天才の誤算-4
同時刻 管理本部
「さあ、始まったぞ!!みんな集中してくれ‼」
チャーリーが監視員たちを鼓舞する。
「クローレは想定通りB 地区より南下、あと五分程度でD 地区に到着。
ライカとリリーとエンカウントが高いです!
カメラの切り替えすぐできます!」
「A、B、C 地区からのスタートプレイヤー6人も続々とエリア外に移動中。
Gも計画通り北へ移動。ルビーとの分断に成功です!」
「シザーハンズはF 地区から西へと移動開始、このままの進路だとミリアとのマッチへの発展が想定されます。カメラ切り替えますか?」
続々と入る現状にニヤけが止まらないチャーリー。
いきなりエリアを分断するという自分の演出にたまらない感情が襲う。
まさしくチャーリーはこの場の神である。
己の意のままに20人の命を弄ぶことができる最悪最低の神。
テンションとアドレナリンが最高潮の精神状態。
性的快楽など比べ物にならないほどのオルガズムを連続で感じる最狂のエクスタシー。
快楽でイチモツの硬化と脂汗が止まらないチャーリーだが、監視員たちに悟られてはいけない。
冷静を装い指示をだす。
「シャロンとミリアは戦わない。
戦っても話にならないだろう。
記念すべき最初のマッチ配信はクローレにお願いするとしよう。」
そう演出をしている最中も、カウパーで下着がどんどん汚れていく。
そんな下劣極まりない神の行為を邪魔する緊急の報告。
「ゲームマスター!!緊急事態です!!」
F 地区担当 監視員の悲鳴のような声がチャーリーの鼓膜を響かせる。
「どうした?」
チャーリーの問いに、
「パメラが拘束を解いたあと、その場にいたコンシェルジュや監視員を皆殺しにしました…!!」
そう言うと、その時の映像がメインモニターに映し出される。
パメラは拘束を解かれて素直に戦闘服に着替え、メイクをしてメイン武器であるガトリングガンを渡された瞬間、勢いよく大連射。
カメラが赤い血の霧で視界を曇らせる。
そしてドアップのパメラの顔がカメラに映り、自分の胸元にナイフを刺して抉り出すようにマイクロチップを取り出すと、ペロリとレンズを舐めて姿を消した。そして爆発音が聞こえると同時にカメラの映像は切れた。
それを怒りの形相でチャーリーは見ていた。
その顔はアンドロメダ副社長のそれではなく、執行部最高顧問ハンニバルの狂気的な表情。
そして怒号を吐く。
「周囲の現地監視員を集めて位置の把握に集中しろ!!
絶対に逃がすなよ…ブルースとクレイマンに迅速に対応するように指示を出せ!!
なにをしてる、急いで動け!!」
張り詰めた空気の管理本部。
「一番近くにマリアがいます!!」
「マリアか…!!よし、現地監視員にマリアを誘導させてマッチアップさせろ!!
クソッ、だから囚人を参加させるのに反対したんだ!!」
怒号が止まらないチャーリーの声がその場の全員の顔を凍り付かせていた。




