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ポロニアのオチのある掌編小説集

貴方を癒すためだけに、私は生まれてきた

作者: ポロニア

 私の名前、憶えていますか?私は貴方を癒す為だけに生まれてきました。


 貴方に会いたかった。たくさんいる私の姉妹から、私を選んでくれてありがとう。それだけで嬉しい。

 

 さあ、私の服を切り裂いて下さい。躊躇(ためら)いは要りません。それが私の願いですから。


 さあ、投げ込んで下さい。私はこの世界から消え去ります。欠片も残さずに。残り香くらいは残しても良いですか?


 あぁ、溶けていく私の身体。人魚姫は泡になって消えたそうですね。私も貴方の為に消えて無くなります。


 染まる。もうお家に帰らなくてはいけない。子供の心境にも似た寂しさを感じる色。

 それは晩秋の西の空の色。でも、昇る朝日の色でもあるわ。だから悲しくはないの。


 崩壊していく私の身体。さようなら。貴方に会えて良かった。

 もし、生まれ変われるのなら、また貴方に会いたい。


 貴方は、砕け散る私の破片を(すく)い上げてくれましたね。

 貴方の優しさ。あぁ、消える。私の最後のひとかけら。


 お願い……最後に私の名前を呼んで……















「あ~やっぱり寒い時期にはバブだよな~」

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― 新着の感想 ―
[一言] 笑わせて貰いました(笑)
[一言]  騙された!詩的で幻想的な文章に騙された!  しかし、おもしろい……
2012/11/16 20:30 退会済み
管理
[一言] 途中まで凄くシリアスだったのに、最後の一言で台無しですよww でも改めて考えるとバブの人生って儚いですねー 純粋に面白かったです^^
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