汚れ無き世界-6
霞とルビー、クインの姿を遠くから見ている悪意の眼差し。
ボマーが睨むようにその光景を見ていた。
「みつけたぞ…!!」
静かにつぶやいたボマーは、武器屋から出てきたジェシカと合流。
時間に追われている二人は、半日かけてやとターゲットを見つけることができた。
「よし、いつ仕掛ける?」
ジェシカが興奮して聞く。
「まあ、待て。
奴らのねぐらまで後をつけてそこで罠張っておびき出そう。
昨日は殺り損ねたが、今日は絶対にしくじれない…。
もう余命が一時間をきっているんだ⁉」
ボマーが唇を震わせながら言うと、
「朝はクローレがホテルに入ってロビーのソファで休んでたけど何もできず、さっきはマリアを見つけて仕掛けたら逆に殺されそうになるし、たまたま入った武器屋でシャロンに会っちゃってお前が慌てて出てくるから急いで逃げて…。」
ジェシカがこの半日の失態を口にする。
それを聞いたボマーが、
「冗談じゃない!!
クローレなんてあんな公共のところで寝られても、爆弾投げるわけにもいかないしどうすることもできないじゃないか!?
マリアだって、突然会っちゃって…普通に挑んでわたしたちがマリアに勝てるわけないだろう?
シャロンに会った時…本当に怖かったんだぞ!!」
怒りを増幅させながら怒鳴る。
「ただ今回は先手を取れてる。
アイツらで決めようぜ!!
もう時間がない!!」
ジェシカの言葉に充血した眼差しで応えるボマー。
二人は静かに息を殺しながら霞らの尾行を開始した。
しかし、その光景を見ていたのはボマーとジェシカだけではなかった。
(やっと見つけたぞ…ルビー!!)
ジンが獣のような視線をルビーに送っていた。




