汚れ無き世界-11
扉を開いて外に出ると、人通りはまばらで商店の軒先で昼寝をする店主の姿が見える。
しかしここで激しい撃ち合いにでもなれば一般人を巻き込んでしまう。
ルビーは冷静に状況把握をして、ライフルの装備を解いた。
そして霞の頬をそっと触って優しく耳にイヤホンをつける。
ひとつしかないイヤホンを渡された霞は少し驚いた表情になる。
さらにそれは不安の顔に変わっていった。
「じゃあ、手筈通りに。」
ルビーはそう言うと両手に38口径のハンドガンを持ち、ひとりで歩き出した。
「おい、カスミ。
ぼーっとするな。
見てみろ、あそこに一人。
もう少し左側にもう一人がいる。」
クインが霞の意識を戦いに向かせる。
だが霞の視界にそれらしきものは見えない。
「どこにいるの?」
霞の問いに、
「この立地でこちらの動向が見える位置はあそことあそこだ。
目に見えてる状況だけで判断をするな。
なあ、カスミ。
ルビーが心配なのはわかるが、まず自分のやるべきことに集中しろ。
それにあのルビーって女は強い。
初対面だがわかるんだよ。
見た目でだまされそうになるが、撃ち合いならわたしと対等にやり合うだろう。
まあ、アンドロメダの看板娘はかわいいだけじゃないってことだ。
さあ、行くぞ!!」
笑顔でそう霞に発破をかけて一歩を踏み出した。
霞は大きな深呼吸をして、
『リンさん、正確な位置情報を指示してください。
早く終わらせてルビーの加勢にいくから!!』
と、力強く戦場に向かった。




