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C 若返りの試験薬 ①

超貧乏、ではないにしろ普通にお金が無くて高校に通えなかった私は、後悔しながら二十歳の誕生日を迎えてしまった。


バイトの面接すら五度落ちており、親には履歴書代の無駄だと言われ、就職出来ないスネかじり。


というのもやはり高校に行かなかったからだ。

男子の中卒なら力仕事でなんとかなるが一応一般女子の私に力仕事は無理だし。

このままだと夜のお仕事やブラックな未来しか待っていないと思う。


ダメもとで神社に高校生活を味わいたい、そう願う。

すると次の日、自宅に制服が届いた。


若返る薬のモニターをやってくれ、と書いてある。


小瓶の中に怪しげな液体が入っており、これを飲めば十代になれるというわけだろうか。


「胡散臭いけど…」


薬を飲んでみる。


意外と甘くて美味しい。

例えるならただの砂糖水味だ。


対して変化がないのは二十歳と高校生にはあまり差がないから?


次の日、家の外にでて、郵便物がないかを見に行くと、門の前にサングラスに白衣の奇妙な格好をした男性がいた。


白衣の男はサングラスを取る。

(結構タイプかも)


「薬は飲みました?」

こんなことを聞く人はもしかしなくても、試験薬を私に送った人に違いないだろう。


「飲みましたけど変化はないです」

「具合が悪くなったりは?」

「ありません」

それなら、問題なさそうですね」

「でも全然若返らなかったんですけど」

「大丈夫、若いんですからきっとまだ高校生に見えますよ」

「そうですかね?」

「はい」

にこやかに言われては強く否定はできない。


「明日、学校まで案内します」

本当にむかえに来てくれるかな?

新手の詐欺じゃないよね?

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