面見世~人物紹介~
佐倉 一真
17歳。端正な容姿であるが、表情を表に出すことは少ない。父は元・町奉行所の定廻り同心、叔父は町奉行。剣の腕は一流であり、強盗を斬ったり、姫君を守ったりと大きく貢献している。猫が大嫌い。しかし、みいちゃんの世話はしてやっている。
佐倉 時宗
43歳。一真の父親。妻の真咲に早世され、それに伴い隠居をした。現在は、自宅の道場で、町の子供たちに剣術を教えたり、小旗本や大名家に剣術指南を行っている。
一真同様、表情を表に出す事は少ない。
佐倉みいちゃん
1歳。沙代が拾ってきた猫。一真の家で飼われている。来客や時宗には愛想がいいが、一真の事は家来と思っている。
西村 沙代
16歳。一真の従妹。愛くるしい微笑みを持つ。一真の家の真向かいに住んでおり、男二人所帯の佐倉家の世話をしてやっている。料理上手の裁縫上手。
岩木 あやめ
18歳。岩木家の一人娘で、一真の従姉。蘭医学を志している。芯が強く、才もあり旗本の姫として申し分ないが、医学のことになると我を忘れてくらいつく。寺の事件に首を突っ込み、父から蘭医学の自粛を余儀なくされている。妖艶な美貌の持ち主。
岩木左衛門尉善紀
45歳。三千石の旗本で町奉行。破天荒で常識知らずだが、頭は切れる。真咲という妹が佐倉家に嫁ぎ、一真は甥にあたる。6尺(約180㎝)の大猿のような巨躯である。
清島 安次郎
17歳。剣の腕が立つ。女好きで美人に目がない。母方が円満屋という大きな呉服屋で、金回りもいい。役者のような美男子で市井の婦女子に人気が高い。父親の名前は朔太郎。
大堀 兵庫
17歳。小柄で丸い体系の愛嬌のある狸顔を持つ。平凡で気が弱い。特に刀は大の苦手。八丁堀の家を売り、貧乏長屋に住む。父親の名前は兵部。