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【休載中】イノセントワールド  作者: 泉水遊馬
Chapter 6
46/121

月下の約束-4

2050/7/28、3:50

E 地区エリア


深夜で人気のない狭い路地にある閉店後のカフェ。

そのテラスでクインが2時間ほど座って空を眺めていた。

あえて動き回らず、プレイヤーの誰かが通るのを待っている。

遠くで銃声がこだます中、それを心地いいBGMかのように夜の闇を楽しんでいた。

挿絵(By みてみん)

アメリカ陸軍最強の戦闘部隊グリンベレー。

「陸軍の歩兵200人に相当する戦力を、グリーンベレーの隊員一人が保有している」と称される。

特にゲリラ戦に特化したこの部隊は、銃撃戦から白兵戦まで、集団戦はもちろん個々の戦闘能力が極めて高い。

まさに世界中に存在する特殊部隊の中でも超がつくエリートであるクイン。

現役のグリンベレー隊員として派遣されたこの大会。

大統領令であるのに非公式の極秘任務。

戦いに身を置く者なら、誰しもがこのバトルフィールドの噂を耳にする。

だが、常識的かつ現実的に考えて、こんな大会を開催することなど不可能であり、都市伝説として話は処理される。

当然、クインもそのひとりであった。

だが、いざこの地に来ると実感が湧き上がる。

それは参加者の顔ぶれによるところが大きい。

ロシアの女将校、オーストラリアの大量殺人犯、中国のテロリスト、そしてアンドロメダの鉄の爪と凄腕スナイパー。

一番の驚きは共同で任務を行ったアンドロメダ南方進撃部隊の女士官。

ある意味のビッグネームが連ねたプレイヤーリストが、この現実を受け入れるには充分なものであった。

ただ恐れや不安などは微塵も生まれなかった。

それは揺るぎなき自信。

グリンベレーとしての誇り。

タバコの煙でゆらゆらと浮かぶ月を見上げながら、興奮している自分に気づく。

そこに静かな足音が近づいてくる。

それをプレイヤーだと確認して声をかける。

「よう!!待ってたよ!!さあ、喧嘩しようぜ!!」

ニカッと笑ったその顔は、自分の強さを信じて止まない強者の顔そのものであった。

挿絵(By みてみん)

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