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ある記者の内容

喧騒に覆われた街、上海

総てが撮影の為に生み出された街に普通は無い

アクション、サスペンス、ラブロマンス全てが感情のままに書き綴られた題材に平穏な日常は読者の中にしか無いものでありその差異に人々は魅了される

だからと言って静かな場所は無いわけではない異質な日常だろうとサイレント映画の演劇空間やシリアスな場面では物音一つNGだ

そんな中ですらないココは自分にとって最も居心地の悪い場所だ


「いやー初めまして、来て頂いて大変恐縮でございます。あっ名前がまだでしたね、わたくしオーシャンズアッパー紙のアクター部門のーーー」


広いカフェテリアのベンチでくっちゃべる女に愛想笑いをしながら内心はとっとと済ませたかった。自分は演技で観た人を楽しませたいのにこいつら記者はやれツラが良い、私生活の意外な一面やら、人格を書いてくる

だからこそ嫌いであった

自分は役者(アクター)であって人気者(アイドル)じゃあない

そんな気持ちのまま上の空で聞いていた


「今回あなたに取材したいのは『急成長!期待のニューフェイス』に載せたいものでーー」


ほう

普段から同業者としていつも読ませて貰ってるあのコーナーのことか

新人としてある程度芽が出てくるとどんな演技が得意か志や克服したい事を書いてくれるから、撮影で出会った時に相手と合わせるのにすごく重宝するそして

自分の演技がついに認められたことに内心喜びながら続きを聞いた


「ーーその中のキワモノコーナーにあなたを載せる事になりました!」

ウェイターに勘定は彼女と伝え、席を立ち出て行く事にした

今日はフリーだ、予定も空いたしいつもの大量虐殺映画仲間とアウトブレイクしに行くのも良い

足取りは片方重いがどうでも良い、どこか死ねる場所に行こう


待ってください!確かにホラー人形なのにコメディ路線に移動した人や女優でクリーチャーを演じる方を掲載しましたが今回!今回だけは紙面に空きができたので新人コーナーとして載せるんです!決して悪い意味じゃありません!」

足に引きずられながら記者は答えるが私は気にしない

死にゆく人間を舐めるな、この程度の障害で死ぬ事を止められる筈がなかろう

多少アーパーになりながらも足取りはしっかりと進んでいた

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