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【休載中】イノセントワールド  作者: 泉水遊馬
Chapter 9
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裏切りの夜-3

ルビーはカスミに、自分がアメリカ前大統領を暗殺し、それをジンが身代わりになったことを告げた。

さらに、自分の中に多少の罪悪感があり、それを抱えた戦いをカスミに見られたくなかったという真意を話した。

間違いなく、ジンを殺してしまう自分の姿が目に浮かんだ。

そして、結果的にトラウマと化したジンの顔面を吹き飛ばした。

「勝手な女だよね…。」

ルビーがつぶやく。

カスミの表情が険しくなり、

「ひどい人…!!」

と悪態をつく。

その言葉にルビーは悲しそうな顔をして受け入れた。

だが、

「そのジンって人、ルビーに八つ当たりしてるだけじゃん!!

ホントにひどい話!!ルビーは自分の仕事を遂行しただけなのに!!」

というカスミの言葉に、視点が違うことに気づく。

ルビーは深いため息とともに安堵を吐き出す。

そう、カスミはいつだって自分の味方なのだ。

同じ方向をみてくれる。

ジワリとルビーの目頭が熱くなる。


なにも心配することなどなかったのだ。

命を共にすると約束したのに、結局は自分の可愛さからその約束を破ってしまった。

ルビーはそっとカスミを抱きしめ、ギュっと力を入れる。

「ちょっと一杯飲んでくる。」

と、クインが気を利かせて隠れ家をでた。

「ルビー?どうして泣いているの?」

カスミの表情はすでにいつもの優しいものに戻っている。

ルビーはその言葉のあと大きく嗚咽を始めた。

挿絵(By みてみん)

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