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【休載中】イノセントワールド  作者: 泉水遊馬
Chapter 8
75/121

汚れ無き世界-9

7/28  I 地区エリア 11:45


リンが2時間前にカスミとルビーの安全を確認して、自作スマホで【企み】のためのシステム構築にいそしんでいた。

少し集中しすぎたことに気づき、慌ててスマホをスワイプしてカスミとルビーのセキュリティーに画面を変える。

そして絶叫する。

「え?嘘…!?

どういうこと?

なんでグリンベレーが一緒にいるのよーーーーー!!!!!!!!!!」

その声で眠っていたアナが目を覚ます。

「なんですの?

びっくりするじゃない!?」

浅い眠りを邪魔されたアナが怒る。

リンは答えず、節電の為に切っていたイヤホンの電源を入れる。

『ルビー?その状況はなに?

いや、話せないなら状況なら、あなたの右上にあるカメラを見て合図して…。』

冷静を装って話しかけるが、

『あんた!!今まで何やってたのよ!?

危うく目の前のマッチョに殺されるとこだったんだからね!!』

とルビーが怒鳴りつける。

リンのイヤホンから音漏れしているルビーの怒号に、アナもイヤホンをオンにしてスマホを覗き込み絶句する。

しかし、監視カメラの映像からは緊張感は伝わらない。

むしろランチをリラックスして食べているような印象だ。

あたふたと謝罪しながら言い訳をするリンだが、ある程度の反省が見られた時点で、ルビーが噴き出し笑い始めた。

察したかのようにアナも安堵の表情になる。

『深い謝罪があったから今回は許してあげるわ。』

とルビーが話すとこれまでの経緯をリンに説明した。

『信用できるの?』

リンが問う。

『少なくとも監視を怠る貴女よりは信じれるわ。』

とルビーが意地悪な回答をする。

返す言葉がないリン。

そしてルビーは監視カメラに映らないようにイヤホンをクインに渡した。

『お前が噂の天才プランナーか?

アジアじゃ有名な革命家テロリスト、フェイ・リン。』

と楽しそうな声色でクインが話し始めた。

しかしリンもすぐに応戦の思考に入る。

『どうして関与したがるの、軍人さん?』

威嚇の姿勢は崩さない。

『そうだな…。

戦場で生まれる友情もあるってことかな。』

あくまでもマイペースのクイン。

『それにしてもあなたには何もメリットがない。

それでわたしを信用させる動機にはならないわよ。』

強気の態度で臨むリンに、

『お前って、つまんねえ人生なんだな。

メリット?動機?

そんなの関係ねえんだよ。

リスクを負ってでも守ってやりたい、それだけで十分。

それにお前に信用されようがされまいが、もうわたしは決めたんだからつべこべ言わずに指示を出せ。』

反論を許さない口調のクイン。

挿絵(By みてみん)


少しの沈黙のあと、

『いいでしょう。

だったら守ってみてちょうだい。

その隠れ家の周りに4人のプレイヤーが確認できた。

それぞれ二人組。

どう仕掛けてくるかはわからない。

わたしの対応ミスから招いてしまった事態ではあるんだけど、いいクイン?これだけは言っておく。

カスミとルビーに何かあったら許さないわよ…!!』

リンの言葉にフンと鼻を鳴らして、クインはイヤホンをルビーに返した。

ルビーは再び耳にイヤホンを装着。

『リン、さっきのは冗談だからね。

私たちもリンに頼りすぎてた。

警戒を怠らないように注意するわ。』

とルビーは優しくフォローする。

それを聞いたリンは、

『ありがとう、ルビー。

ただ、あなたを狙っている女がすぐ近くにいるの。

ジン・ワイズ。

わかるわよね?

そして当時シークレットサービスだったモニカ・ルッチと組んでいる。

ルビー、感傷に流されてはダメ。

自分が生き残る選択を最優先に行動して。

お願い、ルビー。』

リンの問いかけにルビーは、

『大丈夫。ケジメはつける。

心配しないで、リン。』

と力強く答えた。

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