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少女の思い出

作者: 秋晴 椛

儚げに空を眺める君はまるで女神のようだった。

届きもしない月に向かって手を伸ばす君は何を考えているのだろうか?

丘の上の一軒家に住む君は、帰っこない両親を待ち続け、毎日暖かい料理を作って待っていたね?


春。

君は桜の木の下で3人分のおせち料理を作って楽しそうな顔をしていたね


夏。

一本でお腹いっぱいになるのに4本もトウモロコシを焼いて「お父さん2本も食べるんだから」と笑っていたね


秋。

竹の笹の葉に短冊に願い事を書いて吊るしたね。

確か願いことは【お父さんとお母さんが元気でありますように】


冬。

君は白い息を吐きながら夜空を眺めていたね。

流れ星が流れてくるまで家の中に戻らない、と意気込んでずっと空を眺めていたね


そして君は石にもたれ掛かり眠っていたね。

とても幸せそうに眠っていたね

【お父さんとお母さんのお墓】と書かれた石を大事そうに抱えながら──

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