裏切りの夜-8
アリーの嵐のような連射に、マリアの盾となっていた車が炎上。
意を決して一気に飛び出すマリアを、見逃さずに狙い定めるアリー。
二人の銃口が互いに向き合った瞬間、車の爆風で視界が消える
その隙にマリアは体勢を立て直して距離を取る。
「上等よ。」
そう言ってアリーはマシンガンをぶっ放した。
左右に身を揺らしてかわすマリア。
「ちょこまかと…ウザイ女だなぁ!!」
しかしアリーがとどめの一発を放とうとした次の瞬間にはマリアが目の前に迫っていた。
「何っ……!?」
アリーのマシンガンを蹴り飛ばして、マリアは腰のハンドガンへと手をかける。
その目は、まるで獲物を狩る肉食獣のような目をしていた。
「甘いんだよ!!銃を撃ちまくってるだけでわたしに勝てるとでも思ってんの?あんたバカぁ?
こっちは戦場で嵐のような弾丸の中で戦ってんのよ!!
お前のように動かず撃つだけのワンパターンな的なんて演習にもなかったイージーミッション以下。
相手が悪かったんじゃない。お前がクソ弱いんだよ!!」
そんなマリアの一言に睨むアリー。
「うおおあああっ!!」
そう叫んでマリアの腹を蹴り飛ばす。
しかしマリアの腹筋がそれを跳ね返す。
「うああっ!!」
思わず悲鳴を上げたアリー。
「ただのゴロツキが何様でわたしに銃を向けれるわけ?
シロウトがプロに勝てるわけないのがわからないのバカ女。」
そう言ってマリアは銃口をアリーの顔に突きつける。
「あ……あ……。」
アリーは恐怖に震え、そして絶望した。
「わたしと会ったことを後悔して死になさい。」
そんなマリアの一言がアリーの耳に届くと同時に、マリアのハンドガンが火をいた。
マリアの放った銃弾がアリーの頭を撃ち抜き、アリーの体は力無く倒れた。
「はぁ……はぁ……。」
肩で息をするマリア。
その場に座り込んだマリアが、周囲を見渡して、
「お前ら鬱陶しいんだよ!!
視界に入る場所にまで近づくな!!」
と現地監視員に怒鳴りつける。
(こいつにしてもパメラにしても…乱射系の奴らで助かってる…。
近距離戦や体術系のヤツが相手だと分が悪い。)
そう自分を分析しながらマリアはしばらく立ち上がることができなかった。




