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【休載中】イノセントワールド  作者: 泉水遊馬
Chapter 6
53/121

月下の約束-11

クインが見下ろすカスミは必死に呼吸を整えている。

一気にとどめを刺したいクインは背中に装備したサバイバルナイフに手を伸ばしかける。

しかしその選択をやめてカスミが起ち上るのを待った。

ナイフで仕留める自信はあったが、万が一それを交わされた時にやいばでの勝負になってしまえば分が悪い。

クインは即座にリスクを読み取り、得意の体術に持ち込むみ決めるという選択をした。

「早く立ちなよ。次はyouのターンよ、ガール?」

そう言って挑発するクインだが明確な攻撃プランを持っての行為である。

切り込んできたところをカウンターで顔面にスマッシュを叩き込む。

そして馬乗りになって死ぬまで殴り続ける。

至ってシンプルだが、クインにとって一番の勝利への近道である。

(さあ…来い!!)

拳を固めてカウンターを狙うクイン。

ゆっくりと構えを解かずに立ち上がったカスミは深く息を吸い込み、一気に吐き出すとカッと緋眼を見開きクインの間合いに一瞬で入った。

(速い…!!)

とっさに体を引いたクイン。カウンター狙いの前のめりの構えは崩された。

挿絵(By みてみん)


カスミやいばが高速で弧を描き、その残像は黒い龍が円舞を描く姿にすら見える。

そして渾身の一撃を振り下ろす。

ありったけの瞬発力でクインが交わすために体をのけぞらせる。

(クッ…!!浅い…!?)

カスミは手応えで今の一撃が不発だと判断。

挿絵(By みてみん)


しかし態勢を崩しているクインに二の太刀で決着をつけようとしたその時、

『カスミ!!!!!!!止まりなさい!!!!!!!!!!!!!』

イヤホンからリンの大ヴォリュームの怒号のが鼓膜を刺激する。

それはカスミの動きを止めるほどの危機感を表した絶叫。

下段からの二の太刀を踏ん張って止めたカスミと距離ができ態勢を整えることができたクイン。

安堵のクインと悔しいカスミ

お互い真逆の感情を表情に出す前に二人の間に複数の固形物が落ちてきた。

それを即座に手りゅう弾と判断したクインとカスミは本能的に一歩後退に動いた。

次の瞬間、12個の手りゅう弾が一気に爆発し、大炎上をおこした。

挿絵(By みてみん)

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