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【休載中】イノセントワールド  作者: 泉水遊馬
Chapter 7
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ハイルブロンの怪物-9

そんなクレアの生活がカールの怒号で突然の終焉を迎える。

「エプスタイン様がアメリカでFBIに拘束された!

ここも捜査の手が入るだろう。すぐに身支度して国外に出るぞ!」

慌ただしく部隊に指示を出す。

エプスタインはパリの拠点からニューヨークに戻ったが、空港で待ち受けていたFBIにその場で身柄を拘束された。

児童買春や不正取引など、容疑は数知れず。

世界でも指折りの実業家で投資家が堕ちた瞬間であった。

「カール!囲まれちまってる!」

ひとりの部下が叫ぶ。

すでに屋敷はアメリカから派遣された特殊部隊に包囲されていた。

激しい銃撃戦が始まり、カールの部隊は劣勢に立たされた。

カールはクレアを引き寄せ抱きしめる。

「お前だけでも生きろ。」

そういうと地下にある緊急用の脱出口に行くよう促す。

渾身の力で首を横に振るクレアの表情は苦渋に満ちていた。

「本当の娘のように想っていたよ。幸せになれ…というのは無理な願いだろうがな。

ロシアでモロゾフ・プルシェンコの元に行け!!

きっと助けてくれる!!

さあ、行け!命令だ!」

そういうとカールはクレアを突き飛ばし、再びライフルで応戦を開始した。

ひとりまたひとりと仲間が倒れていく光景を見ながら、カールの頭が吹き飛んだ瞬間、クレアは地下へと走った。

枯れ果てたと思っていた涙があふれ出す。

この時からクレアの本当の意味での茨の道が始まったのである。


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