい』
『神様、どうか私を若返らせてください。ていうか高校に通わせてください』
『……』
『やりますか、どうですか?』
『やります!』