表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【休載中】イノセントワールド  作者: 泉水遊馬
Chapter 6
45/121

月下の約束-3

3:20 

G 地区エリア南方


こそこそと隠れては進み、今にも泣きそうな表情で怯えるDJ。

姉のパメラと合流したいが、恐怖心が勝りなかなか移動が進まない。

ただパメラと会えたら自分は生き残れるという確信があった。

あのパワフルで勇ましい姿はDJの中で最強の女なのである。

そして最後は自分を生かすために犠牲になってくれるはず。

そうして自分は再び自由を手に入れることができる。

だから絶対に会わなくてはならない。

だが支給された端末を見ても姉の位置はわからない。

あてもなくただ彷徨い歩き、見つけなければならないのだ。

しかし、この時すでにパメラは死亡している。

もちろんDJはその事実を知らない。

すでに終わっている希望を掴めることを信じて、DJは絶望を知る捜索を続けているのである。

そんなDJを挟むように狙っているのが爆弾娘ボマーとジェシカだ。

挿絵(By みてみん)


ジェシカが先回りし、

「ハーイ!!DJ!!」

と叫んで両手を上げて攻撃の意志がないことをアピールする。

「近寄らないで!!」

DJは銃を構えてジェシカを威嚇する。

ちなみにDJは銃なんてほとんど撃ったことはない。

大量殺害のすべてはパメラのしたことで、DJはその補佐と金の運搬。

護身用にベレッタを一丁所持していた程度だ。

「まあ、落ち着きなよDJ。」

ジェシカの笑顔により警戒心を強める。

「どういうつもりだお前は!?

用がないならあっちいけ!!わたしに構うな!!」

DJが威嚇を強める。

「私はジェシカ。

ねえDJ、ひとりじゃ不安じゃない?

わたしも怖いの…。

どう?一緒に組まない?」

ジェシカの言葉に困惑するDJ。

まったく敵意の見えないジェシカの態度に様々な思惑がDJの頭を駆け回る。

(お姉ちゃんと会うまでなら…。)

そう思うとジェシカへの警戒が薄れていく。

「あ、DJ、お腹すいてない?

腰のバックにビスケットが入っているから。

わたしは両手を上げたままにしておくから取って。

これで信用してくれると嬉しいな。」

ジェシカはそういうと後ろを向いてバックをDJに見せた。

DJは恐る恐る近づきバックに手を伸ばす。

「この銀色の袋?」

DJがそれらしきものを見つけジェシカに聞く。

「うん、そうだよ。取った?

じゃあ、離れるね。もの凄くいい香りだから、気にいってくれるといいな。」

と言って5メートルほど距離をとる。

「ありがとう…。」

DJの礼にニコッと笑みをかえすジェシカ。

DJは嬉しそうな顔になり、袋を開けた。

その瞬間、


ボムッ!!


袋が爆発しDJの手と顔を微塵もなく吹き飛ばした。

挿絵(By みてみん)


「ボマー!!うまくいったぞ!!」

ジェシカの叫びにボマーも合流。

「わたしのお手製の袋爆弾。中の火薬と空気が混ざると起爆する仕組み。

まんまと引っかかってバカな女ね。」

ボマーがDJの亡骸を侮蔑した目で見る。

「わたしの名演技を見てた?

お前はすぐ顔にでるから無理だもんな!!

さ、次いくわよ!!」

嬉しそうに言うジェシカの声に、フンと鼻を鳴らしたボマー。

二人は西へと歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ