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【休載中】イノセントワールド  作者: 泉水遊馬
Chapter 6
43/121

月下の約束-1

2050/7/28、2:15


G 地区エリア


リンの誘導でエリアをまたいでの移動に成功したカスミ

『南に三人ほどいるけど、そこなら大丈夫。

一旦そこらへんで動向を見て、また指示をだすから。』

リンの少し元気のない声にカスミは違和感を覚えたが、

『カスミ、大丈夫ね?怪我ないね?

リンにはこっぴどく怒っておいたから!!』

とのルビーの言葉に納得する。

「ごめんなさい、勝手なことして…。」

むしろカスミが申し訳ない気持ちになる。

「とにかくご無事でなによりですわ。

でも、どうして最後にもう一度攻撃をされたのですか?

カスミさんなら振り払って離脱できましたでしょうに?」

アナが安堵感の声で疑問に思ったシザーハンズへの最後の一太刀について尋ねた。

「あれは、相手の攻撃を見たかったのと受けたかったからです。

次に戦うことになったら参考になるから。」

カスミが少し興奮した声で答える。

『それでどうだった?』

ルビーが優しく聞く。

「凄い威圧感、そして凄いパワーとスピード。

防御から攻撃までの流れがすごく奇麗。

今でも弾かれた手がジンジンして痺れてる…!!」

話すカスミの声が興奮で高まっていく。

『そっか、次は二人で戦おう。

ね?だからムチャしないで。』

静かな声でルビーが諭す。

「うん…。」

ルビーの声で冷静になったカスミが穏やかに返事をした。

そこで突然リンが騒ぎ出す。

『端末を見て!!タイマーが表示された。

制限エリア解放まで3時間40分…。

朝の6時に閉鎖エリアが無くなるってことね!!』

それを聞いたルビーが、

『カスミ!!朝になったら会えるから…それまでがんばるんだよ!!』

元気な声になる。

カスミの返事のまえに自作スマホを確認していたリンが再び騒ぐ。

『あーーーーーー!!

そっちに集中しすぎて今度はわたしたちがヤバイ!!

東方向…3キロ先からこっちに移動してくる…

この信号は…クローレ!?』

狼狽うろたえるリンに、

「落ち着きなさい!!

リンはそのままカスミさんのサポート!!

わたくしとルビーさんで防御態勢!!

後退しながら距離を保ちましょう!!」

すでにリーダーがアナに変わっている人間関係。

「ルビー、大丈夫!?」

カスミの声に、

『大丈夫!!必ず会いに行くから…!!』

そう言って心配させまいと答えるルビー。

月明かりの下で約束が交わされた。

挿絵(By みてみん)

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